メールアプリを起動したりすると頻繁に表示されていた "新しいOutlookを試してみる" のトグルボタン。 "新しい Outlook" についてはこのブログでも度々ご紹介していますが、2024年の本格稼働に向けてさらに一歩進んだようです。
Windows 11 の PC で、メールアプリを開くと、上記のようなポップアップも表示されるようになりました。そして、ポップアップに表示されたその「詳細情報」をクリックすると、「Windows メール、予定表、Peopleが Outlook になりつつある」(右の画像)と言ったページが表示されます。
このブログで直近で取り上げた「新しい Outlook for Windows のプレビュー展開が本格的にスタート: パソコンのツボ 〜 Office のTIP (seesaa.net)」などもご参照ください。
【"新しい Outlook" はまだベータ版】
こうしたポップアップがでて、"新しい Outlook" を使ってみよう!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご利用に当たってはまだまだ注意が必要です。
現在提供されている "新しい Outlook" は、ポップアップにも "2024 年、Windows メールと予定表が Outlook になります" とあるので、"Microsoft Outlook" が進化して、無料で使えるようになるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、"新しい Outlook" と いわゆる Office ファミリーの "Microsoft Outlook" は、全くの別のものになります。
利用できる機能なども異なります。
--引き継がれるアカウントと引き継がれないアカウント:
"新しい Outlook" は現時点では、IMAP や POPアカウント の設定をすべてカバーしていません。メールアプリなどに、POP形式などでアカウントを設定していたりすると、サポートされていないアカウントは利用できなくなってしまいます。
と言うこともあって今回のポップアップなどは、「Windows メール、予定表、Peopleが Outlook になりつつある」の "いずれかのアカウントがまだサポートされていない場合はどうすればよいですか? " にもありますが、"新しい Outlook for Windows でまだサポートされていない Windows メールと予定表に接続されているアカウントがある場合は、新しいエクスペリエンスを試すよう求められません" とあるように表示はされないようです。
現在の時点でサポートされているアカウント:
- Microsoft 365 コンシューマー アカウント (Outlook.com、Hotmail.com、Live.com など)
- Microsoft 365 の職場または学校アカウント
- Gmail
"今後数か月以内に、IMAP と POP を通じて Yahoo!、iCloud、その他のメール プロバイダーのサポートをリリースします" とあるように、IMAP や POP アカウント、iCloud などはまだ利用できません。
"新しい Outlook" に更新した後、プロバイダーなどの IMAP や POP 形式のメールアカウントを追加しようとしても現在は追加することもできませんのでご注意ください。
【あくまでも現時点ではプレビュー版】
2023年も半年を過ぎ、様々なサービスは早くも来年 2024年に向かって着々と新たなサービスの準備を進めています。冒頭でもご紹介したように、"新しいOutlook" も、 "2024 年、Windows メールと予定表が Outlook になります" とあるように メールアプリのアイコンも、この新しい Outlook のアイコンに変わるんでしょう。
ただし、現時点ではまだプレビュー版として提供されているものになります。導入後、スタートメニューなどに表示されるアイコンも、"Outlook" とはありますが、右隅に "PRE" とついています。
利用に当たっては、何かしら不具合なども発生しうることも理解した上でご利用ください。
<参照>