2024年01月20日

回復パーティションの適切なサイズ

今回、KB503441の問題で、改めて回復パーティションのそのサイズに注目が集まったのですが、実はこうした問題は以前からも時々発生していました。なので、Microsoft のサポート記事としても、「KB5028997: WinRE 更新プログラムをインストールするためにパーティションのサイズを手動で変更する手順」といったものもあったりします。

さらにネットで検索してみると色々出てきますね。皆さん苦労されていて、その成果を公開してくださっているのは、非常にありがたい情報です。

回復ドライブの空き領域が足らないために更新が失敗する... であればその最適な容量はどの程度なのか? 確認してみました。


【"回復ドライブ" とは?】

まずは、そもそも今回話題になっている "回復ドライブ" とは? といったお話から。

20240114-1-1.jpg

ご使用になっているPCで自分の回復ドライブってどういったものなのか?確認してみてください。Windows 10/11 であれば、スタートボタンを右クリックすると、"ディスクの管理" というメニューが表示されますので、クリックすると表示されるのが現在のPCのドライブの状況です。

20240114-1-2.jpg

今回話題になっているのが、そして今回話題になっているのが赤枠で囲われた部分になります。でも Windows の標準の機能では、実際にどの程度使用されているのかなどその状況は、GUI では確認できません。

20240114-1-3.jpg

コマンドプロンプトを管理者として実行して、DISKPARTSコマンドをたたいて.... なんてことをするわけです。

20240114-1-4.jpg

これに対して、専用のツールなどを利用すれば、GUI でサクッと表示されて、マウス操作でパーティションの変更なども簡単にできてしまうわけですから、上手に使用すれば便利ですし、無駄な時間を費やさずに済みますよね。

今回このPCは、前回ご紹介した KB503441 については問題なくインストールできていたわけですが、回復領域の空き領域を見ると、今後は結構厳しいかもしれないことも改めて一目で理解できます。


--Windows の修復に必要なもの:

この回復領域は何のためにあるのか?というお話ですが、簡単に言えば Windows のシステムに問題が発生した場合、システムを工場出荷時の設定に復元するために設けられている領域です。

ちょうど、「BIOS/MBR ベースのハード ドライブ パーティション」/「UEFI/GPT ベースのハード ドライブ パーティション」にこの回復パーティションについて以下のようにありました。

20240114-2-1.jpg 20240114-2-2.jpg
20240114-2-3.jpg 20240114-2-4.jpg
  • WINRE.WIM のイメージサイズ
  • + 追加領域 250Mb(今後の更新用)
  • 追加領域 NTFS 750Mbに対して、5-15Mb以上
WinRE.Wim のイメージサイズは、どんなドライバ・言語、カスタマイズが追加されれているかによってそのサイズも変わってきますが、これにプラス今後の追加領域を確保する必要があります。なのでPCによってサイズはまちまちなわけです。

BIOS/MBRベースのPCに比べると、おそらく昨今の UEFI/GPTベースのPCの場合などは、「UEFI/GPT ベースのハード ドライブ パーティション」の中にも、"回復イメージ winre.wim は、通常、追加するドライバー、言語、カスタマイズに応じて、500 から 700 MB の間です" ともあります。

どうなんでしょうね? そうしたことからすると、BIOS/MBRベースのものでも、とりあえず 1Gb(1024Mb) ぐらいはあった方がいいのでしょうし、UEFI/GPTベースのものであれば、1Gb以上は絶対必要になってくるんでしょうね。

現在のご利用状況にもよりますが、かといって無駄に大きな領域を振り分けても仕方ない。もっとも問題はどの程度の追加領域が確保されているか? です。

どのみちまた足らなくなったら領域を足してあげればいいだけのことなので...。

ということで、まずは現状の把握。そして今後の対策として領域の増加... ということになるんでしょうね。


<参照>




デル株式会社 デル株式会社


富士通 WEB MART

posted by クリック at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする