US時間7月2日に公開されたExcel Blog 「Modernized Excel Grid」によると、Excel for the web における行あるいは列の操作について、様々な新たなUIを追加。これまで以上にわかりやすく、そして操作性のいいものに更新されることが明らかになりました。
ブログの冒頭で、「スプレッドシートのタスクをよりシンプルに、より速く、より楽しくするために設計された強力な機能が多数提供されます」とふれ、新しくなった Excel for the web について紹介されております。
【行・列の操作がよりわかりやすく!】
では具体的にどこがどう変わるのか?ブログに紹介されているものも含めて確認してみましょう!
1) 行・列のサイズ変更
2) 行・列の挿入
3) 行・列の表示・非表示
4) 操作が容易になったウィンドウ枠の固定
5) 行・列の移動の操作性の向上
6) 選択されたセルがわかりやすくなりました
それでは個別に、デスクトップ版との比較をしながら、その操作性について簡単にご紹介していきましょう。
1) 行・列のサイズ変更:
行の高さ、列の幅を変更する際、行と行の間、あるいは列と列の間にマウスを合わせてドラッグして調整しますが、デスクトップ版のExcelでもマウスカーソルの形状が変わったいるのが今ひとつ見づらいケースもあります。
左:デスクトップ版 右:Web版
デスクトップ版も決してわかりやすいわけでもありませんが、Web版は一層わかりやすくなりました。
2) 行・列の挿入:
行や列の挿入の操作。デスクトップ版だと、該当する "行" あるいは "列" を選択して、右クリックから挿入をクリックするなどといった形で選択した行の上、あるいは列の左に挿入していました。まだこの機能は手元の環境では利用できないようなので、Webで紹介されている画像をご覧ください。
行あるいは列番号の上または下の部分にマウスをポイントすると、円マークに "+" のついたマークが表示されますので、そこをクリックすると挿入が可能になるようです。
3) 行・列の表示・非表示:
この操作もデスクトップ版に比べても非常に操作しやすくなりました。
デスクトップ版であれば、非表示になった行や列などその前後の行・列を選択して、右クリックから再表示などで再表示させていました。Web版では、非表示になっているセルのそばにマウスカーソルを合わせると小さな矢印のマークが現れるので、そこをクリックするだけで再表示することもできるようになります。
4) 操作が容易になったウィンドウ枠の固定:
さて次は、ウィンドウ枠の固定。
ご存じのように、デスクトップ版なら、固定したいセルを選択した上で、表示>ウィンドウ枠の固定 と言った形で操作していました。これに対して、Web 版はドラッグするだけ。
5) 行・列の移動の操作性の向上:
任意の行または列を選択し、カーソルに手のアイコンが表示されたら押したままドラッグし、他の行または列にドロップするだけで、データの移行ができます。
6) 選択されたセルがわかりやすくなりました:
デスクトップ版と比べても非常に選択した部分の判別がつきやすく、わかりやすくなりました。
これらの機能は、無料版・有料版(サブスクリプションの有無)に関係なく、すべてのWeb版ユーザー向けに展開されています。ただし現時点で手元の環境でもまだすべての機能は利用できていないようなので、今後順次展開されていくものと思われます。
<参照>