Excel で計算式を設定したものの、思うような結果にならない。計算式をクリックして、どのセルを参照しているのか?確認するにも、多岐にわたってたりするとそれも中々難しいこともあります。
そんな計算式の確認を補助してくれる機能が、新たに Excel に搭載されます。計算式の該当部分をクリックすると、現在のその値がいかなるものなのか?といった現在値を返してくれたりする... そんな機能が搭載されることが Office Insider Blog にて紹介されています。
【どのように機能するのか?】
数式の中で、確認したい部分を選択するとその値が表示されます。例えば、数式バーにある関数のところに、関数の構文を示すツールチップが表示されます。ここで関数のパラメータのいずれかをクリックして選択すると... そのパラメータの現在の値がツールチップに表示されます。
参照、関数、関数内のパラメータ、あるいは数式全体を選択することができます。
Windows 版の場合には、このツールチップをオフにする場合には、CTRL+ALT+Pキーで機能のオン/オフを切り替えることができます。
Mac版の場合には、この機能はセルを編集していないときのみ有効なようです。
【操作手順】
- 範囲または表の参照を含む数式で、参照を選択。ツールチップに参照されたセルの値が表示されます。
- 1 つまたは複数の関数を含む数式の編集時、関数の括弧内にカーソルを置くと、構文ツールチップが表示されます。
- そしてそこからさらに構文内のパラメータ名のいずれかをクリックして、数式のその部分を選択します。
【ヒントとコツ】
- 評価できない数式の一部を選択した場合、ツールチップは表示されません。例えば、参照の一部やパラメーターの一部だけを選択した場合、ツールチップは表示されません。
- セル値の一部として計算されない数式の一部には、ツールチップが表示される可能性があります。例えば、数式が「=101+201」の場合、1+20を選択すると、数式全体の計算には関係ない部分でも、21と表示されるツールチップが表示される可能性があります。
- ツールチップが必要な部分を覆っている場合や、別の場所に配置したい場合は、ツールチップを移動させることができます。
【対象製品】
Office Insider Beta Channel 利用ユーザーで以下バージョンの製品が対象になります。
- Windows: Ver.2302 (ビルド16116.20000) 以降
- Mac: Ver.16. 70 (ビルド230116) 以降
こちらの機能は、Windows & Mac のデスクトップ版で利用が可能です。Beta Channel にて提供が始まったこの機能。今後、Stable 版に搭載されるようになるまでに、様々なフィードバックをへて、さらに使いやすくなるんでしょうね。
【2023/02/03更新】
さっそくですが、現在の Beta Channel "Ver.2302(ビルド16124.20000)" にて確認してみました。
上記の画像は、以前に IMAGE関数についてご紹介した際のものですが、数式の入っているセルを選択し、数式バー内の数式の部分をクリックするとその下に、数式の引数の内容が表示されますが、各引数の部分をクリックすると、該当のデータが表示されます。
<参照>