2023年08月02日

Microsoft 365 Copilot の利用と概要

Word や、Excel、PowerPoint などに搭載された AI が、要望を打ち込めば自動的に文書を作成してくれたり、プレゼンの資料を作成してくれたりするという "Microsoft 365 Copilot"。

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Microsoft が、chatGPT を開発した OpenAI との連携を強化し、これを Microsoft の各サービスにとり入れて展開しようとしているものの一つが "Microsoft 365 Copilot" になります。もちろん、これは Micrsoft 365 に展開するための一つにすぎず、他の分野での展開も進められています。

この発表があった時には、"へぇ〜、どんなものを作りたいか?を書けば勝手に文書を作成してくれるなんて、なんて便利なんだろう?" と思われた方も多いのではないでしょうか?

その後、Microsoft 365 Copilot はどこまで進んでいるのか? その進捗状況なども含め確認してみました。


【対象は法人ユーザー】

さてそんな "Microosft 365 Copilot" ではありますが、こうした AI の機能の導入には、"業務の効率化" という課題解決が目的にもなっていることもあり、強力な生産性ツールとして、先日 法人ユーザー向けに提供されることが発表されました。


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-- 対象ユーザー:
  • Microsoft 365 E3、E5プラン
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium
-- 内容&料金:
  • Bing Chat Enterprise:当面、無料(ただし将来的には、1ユーザーあたり $5/月)
  • Microsoft 365 Copilot:1ユーザーあたり $30/月
-- その他のプランには?:

Microsoft 365 には、上記でご紹介した法人向けプラン以外にも、Microsoft 365 Personal/Microsoft 365 Family といった個人向けのプランや、学校教育機関向けのプランなど様々なプランがあります。

現時点で発表されている段階では、今回の Microsoft 365 Copilot については、最初にご紹介した一部の法人ユーザー向けのみになっていて、それ以外のプランについては未発表となっています。当面は法人向けのサービス、それも追加料金が必要な有料のサービスになります。

-- 具体的にどんなことが可能になるのか?:

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さて、Microsoft 365 Copilot とはいっても、では具体的に Word の中ではどんなことができるのか?、Excel や PowerPoint の中ではどんな使い方ができるのか? 具体的なイメージがわかない方も多いかと思います。そんな具体的な内容がちょこっとだけ、「Microsoft 365 Copilot をリリース – 仕事の新たな形を創造」にて紹介されていました。

--- Microsoft Word の場合:

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文章の作成、編集、要約、創作といった作業を担います。既存のドキュメントへの内容の追加、文章の要約、ドキュメントの一部または全体の書き換えて簡潔にするなどといったことが可能になるようです。

--- Microsoft Excel の場合:

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データの分析、探索を支援してくれます。「データに手を加えることなく、掘り下げた分析が可能になります」ともありますが、おそらく思い描いたようなデータを抽出するのには、それなりに使い方を把握しておかないと難しいのかもしれませんが。

--- Microsoft PowerPoint の場合:

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プレゼンのスライドづくりは、大幅に効率化するかもしれませんね。その一例として「Word ドキュメントを基に 5 枚のスライドを作成し、関連するストック画像を挿入して」とか、「このプレゼンテーションを 3 枚のスライドにまとめて」、「この 3 項目の箇条書きを 3 列のテキストに再編成し、それぞれに画像を付けて」といった形で指示してみてくださいなんて言う例がありますが、これで大まかのアイデアが形になってくるとなると便利でしょうね。

--- Microsoft Outlook の場合:

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メールの下書きをしてもらったり、大切なメールにフラグを付けてもらったり。「複数の人と長くやり取りして複雑になったメール スレッドを要約して、各自が書いたことの内容だけでなく、それぞれの違った視点や、まだ解決されていない問い合わせも把握することができます」などとありますが、何度もやり取りしていると、メールのスレッドが長くなって、最初から見直さないといけないなんてこともありますが、そうしたことをすっきり整理してくれたりするのは、便利かもしれませんね。

--- その他:

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この他にも、Microsoft Teams、そして Teams の Business Chat、Microsoft Viva などといった方面での活用も紹介されています。

といったところで、まずは法人向けにスタートするわけですが、Microsoft 365 Personal などの一般向けサブスクリプションサービスにもまだまだ展開されそうな様子はなさそうですから、当然ながら、プレインストール版の、Office 製品や、統合パッケージ版の Office 製品には当面展開されそうにはないようです。


【Windows 自体にも搭載される "Windows Copilot"】

こうした Office 製品に搭載される Microsoft 365 Copilot ですが、これらとは別に Windows 自体にも搭載されることが発表されています。それが、"Windows Copilot" です。

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現在は、Windows Insider Dev Edition でのみ試験的に展開されているのみで、Windows Insider 向けの製品であっても他の Edition では利用できるようになっていません。

-- Windows Insider 向け Edition:
  • Canary Channel/かナリーチャンネル
  • Developer Channel/開発チャンネル
  • Beta Channel/ベータチャンネル
  • Release Preview Channel/リリースプレビューチャンネル
の4つの Channel があり、現在、Windows Copilot が利用できるのは、Developer Channel/開発チャンネル のみになります。

しかし Microsoft 365 Copilot と異なって、OS標準装備となると一般ユーザーでも利用できるようになるチャンスは多いんでしょうね。
Windows 10 の時に、音声アシスタントとして登場した "Cortana"。この "Cortana" さんが引退して、"Copilot" の登場となったわけです。OS標準搭載の Windows Copilot がどこまで利用できるようになるのか?楽しみですね。


【一般のコンシューマー向けには?】

今回の発表の中で、やはり法人向けには、「Bing Chat Enterprise」の提供が開始されています。こちらは当面無料。但しこちらもやはり法人ユーザー向けには、今後は有料に変わってくるようです。

-- Bng Chat Enterprise とは?:

「 仕事のための AI 支援チャット」と銘打った、"Bing Chat Enterprise"。利用する上で一番気になるところが外部への情報漏洩。AI が学習したデータが外部に漏れてしまったりしては大変なことになります。「Bing Chat Enterprise では、ユーザーと業務データは保護され、外部に漏洩することはありません。入力も出力も常に保護されます。チャットのデータは保存されず、マイクロソフトもアクセスできません」とのことで、こうした配慮がされている点は、通常の Bing Chat との大きな違いでもあります。

-- コンシューマー向け "Bing Chat":

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ということで、Bing Chat にも法人向けが登場しているわけですが、一般コンシューマーが利用できるものには、「Bing Chat」 があります。Microsoft が chatGPT と連携して、真っ先にコンシューマーでも chatGPT の機能を試していただけるものとして提供がスタートしたのが、この「Bing Chat」。

Microsoft Edge を開くと右上に鎮座する "Bing" のアイコン。まさにあれですね。アイコンをクリックすると右サイドに作業ウィンドウが開いて「Bing Chat」が利用できるようになります。あるいは、Bing の Web サイトからでも利用ができます。

このほかにも、Microsoft Edge のサイドバーにある「Image Creator」も AI を利用して画像を生成する機能としてどなたでも利用可能です。

莫大なコストを投じて開発されるこうした最先端の技術が、誰でも無料で利用できるようになるのはまだまだ先ではありますが、少しずつ身近なところで利用されてきていることは確かです。


<参照>




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