Excel では、表を作成し値を入力し、エンターすれば自動で、合計値などを算出してくれます。これは、"自動" 計算モードが有効になっているから、何気なく利用していても、勝手に計算してくれるわけです。まぁ、そんなもんだ... と思って使っている人も多いはず。
さて上記にもありますが、Excel のオプションダイアログを表示して、左ペインの "数式" をクリックし、右ペインの "計算方法の設定" のところにある "ブックの計算" のところで、「自動」なのか、「手動」なのかを設定していきます。
既定では、「自動」が有効になっていますので、普通に計算式を設定して、必要な値を入力さえすれば、自動で合計値などを計算してくれるわけです。
さて一方では、用途によっては、この計算するタイミングを「自動」ではなくて、あえて自分のタイミングで調整したいということで、「手動」としてご利用の方も多いかと思います。
今回、TechCommunity の Excel チームのブログでは、この「手動」による計算方法について、新たにテコ入れしたことが紹介されておりました。
【手動計算の歴史は44年も前になる】
ブログによれば、この "手動"計算の機能は、Excel が発売されるよりも6年も前の、1979年 "VisiCalc" というアプリで採用されたのがはじまりだったようです。そしてそれ以降、大きな変更もなく利用されていて、44年ぶりにこの機能が変わることになったということのようですね。
-- どのセルがまだ計算されていないのかが判別つかない:
現在、手動計算になっていると、数値を入力しても計算されないわけですから、値も変わらない。ということは、どこが計算された値で、どこがまだ計算されていない値なのか?の判別がつきません。
そこで今回の更新により、手動計算になっている場合、入力された値に対してまだ計算がされていないセルの値については、二重取り消し線でマークされるようになります。こうすることで、表示されている値が未計算なのかが、一目瞭然になるわけです。
-- コンテクスト・メニュー が表示される:
こうして未計算で、二重取り消し線のついた古くなった値を含むセルが選択されると、今後は警告アイコンが表示されるようになります。アイコンをクリックすると、計算のトリガーや自動計算モードへの切り替えなど、コンテクスト・アクションを含むメニューが表示されます。
【利用可能な環境】
今回提供がスタートした機能については、現在、Windows 版 Office Insider Beta Channel ユーザー のみに提供されています。今後、Windows以外のプラットフォームにも提供される予定のようです。
また、Office Inider Channel をご利用の場合でも、すぐにすべての Beta Channel ユーザーが利用できるように展開されるものでもありませんので、Beta Channel を使っているけどまだこの機能が反映されない... という場合には、しばらくお待ちください。
** ちなみに、うちの Beta Channel もまだ利用できないようなので、利用できるようになったら、画像をUpいたします。
<参照>