2023年08月19日

Windows の基本操作 Vol.2023-08-2 メモ帳のヘルプって見たことありますか?

前回、Windowsの基本操作ということで、"メモ帳" について取り上げました。

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単純なアプリではありますが、実際、"メモ帳" ってどこまで使い込んだことがあるのだろう? ということもあって、今回、Windowsの基本操作として再度 "メモ帳" にスポットを当ててみました。

【UIは、Windows11から変わった】

Windows10 までの "メモ帳" は冒頭の画像の通りで、画面の表示も一緒です。Windows11 の "メモ帳" が大幅に変わったのが、2023年3月のこと。通常版に、前回ご紹介したようなタブ表示機能が加わり、その見た目も変わりました。

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2023年1月19日の Windows Insider Blog にて Dev Channel に展開、その後、3月に通常版に展開されたものです。



【"メモ帳" のヘルプを見たことがありますか?】

さてそんな "メモ帳" ですが、皆さん、ヘルプメニューってみたことがありますか?

あまり複雑な機能があるわけではないので、あえてヘルプメニューを見ることも少ないかもしれませんね。
でも意外とヘルプメニューからはいろいろなことが見えてきます。

-- ヘルプからはヘルプサイトに移動しない:

Windows 10 の "メモ帳" の例ですが、通常のアプリであれば、そのヘルプをクリックすれば、専用のヘルプ画面が出たりするものですが、メモ帳については、Bingの検索結果が出てくるんですね。

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もちろん検索結果には、「メモ帳に関するヘルプ」もでてくるので、ちゃんと Microsoftのサポートページにも行けるんですが、ダイレクトではいかないんですね。


-- 余計な書式情報を持たないテキストデータを扱うアプリ:

ご存じのように、メモ帳で扱うデータは、テキストデータのみです。一応、画面表示上の設定として、フォントや、フォントサイズなどは変更できますが、そうした情報は、利用するメモ帳のアプリ側で設定するもので、そこで扱うデータとして余計な書式情報は持ちません。

-- ヘッダーとフッター:

そんなメモ帳ですから、ヘッダーとフッターなんて、ワープロみたいな機能もあったんですが、それでもそうした機能はサポートページにもありますが、その情報は保持されないため、印刷の際に一時的に使用されるだけで、都度データを開いた際に、設定しなおす必要があります。

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すなわちそうした情報はデータとしては保存されないんですね。

-- ログファイルとしての利用:

メモ帳で、最近よく紹介されているのがこの機能。ファイルを開くたびに、自動的にログデータとして、日付と時間を挿入できるようにするもの。これについては、日本語ページでは正しく翻訳していないので、USサイト「How to Use Notepad to Create a Log File」を参考にしてもらいたいんですが、メモ帳を開いて、「.LOG」とだけ入力して、いったんファイルを保存します。

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その後、そのファイルを開くと、上記のように日付が自動的に挿入されます。


【情報としては保持されないけど利用する上では設定可能な機能】

先ほども、ヘッダー、フッターといった機能について、触れましたが、これ以外にも情報として保持されることはありませんが、メモ帳というアプリを利用するうえで設定可能な機能もあります。

ファイルメニューをクリックするとページ設定という項目があります。

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余白や用紙サイズ、ヘッダーとフッターなどの情報が設定できます。

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編集メニューにも、日付と時刻を自動挿入する機能があります。ただし、これはここをクリックした段階の情報がテキストデータとして挿入されるだけです。

そして、書式メニューから設定できるのがフォント。フォントの種類、フォントのサイズなどの情報です。

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こうした情報は、データとして保持される情報ではなく、メモ帳でデータを開いて作業をするうえでより利用しやすいようにその環境を整えるための情報として、一時的にアプリであるメモ帳側に設定されるものです。フォントの種類やフォントサイズ、ヘッダーとフッターといった情報は、保持されるようです。

-- 文字コードの設定や拡張子の設定:

テキストデータとして保存はされますが、文字コード情報は保持されています。データ保存時に文字コードの設定が可能です。

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またシンプルなテキストデータですから、「.TXT」という拡張子を「.BAT」とすれば、バッチファイルとしても保存することが可能です。カンマ区切りデータとして保存する場合には、拡張子を「.CSV」とします。

ちょっと前だったりすると、Windows Liveメールのアドレス帳データをCSVファイルとして書き出したのち、これを Microsoft Outlook で利用するためには、いったんメモ帳でファイルを開いて、文字コードを「ANSI」に変換しないと取り込めなかったりしてましたので、そんな使い方したな?と思い出された方も多いかと思います。

-- Windows 11 の "メモ帳" は?:

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タブ表示ができるようになって、これに関連した機能は増えています。基本的な設定できる部分、ヘッダーやフッター、フォントやフォントサイズなどといったところは一緒です。
アプリのテーマが増えていますが、これも、メモ帳で保存するデータに依存するものではなく、あくまでもメモ帳のアプリ側の作業環境だけの問題になります。

設定メニューを開くと、ヘルプが用意されていますが、今回からはこのヘルプから、Microsoft の Support ページに直接リンクが貼ってあるようです。


メモ帳」は、そのシンプルな機能であるがゆえに、ヘルプを見ないと操作ができないというほどのものでもないし、軽いし、気軽に使えるアプリになっているわけですね。



<参照>




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posted by クリック at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする