"Show or hide updates" は、Windows Update が何らかの問題により正常に更新ができずに、繰り返してエラーや、再試行を繰り返す際、一時的に適用を回避するためのトラブルシューティングツールです。
このトラブルシューティングツールの廃止されるという情報が、Microsoft Security Response Center のブログの中で更新されました。
ブログ自体は、「Windows 10: 問題を起こした更新プログラムやドライバーを Windows Update で一時的にインストールされないようにするツールの紹介」で、このブログが、US時間2024年1月19日に更新されたもの。
このツールについては、うちのブログでもかつて...
「KB3073930のトラブルシューティングツールで、Windows Updateをコントロールする」(2015年08月01日)
な形で紹介させていただきました。
US時間1月19日に更新されたブログでは、画像にもあるように "Important" として、トップに、帯で囲って「マイクロソフトは、2025 年に “Show or hide updates” トラブルシューターの廃止を予定しています。 また、更新プログラムにて問題が発生していない限り、このツールにて更新プログラムを非表示にすることは推奨しません。」と触れ、こうしたツールを利用して更新プログラムを非表示にすること自体が推奨されませんと、どか〜んと、表示されています。
【Windows Update をめぐる環境の変化】
Windows 8/8.1/10 などでは、Windows Update で何らかの事情でうまくいかない場合、更新の失敗を繰り返すことから、一時的にこれを回避するために、Windows Update で検出されないようにするためのトラブルシューティングツールとして提供されていました。
その後、Windows 8.1 までは、サポートも終了し、さらに、Windows10 についても、2025年10月14日にはサポートが終了するわけですから、そうした背景もあるのでしょうね。
また昨今の Windows Update では、KIR(Knows Issune rollback)といった機能を通じて、問題が発生した部分だけをロールバックできる方式が採用されるようになったりしています。
これについても以前「Windows Update と 「既知の問題のロールバック」」の中でご紹介させていただきました。また「Windows 11 Ver.23H2 が来ない?」の中でも触れていますが、アプリケーションの非互換性など、デバイス自体に問題が発生しそうな場合には、セーフガードホールドが適用されて Update 自体が検出されないようにしているなど、以前に比べるとその背景も変わってきています。
あくまでも個人的な憶測にすぎないかもしれませんが、こうした背景もあって、"Show or hide updates" の廃止... なんていう方向になってきているんでしょうね?
ちょうど、現在一部のユーザーで発生している KB5034441 のトラブルなどでは、このツールを利用して検出されないようにしてみては?なんていう話も出ているようですが、まだまだ、"Show or hide updates" が必要になるのかな?と思えるシチュエーションもあったりするわけですが、今後、本当に廃止としてなくなってしまうものなのか?については、引き続きその動きをチェックして、何かあればまた取り上げたいと思います。
今後必要になりそうかな? と思われる方は今のうちにダウンロードしておいていいのかもしれませんね。
【更新】
こうした状況はどんどん変わってくるんですね...
・Microsoft サポート診断ツール (MSDT) と MSDT トラブルシューティング ツールの廃止 (Windows11)
<参照>