ペイント(Microsoft Paint)といえば、Windows 95/3.1 よりも前からある Windows 標準搭載のお絵かきソフトです。
この "ペイント" がなくなると最初に発表されたのが、2017年の Windows 10 Fall Creators Update の時。もっともそれ以来、一応削除される機能としてはリストアップされてはいましたが、その後 無くなった?っていう話は特に聞いてませんでした。
しかし、MS コミュニティを見ていたら...
など、昨年末ぐらいの投稿から "ペイント" が無くなったという投稿がちらほらみられるようになってきました。
Windows 10 Fall Creators Update の時に無くなるよ?という話が上がった時には、今後、ペイント3Dを使ってもらって、またクラシックペイントとして、Microsoft Store からも提供するよ?という事になっていましたが、気が付いてみるとこれが利用できるのも Windows 11 のみ。Windows 10 は対象外。
Windows 11 では、ペイントにレイヤーの機能が付いたり、テキストを抽出する機能などの新機能が搭載されるなどペイントも機能強化されてきています。一方で、すでに機能面で新たな機能が搭載されなくなった Windows 10 においては、現状維持か?と思いしやどうもシナリオ通りなくなる方向で進んでいるようです。
【削除される機能】
Windows の機能も、使われない機能、セキュリティ的に古くて不要になった機能などなどバージョンが上がれば、機能も断捨離されてきます。一方で新しい機能が搭載されていきます。
こうした削除される機能、あるいは削除された機能については、「Windows クライアントで削除された機能と機能」で紹介されています。
Ver.1703 のところに "Microsoft ペイント" がありますね。
こうしたことは当然 Windows 10 に限ったことではなく、Windows 11 でも同様。「非推奨の Windows 機能」のところで紹介されています。
ということで、ここにリストアップされているということは、いつ削除されても仕方ない状態になっているわけです。
あとはどんなタイミングでなくなってしまうのか? ここにある以上、無くなるというシナリオは変わらないわけで、何かの更新を機に無くなったり、リカバリして Windows 10 を再インストールしたらすでに無くなってたなど...
新機能が段階的に展開されるのと一緒で、無くなるのもいっきににすべてのユーザーからなくなるわけではなく、段階的に消えていくんでしょうね。
【"ペイント" を復活させたい!】
とりあえず現状ではうちの環境ではすべて問題なく動作しているので、普通に起動できている Windows 10 の環境で確認してみました。
-- プログラムの場所:
Windows 10 の場合、そのほとんどは 64ビット版。もちろん 32ビット版というケースもあるわけですが、
64ビット版の場合 通常は、
C:\Windows\System32 と開くと、"mspaint" があります。
また、
C:\WINDOWS\System32\ja-jp\ にある "mspaint.exe.mui" もあるようなので確認してみてください。
また32ビット版の場合には、
C:\WINDOWS\SysWOW64\ と開くと、"mspaint" があります。
これらの場所を開いて、"mspaint" があれば、デスクトップなどにショートカットアイコンを作成しておけば、そこから起動できるようになります。
なので、あれ?ペイントがない... となった場合には、上記の場所を確認してみてください。64ビット版は無くなって使えなくなっても、32ビット版であれば使えるというケースもあるようです。
-- PowerShell を利用して再インストールする:
これまでにも、"ペイント" がなくなったっていうことで、様々な対処法がネットを探すと出てきます。以下の、PowerShell を利用した方法もその一つになります。仮に機能が完全に無効化?されたときにこの方法が有効かは分かりませんが、試してみる価値はあるかと思います。
PowerShell を管理者として実行し、以下のコマンドをコピーして貼り付けます。
「DISM /Online /Add-Capability /CapabilityName:Microsoft.Windows.MSPaint~~~~0.0.1.0」
を実行してみます。
残念ながら、現時点で手元の環境では全く問題なく利用できる環境にあるため、無くなった?という状況は確認できておりません。
なのでなくなった折には、今回ご紹介した方法を確認してみたいと思います。
<参照>
なのでなくなった折には、今回ご紹介した方法を確認してみたいと思います。
<参照>