2024年09月23日

Windows の基本操作 Vol.2024-09-1 App Data フォルダ直下にある 3つのフォルダ

久々に「Windows の基本操作」シリーズですが、今回はたまたま Evernote のアプリが起動しないという相談を受けて、こんなところが影響していたのか?ということで改めて Roaming フォルダにアクセスしてみたので、改めてユーザーフォルダ配下の AppData フォルダという隠しファイルにある3つのフォルダについて備忘録として取り上げてみました。

ユーザーフォルダ配下に隠しファイルとしてある

20240912-3-1.jpg
  • Local
  • LocalLow
  • Roaming
の3つのフォルダ。通常は隠しフォルダなのであまりアクセスする機会はないかと思いますが、私自身も何か?トラブルがあったときにはこれらのフォルダにアクセスしてはいたものの、これらが具体的にどんな意味合いのものなのか?あまりはっきりとは理解していなかったので改めて整理してみました。


【AppDataフォルダとは?】

まずはこれらのフォルダを管理している「AppData」フォルダについて簡単に触れておきましょう。

"AppData" フォルダは、通常隠しフォルダになっているので、デフォルトでは表示されていないはずです。このフォルダには、現在ご使用になっている Windows の PC にインストールされている様々なアプリケーションが使用する固有のデータ(アプリケーションの設定、一時ファイル、キャッシュデータ、ログファイルなど、ユーザー固有の情報など)が保持されています。

故に謝って開いて何かされないように隠しフォルダとなっているわけです。このフォルダはユーザープロファイルの配下にありますのでユーザーごとに作成されています。


【3つのフォルダの違い】

ではその内容を具体的に見ていきましょう?
  1. Local
  2. LocalLow
  3. Roaming

1) 「Local」フォルダ

そのコンピュータ上でのみ利用される一時ファイルやキャッシュデータなどといったアプリケーションデータが保存されています。


2) 「LocalLow」フォルダ

ここには信頼性の低いアプリケーション、セキュリティの制約から低い権限で実行されるアプリケーションのデータが保存されています。
たとえばブラウザをInPrivateモードや、シークレットモードなどの保護モードやSafeモードなどで起動している場合、「Local」内のユーザーデータにはアクセスさせず「LocalLow」のみに制限されるようになります。

3) 「Roaming」フォルダ

ユーザーが異なるコンピューターにログインした際にも利用できるアプリケーションデータが保存されています。今回これを書くきっかけになった Evernote と言うアプリが正しく動作しなくなった際には、この Roaming フォルダ内にあった「Evernote」と言うフォルダを削除して再構築することで改善に至りました。

ここのフォルダ内のデータは、ネットワークを通じて他のコンピューターと同期できるようになっており、設定ファイル、ユーザーの個人設定、アプリケーションの設定など、他のコンピューターでアプリを使用する際に移行する必要があるデータが保存されています。


【Evernote のアプリが動作しない】

Evernote と言うアプリを起動しようとしても「何らかのエラーが発生しました〜」となって、再起動を試すようなメッセージが、何度再起動しても表示されて起動できなくなった....

今回はそんなトラブルに直面して、Roaming フォルダ内にあった「Evernote」フォルダを削除したことで正常に回復に至ったわけです。




<参照>



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posted by クリック at 20:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする