Word で文章を作成している際に、ふと左下のステータスバーを見ると表示されている「アクセシビリティ:検討が必要です」の文言。
自分用だったり、社内向け文書だったりしてあまり気にしなくてもいいケースも多々あるかと思いますが、公の場に出す文書であったり、報告書であったりした場合には、やはり注意が必要な部分でもあります。
このブログでも、Wordに限ったことでもなく時々登場してました「アクセシビリティ」。この「アクセシビリティ」に配慮した文書作りには、こうして注意を促してくれる機能はうれしい物ではありますが、それを一つ一つチェックするのは非常に手間がかかります。
今回、Word のアクセシビリティの機能に新たな機能が追加されることが、Office Insider Blog で発表されました。
ブログでは....
上記の画像にもあるように、テキストの文字色に対してアクセシビリティの修正についてチェックが入ったときに、一つ一つ追っかけていくのではなく、すべての項目にチェックを入れたり、あるいは必要な項目のみチェックを入れて、適用するだけで複数箇所の設定が一回で済んでしまうようになると言うものでした。
【現在のアクセティビリティ機能との比較】
では現在の Word for Microsoft 365 のアクセシビリティの機能はどうなっているのか? 以下のようなサンプルで確認してみました。
ステータスバーにも表示があるように、問題ありありのデータですね。さてではアクセシビリティをチェックしてみましょう。
- 校閲タブ>アクセシビリティグループ>アクセシビリティチェック とクリックします。
- すると右脇の作業ウィンドウに「ユーザー補助アシスタント」が表示されます。
でも、あれ? 現在試している環境は、Ver.2407(ビルド17830.20166) ですがすでに利用できているようですね。上記の、2番目の画像にもあるように「クイック修復」なんてすでに表示されるようになっていました。
現在のバージョンとしては、
- Beta Channel:Ver.2409(ビルド18011.20000)
- Current Channel(Preview):Ver.2408(ビルド17928.20080)
- Current Channel
一般向け:Ver.2408(ビルド17928.20066)
法人向け:Ver.2407(ビルド17830.20166)
となっています。
ブログによれば、一応、今回の機能は、Ver.16.0.17726.10000 以降を利用している Beta Channel ユーザーとはありますが、バージョン的には、Current Channel でも一般向けよりも一段階遅い法人向けのものでもすでに、Ver.16.0.17830.20166 となっているのと、順次展開されているためなのか? 今回ご紹介したクイック修復の機能については、法人向けの Current Channel でもすでに利用できるようになっているようです。
【追加】
Microsoft 365 だとすでに有効になっているようなので、有効になっていないであろう Word 2019 にて確認してみました。
上記にもあるように、同一項目でも、複数ある場合には「ユーザー補助アシスタント」の下の、「1/2- 色とコントラスト」のところの "<" や ">" を使用して項目ごとに設定していく... これが従来のもののようでした。
さらに従来のものとの違いでもう一つ。Beta Channel の Word で文書を開くと、画面左側にアクセシビリティの問題がある場合に、人型のアクセシビリティのマークが表示されるようになっていました。
なおこの表示については、右クリックから非表示にすることは可能なようでした。
【2024/08/21更新】
前回、法人向けの Current Channel でも利用できるようになっていたので、あれ?と思って、わざわざ Word 2019 の画像をキャプチャーして、現段階の画面をご紹介したのに、今日、法人向けの Current Channel の Word で開いたら、クイック修復は出てきませんでした。
どうしてなんでしょうね? 最も当初から、Beta Channel 向けとはありましたので、その通りに戻っただけのことなんですが。真夏の夜の夢のような感じでしたね。
ということで、今後 Current Channel に展開されるまで、もうしばらくお待ちください。
<参照>
posted by クリック at 11:58| 東京 ☁|
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