減ることがない "迷惑メール"。宣伝のメール程度のものならまだしも、いわゆる "フィッシング詐欺メール" などの悪質なメールも減ることもなく、メールサービスを提供するプロバイダーなども、その対策を強化せざるを得ない状況が続いています。
@Nifty でも、「ニフティを装うフィッシングメール最新情報」な形で、最新情報を発信しユーザーに告知していますが、やはりサービスを提供する側での対策は不可欠で、今回のようにメールサービスの体制強化などが行われています。
先般ご紹介した「Gmail にメールが送れない/Gmail にメールが届かない」のように、Google が、SPF や DKIM などを使用していないところからのメールを拒否するようになったもこうした対策の一つです。
また現在 @Nifty で発生中(継続中)のトラブルも、フィッシングメールなどにより搾取されたメールアドレス情報などが悪用されて大量に迷惑メールが発信されたことにより、Google や Outlook.com などの他社のサービス宛にメールが送れなくなったというものです。
【リニューアルされるサービス内容】
今回、リニューアルされるサービス内容的には、
- 自然災害を考慮して、メール基盤を強化
- 迷惑メールフィルターの強化
が柱になっています。
近年、年々その規模も大きくなりつつある "自然災害" を配慮しての基盤性整備は、もとより今回注目したのが「迷惑メールフィルターの強化」になります。
詳細は@Nifty のサイトをご覧いただくとして、その概要と注意したい点について簡単にご紹介いたします。
1) @niftyメールをご利用のお客様:
ここで紹介されているのが、「メール保存期間・保存場所」の変更。おそらくここは注意したい点の一つです。「180日間メールのご利用がないお客様に限り、メールが削除されます」ということなので。メールが勝手に削除された... となる前にしっかり確認しておきましょう。
2) Webメールとメールソフト(メーラー)を併用してご利用のお客様:
Webメールも併用しているから...そんなケースで、独自フォルダに仕分けしてメールを整理して利用されている方は注意が必要です。「メールソフトで「Webメールの独自フォルダに振り分けられているメール」が受信できなくなります」とのことです。
3) Webメールの機能をご利用のお客様:
Webメールしか使っていないから... と言う場合にも、注意が必要で、リニューアル後はいったん設定が解除されるようなので、再設定が必要になります。「Webメールの振り分け条件管理で、自動振り分けの条件を設定するか、しないか選択の上、条件設定を行う仕様」に変わるようです。
4) メールのオプションサービスをご利用のお客様:
- 受信拒否条件を設定している
- 迷惑メールフィルター(迷惑メールフォルダー)を設定している
- 迷惑メールフィルター(未登録アドレスブロック)を設定している
- IMAP機能を設定している
こういったオプションサービスを設定して以後利用中の方は詳細をご確認ください。
5) その他:
送信ドメインの認証方法が、SPFのみになること、また受信用メールサーバー(POP)認証方式で、「MD5チャレンジ応答(CRAM-MD5)」での接続ができなくなるので、この方式の場合には再設定が必要になります。
そしてその後の予定については、
のようにありました。
実はこの案内、すでに昨年(2022年)にお知らせとして上がっていたものですが、2023年になって、順次この設定変更が適用されつつあるようで、すでに適用済みのものもあれば、2023年中に今後さらに設定が変わっていくものもあるための、確認のお知らせだったようです。
上記のような告知のメールが届いていたわけです。@Niftyをご利用の皆様、くれぐれもご注意ください。
ところで、冒頭にもちょっと触れましたが、@Nifty のメールが、Gmail や Outlook.com に送信できないというトラブル。Gmailについてはほぼ解消に至ったようですが、まだ Outlook.com については一部で送信できないという状態が続いているようです。
Gmail にしても、Outlook.com にしても、それぞれ独自に迷惑メール対策を施しているので、なかなか簡単にはいかないようですね。
<参照>