Excel に新たに Translate 関数と、Delectlanuage 関数が導入されるようです。
US時間2024年6月28日に公開された「New Translation Functions in Excel: TRANSLATE and DETECTLANGUAGE」にて、Excel に新たな関数 Translate と Detectlanguage が導入されることが発表されました。
"Translate" ... 文字通り「翻訳」です。つまりは、Excelが今度は翻訳までしてくれるようになるってことです。
もう一つの、「Detectlanguage」は、入力されたデータの言語が何語?になるか、言語コードを返してくれる関数になります。
- TRANSLATE – テキストをある言語から別の言語に翻訳する関数
- DETECTLANGUAGE – 指定されたテキストの言語を検出する関数
どちらの関数も、Microsoft Translatation Services に接続して、処理されるもののようです。
【関数の詳細】
では具体的に各関数を見ていきましょう。
1) Translate 関数:
Translate 関数は、入力されたテキストデータを Microsoft Translattion Services を使用して入力された言語から、別の言語に翻訳してくれる関数です。
=TRANSLATE(text, [source_language], [target_language])
といった形で数式を設定します。
例: =Translate("Hello, world","en","es")
上記の例は、"Hello, world" と入力されたものを、英語から、スペイン語に翻訳する というもので、
計算式が設定されているセルには、"Hola mundo" と表示されます。
「TRANSLATE function」ではさらに詳細な情報が公開されています。
なお対応言語は、Microsoft Translattion Services によるので、現時点で、100以上の言語をサポートしています。詳細は、「Translator の言語サポート」をご確認ください。
2) Detectlanguage 関数:
こちらは、入力されているテキストを、Microsoft Translatation Services を使用して、テキストの言語を検出。言語コードを返してくれる関数です。
=DETECTLANGUAGE(text)
といった形で数式を設定します。
例:=Deltectlanguage("Hola mundo")
上記の例では、"Hola mundo" と入力されたものが、どんな文字か? を判別しますが、
計算式が設定されているセルには、"es" (スペイン語)と言語コードが返されます。
-- 利用可能な製品:
現段階では、Beta Channel ユーザーへの展開がスタートしたばかりです。まだまだすべての Beta Channel ユーザーが使用可能なわけでもありませんが、以下の手元の環境(現時点での最新バージョン)でも確認してみました。
- Windows 版 Excel Ver.2407(ビルド17820.20000)
- Mac 版 Excel Ver.16.87(ビルド24062610)
手元の、Windows 版、Mac 版 の Beta Channel の Excel で確認してみましたが、Windows 版は 使用可能になっていましたが、Mac 版 についてはまだ利用不可のようでした。
今後また最新チャンネルに公開されるようなタイミングで改めて取り上げてみたいと思います。
-- 今回の対象製品:
- Windows 版: Ver.2407(ビルド16.0.17808.20000) 以降
- Mac 版: Ver.16.87(ビルド24062430) 以降
※ なお今回のこの新しい関数はあくまでもプレビュー版として提供されているものです。「NOTE: These are preview functions. Their signature and results may change substantially before being broadly released, based on your feedback. So, we do not recommend using these functions in important workbooks until they are generally available. 」にもあるように、今後一般公開されるまでにまた大幅に変更される可能性もありますので、重要なブックでのご使用は推奨されませんので、ご注意ください。
<参照>