以前にこんな記事を紹介したことがありました。
この中で、「Microsoft Graveyard」なんてサイトもご紹介しましたが、その中にも「Microsoft Publisher」がありますね...。
この時にもご紹介しましたが、Microsoft Publisher は現在の Publisher 2021 をもって廃止となるアプリです。皆さんご注意ください。
【Microsoft Publishserとは?】
では、まずは簡単に 「Microsoft Publisher」についてご紹介しておきましょう。
Microsoft Publisher は、Microsoft Office ファミリーの中で、いわゆる DTP(デスクトップパブリッシング) の分野を担当しているアプリになります。Microsoft 365 Personal などのサブスクリプションや Office 2021 Professional のような統合パッケージ、そして Publisher 2021 と言った単体製品でも提供されています。
その歴史をたどると、Publisher 2003 からその提供がスタートしており、
Publisher 2003/2007/2010/2013/2016/2019/2021
と提供されてきました。
Office 2003 Professional であれば、Publisher 2003 も同梱されていましたが、それ以外のものだと単体製品として購入して使用するしかなかったため、あまり一般の人の目に触れるケースもなく、一方で専門性という意味では、Adobe Illustrator などほどの機能もなかったので、ニーズも膨らんでこなかったのではないかな?と思われます。
その時代からすれば、Mac に限らず Windows で DTPと言えば、Adobe Illustrator やら、同じ Adobe の製品だと InDesign と言った製品の方が、印刷会社とも直結して多く利用されていたので、なかなかその一角に入るまでには至らなかったと記憶しています。最もそんな中私自身は、Adobe Illustrator 以外にも、Corel の Corel Draw なんてツールを使ってたりもしたので、Windows DTP なら、「Corel Draw」だ... なんて思って使ってました。話がそれました...
さてそんな中 Microsoft Publisher は、10年以上にわたって提供はされてきていたわけです。
【「Publisher」 に代わるものは?】
さてこうして MIcrosoft Publisher がなくなるとなると、それに変わる製品が登場するのか? と言ったところも気になるところでしょう。
「Microsoft Publisher は、2026 年 10 月以降はサポートされなくなります」によると、一応「Microsoft Publisher の廃止に向けて、Microsoft Word、PowerPoint、Designerなどのアプリケーション全体で一般的な Publisher シナリオを実現するための最新の方法を模索しています。 共有する情報が増えているので、更新します」とありますので、何らか Microsoft 側も変わりのものは検討しているようですが、昨今の流れからすれば、アイテムのデザインは AIを駆使した Microsoft Designer あたりが中心となって、そしてそれらを Word や PowerPoint などでレイアウトしていくといったかたちで、こうした分野を受け継いでいくことになるのではないか?と思われます。Publisher の専用形式で保存されたデータの扱いがどうなるのか? 気になるところではあります。
こうしたあたりは今後ぼちぼち情報は提供されていくものと思われますので、都度取り上げてみたいと思います。
ということで、Microsoft Publisher をご利用の皆さんは、ぼちぼちその後の事も検討していく必要がありそうなので、ご注意ください。
<参照>