2024年も間もなく12月を迎えようとしています。年の瀬になると何かとあわただしいわけですが、ここで来年 2025年にサポート終了を迎える Microsoft の製品について、改めて取り上げてみました。
【「Windows 10」だけじゃない!】
メディアなどでもさんざん報道されているので、Windows 10 が来年サポート終了になることはご存知の方も多いかと思いますが、まずはWindows 10 から確認していきましょう!
「Windows 10 Home and Pro」にもあるように、2015年7月29日にリリースされた Windows 10 1507 に始まった、Windows 10 も、おととし2022年10月18日にリリースされた Ver.22H2 をもって最終バージョンとなり機能の更新がストップ。そして、その Ver.22H2 のサポートが、2025年10月14日に終了を迎えます。
今回、Windows 10 については、コンシューマー向けにも「Windows 10用の拡張セキュリティ 更新 (ESU) プログラム」が用意されているので厳密には有料での契約さえすればもう少し生きながらえるわけですが、そこまで Windows 10 にこだわる人は一般ユーザーだとあまりないでしょうから現実的な話でもないかもしれません。
※法人向けの製品については、この限りではありませんが、今回は除外させていただきます。
-- PCの仕様も古い:
5年以上経ったPCとなると、PCの機械的な仕様も古く、経年劣化などもあるので、メモリを交換したり、HDDをSSDに換装するなどをしても、CPUも古ければ、そこで動作するマザーボードも古い... となると、リカバリなど小手先の対策を施してだましだまし使うよりは、やはり買い換えを検討するのが一番いい選択肢でしょうね。
すぐにというわけでもありませんが、古いPCでは先行きインターネットの世界で要求されるセキュリティ基準を満たさないことなどの問題もあり、インターネットでWeb閲覧もできなくなりますし、またメールなどのやりとりも出来なくなってしまいます。古いアプリではこうしたサービスさえ受けられなくなる。その一方で、世の中はIT化が進んで、様々な手続きなどをインターネットを介して行わないといけないと言う流れは加速していきます。スマホも高機能になってますから、もちろんスマホで対応するということも十分可能なのですが、その価格も安いPCに比べればとんでもなく高価なものです。
そして問題は、Windows 10 ばかりではなく、Office 2016/2019 といった Office 製品も 2025年にサポート終了を迎えます。
Microsoft では、Tech Community の 「Office End Of Support Blog」の中で、
- Get ready now: One year until Office 2016/2019 end of support(2024年10月15日)
- Key End of Support dates for Office 2016, 2019 Apps & Productivity Servers(2024年4月16日)
と言った形で、2025年にサポート終了を迎える Office 製品について紹介しています。
また「ご存じですか? Office にはサポート期限があります」の中では、サポートが終了するということがどういう意味を持ってくるのか?そのセキュリティリスクなどにも触れていますので、是非ご参照ください。
【すでにサポートが終了しているサービスもある】
実は、Office 2016 や Office 2019 については、すでにサポートが終了しているサービスもあったりします。「Office バージョンと Microsoft 365 サービスへの接続」でも紹介されています。
上記サイトにもありますが、Microsoft 365 サービスへの接続についてのサポートは、製品のサポート終了に先立って、すでに 2023年10月10日に終了しています。サポートが終了しているものの接続できないという意味ではないのですが、どんなサービスに支障をかかえることになるのか?については、「Office バージョンと Microsoft 365 サービスへの接続」をご参照ください。
今日、明日どうこうなるという問題ではありませんが、来年はこれらの Office 製品も、2025年10月14日にサポート終了を迎えることになるのでくれぐれもお忘れなく!
昨今のPCは、世の中の流れもあった、AIを活用する上で必要な高度な機能を搭載したものが増えつつあります。
時々そんな高度な機能は必要ないから... とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そうした高度な機能がないと、高度化してくる犯罪などにも対応できなくなってくるのが現実です。そのためにはセキュリティを強化し、そうしたものに対応しうる能力がPCやそこで動作する各アプリ(ソフト)に要求されてくるわけです。
インターネットにつながらなければリスクは多少減るものの、ゼロではありません。サポート終了した製品で不具合が見つかって修正されることはありませんので、どうしてもこれができない、あれができない... ちょっとしたことでもそうなりかねません。
また自分がウィルス感染などをしたことで、知り合いやお友達の個人情報があなたのPCから漏洩したり、他人にウィルスをまき散らすことになったりするケースも多々あります。アカウントが乗っ取られたりすると、PCだけでは済まず、スマホの利用などにも影響を及ぼすこともあり得るわけです。
なので、決して他人事では済まされないわけです。
<参照>