2023年08月04日

Microsoft Outlook の起動時に "アイテムを開いている間に Outlook が閉じられた" というエラーのダイアログが表示される

そう言えば、最近こうしたエラーをちょくちょく見かけるようになったな?と感じてましたが、自分のところでは特に発生していなかったのであまり気にしてませんでしたが、Office の既知の問題で紹介されていたため取り上げてみました。

20230804-2-1.jpg

前回までは、問題なく利用できてたのに、Microsoft Outlook を起動してみると、「アイテムを開いている間に Outlook が閉じられた」なんてダイアログが表示される。例えば、Outlook が起動している状態のまま、Windows Update などが完了して思わず "今すぐ再起動する" なんてクリックしてしまった... なんてことがあれば、そうしたことが要因なのかな?とも思いがちですが、どうも今回のトラブルはこうしたことに限ったものではないようです。


-- 発生要件:

現在確認中で、まだはっきりした要因はわかっていないようです。

20230804-2-2.jpg

ただし、「Ver.2306 (ビルド 16529.20154) 以降の Microsoft Office Professional Plusや Office Home and Business などの永続版にて発生しているもののようです。M365 などのサブスクリプション版の Microsoft Outlook の場合には、"Outlook のオプション" ダイアログから、「起動時の設定」のところで調整できるようですが、永続ライセンス版などではこの設定がないため調整ができないようです。


-- 回避策:

現時点で回避策として公開されているのは、レジストリによる回避方法のみになります。

20230804-2-3.jpg


今後、更新プログラムなどで修正されると思われますが、まだ時間がかかりそうです。


【2023/08/05 更新】

今回の、Microsoft Outlook の設定で、M365 のサブスクライバー向けに提供されるようになったものは...


このブログにて、Office Insider 向けに提供されるようになったことが紹介されております。

この中で、「Whether Outlook closed due to a crash, a system update, or when you explicitly closed it, you’ll now be asked if you want to reopen any windows that were previously open. Clicking Yes will restore email drafts, email windows, meetings, and appointment windows that were open.」とあるように、"Outlookがクラッシュ、システムアップデート、または明示的に閉じた時のいずれであっても、以前に開いていたウィンドウを再度開くかどうか尋ねられるようになりました" とのこと。M365 サブスクリプション向けの Microsoft Outlook ではこれを表示しないように設定できるものの、統合パッケージ版では、この設定自体がないので、現状ではレジストリで調整するしかないようです。


【2023/10/3更新】


20231003-3-1.jpg 20231003-3-2.jpg

Update history for Office 2016 C2R and Office 2019」にもありありますが、2023/9/28にリリースされた Ver. 2309 (ビルド 16827.20130) にて修正が入り、Microsoft 365 版の Microsoft Outlook 同様に調整できるようになりました。


<参照>




BTOパソコン・パソコン関連商品がお買い得!パソコン工房のセール


列車で行く花火大会

posted by クリック at 13:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Microsoft Outlook/New Outlook | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まもなく終了する Office 2016/2019 の Microsoft 365 サービスへの接続

Office 2016 にしても、Office 2019 にしても、すでに皆様はご存じだと思いますが、サポートの終了は以下のようになっています。

20230804-1-3.jpg

・Office 2016 メインストーリーム:2020年10月13日  延長サポート:2025年10月14日
・Office 2019 メインストーリーム:2023年10月10日  延長サポート:2025年10月14日

Office 2016 はすでに延長ストリームに入っていますし、Office 2019 も間もなく延長サポートに入ります。モダンライフサイクルポリシーが適用されていて、常に最新の状態を維持してくれるサブスクリプション製品と異なり、こうした固定ライフサイクルポリシーが適用されている Office 製品では、メインストーリームが終了して、延長サポートに入るということは、今後は機能の修正などは行われず、セキュリティの更新のみしか提供されなくなります。詳細は、「ご存じですか? Office にはサポート期限があります」をご参照ください。

また Mac 版についていえば、

・Office 2016 サポート終了:2020年10月13日
・Office 2019 サポート終了:2023年10月10日

となっています。Mac 版 Office 2019 も、まもなくサポートが終了します。

20230804-1-2.jpg

Windows 版で言えば、Office 2016 はもとより、Office 2019 もメインストリームが終了するのにあたって、こうした製品が、「Microsoft 365 サービス」へのアクセスに制限がかかるようになります。(Mac 版はサポート自体が終了するので当然ながら接続制限がかかります)


【"Microsoft 365 サービス" とは?】

"Microsoft 365 サービス" は、Microsoft 365 Perosonal や 各種法人向けプランなどのサブスクリプションをご利用いただいている皆さん向けに提供されているクラウドサービスになります。ただし、OneDrive など一部の機能は、通常の統合パッケージ版からでも接続が可能になっています。

20230804-1-1.jpg

一般向けに提供されているもので、一番影響がありそうなのが、"OneDrive" ということになります。OneDrive アプリを常駐させて同期などしていなくても、Word や、Excel、PowerPoint などで、OneDrive に接続していて、OneDrive 上に保存されたデータを呼び出して使用しているというケースはあるかもしれませんね。法人ユーザーであれば、SharePoint などもこれに該当するでしょう。


ただし、「Office のバージョンと Microsoft 365 サービスへの接続」にもありますが、"古いバージョンの Office は引き続き Microsoft 365 サービスに接続できますが、その接続はサポートされていません" とのこと。これは、"これらの古いバージョンの Office では、Microsoft 365 サービスのすべての最新の機能と機能を使用できない可能性があることを意味します。 さらに、これらの古いバージョンでは、Microsoft 365 サービスの使用中に、他の予期しないパフォーマンスや信頼性の問題が発生する可能性があります。 これは、Microsoft 365 サービスを改善する際に、これらの古い Office バージョンを考慮したりテストしたりしていないためです" とある通りです。

サポートが終了する... ということはそういうことですね。

何かトラブルがあった場合には、自力で解決するか? あきらめて最新バージョンを購入するか? 

ご存じですか? Office にはサポート期限があります」にもありますが、当然ながら "サポート終了後のセキュリティ リスク" も大きくなります。IPAが発表した「情報セキュリティ白書2023」の中でも、そうしたことにも触れられております。

さらに言えば、こうした古いものが他のアプリやサービスなどにどんな影響を及ぼすかも配慮されませんので、十分ご注意ください。
"動くから問題ないか?" という安易な考えが、自分だけではなく、時に他の人に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。


<参照>




デル株式会社 デル株式会社


心に訴えるプレゼンを行う 〜 Microsoft 365


Dynabook Direct
posted by クリック at 10:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MicrosoftOffice共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする