「Office for Mac の各アプリで環境設定ファイルを再構築する」の中でもご紹介しましたが、Windows でも、Mac でも 現在インストールされている Microsoft Office がどこからインストールされたものか?は最低限理解しておくべき情報です。ご自分のPCですしね....。
でも、意外と使い始めて何年も何も問題なく使えていたりすると、そんな記憶どこかに行ってしまいがちです。
Windows 向け Microsoft Office の場合、そのインストール元が Microsoft Store からのものか?(ストアアプリ版)あるいは、Microsoft アカウントのサービスとサブスクリプションなどの画面からインストールされたものか?(C2R版/クイック実行版)によって、その更新方法が異なるように、Mac 向け Microsoft Office 製品も、Apple App Store からダウンロード・インストールされたものか? Microsoft アカウントなどを介してダウンロード・インストールされたものか? によって、その更新方法が異なります。
Windows 版向けのものについては、一時期 Office 2016 や Office 2019 で、Microsoft Store 版がありましたが、
- すでに Microsoft Store からの新規提供はストップしている
- Microsoft Store 版であるがゆえのトラブルなどにより、C2R版に入れ直されている
といったところで現在も Microsoft Store 版をご利用の方は少なくなっている感じでもあるで、どちらの製品を使っているのか?あまり気を遣わなくていいケースが増えてきていますが、どちらの製品を使っているのか?の確認は、バージョン情報から簡単にできました。
*Office 2019 のストアアプリ版の新規導入のための提供がストップしていることに関しては、「Office 2019 のストアアプリ版の新規提供が終了」をご参照ください。
さて「Office for Mac の各アプリで環境設定ファイルを再構築する」の中でもちょっと触れましたが、更新実行したりする場合には、Mac 版もどちらを介してインストールされた製品かを理解している必要があります。もちろん、ちゃんと覚えていれば何も問題ないわけですが、すっかり記憶から情報が消し去られてしまってたりすると、Mac 版の場合には、その確認が実はなかなか大変だったりしますので取り上げさせていただきました。
【どこからインストールしたものかを確認する】
「Office 用 Mac を自動的に更新する」の中で、紹介されていますが、「アプリのインストール方法がわからない場合は、ターミナル アプリから次のコマンドを使用」することで、確認ができます。
では、Excel を例に見ていきましょう!
1) まず Finder メニューから、移動 > ユーティリティ と開きます
2) ユーティリティが開いたら、その中にある "ターミナル" をダブルクリックして実行します
3) 続いて、
mdls -name kMDItemAppStoreReceiptType /Applications/Microsoft\ Excel.app
と入力し、リターンします。
4) その結果、
MDItemAppStoreReceiptType = (null)
と結果が表示されます。
Microsoft AutoUpdate による更新の場合には、この値が "null" と表示されます。一方、Apple App Store 経由でインストールされている製品の場合には、こちらが "Production" と表示されます。
ターミナルでコマンドをたたいて、結果が、"null" となるか? "Production" となるかで判断できるわけですね。
<参照>