昔からある Windows 標準搭載のお絵かきツールと言えば "ペイント" ですよね?
左:Windows 10 のペイント
右:Windows 11 のペイント
Windows 11 の ペイントは、昨日ご紹介した「クイックアクセスツールバーがデフォルトで有効に変更」の中でもちょっと触れていますが、Office の各アプリ同様 Windows 11 の "Fluent Design" というコンセプトに基づいて多少の見た目の違いが出てきています。
【Windows 10 の途中からプログラムの提供形態も変更された】
実は、この "ペイント" というアプリ。スタートボタンから、すべてのアプリと辿っていくと...
- Windows 10:従来同様、Windows アクセサリの配下に、Windows のおまけのアプリと表示されます
- Windows 11:Windows アクセサリから飛び出して、"は" 行のところに独立したアプリとして表示されています
Windows 10 Fall Creators Update の時に、これまで提供されていた ペイント は非推奨の機能という位置づけになり、将来的にはなくなってしまうかも?なんて言う発表がされたので、これを嘆く声が噴出。こうした声を受けてか、その後ペイントがストアアプリとして提供されるというように変わり、今日に至っています。
なので、現在 Windows 11 に搭載されているペイントは、従来の "mspaint.exe" という EXE形式のものではなく、"ストアアプリ版" のペイント になるわけです。
ストアアプリ版のペイントは、Windows 11 向けに提供されているもので、Windows 10 では使用できません。仮に何らかのリンクをたどって Microsoft Store で表示されたとしても、「お使いの PC の Windows のバージョンは、この製品の最小要件を満たしていません」となってインストールもできません。
ということで、この "ペイント" というアプリは、現在も Windows の標準のお絵かきツールとして愛用されていますが、これまでにこうした右葉曲折があって今日に至っているわけです。将来的に EXE 版は、Windows 10 のサポートが終了すると消えてしまうのかもしれませんが、とりあえずストアアプリ版はしばらくは残りそうです。
<参照>