今月初めに、「Windows のパフォーマンスを最適化する "PC Manager" Part 1」というタイトルでご紹介させていただいた "PC Manager"。
だいぶ間が空きましたが、この "PC Manager" の機能について "Cleanup" 編 と "Security" 編 に分けてご紹介いたします。
まずは "PC Manager" についておさらいです。"PC Manager" は、Microsoft が提供するメンテナンスツールの一つです。ただしWebサイトにもあるようにまだ Beta版です。なので正式なツールとして配布されているわけではありません。利用するにあたってはそのあたりをしっかり理解したうえでご利用いただく必要があります。
起動すると画面下部に表示される "Cleanup" または "Security" の ところから、その機能の切り替えを行います。
【PCを快適に使用するための Cleanup 機能】
さて今回は、Part 2 として、Cleanup 編です。この機能はメモリの使用率を下げるために開放したり不要なファイルを削除するなどといった、この "PC Manager" のメインな機能です。
その機能は、
- Health check
- Storage management
- Process management
- Startupapps
で構成されています。
トップ画面の各機能の上に "Boost you PC’s performance" のところにある Memory usage/Temporary files のところでは、"Boost" をクリックすることで、メモリなどが一時的に解放されます。
1) Health check
ここでは、PC を Scanして、クリーンアップ可能なファイルを教えてくれます。必要に応じて不要なファイルを削除することができます。
スタートアップアプリの有効・無効の切り替えもできるようになっています。
2) Storage management
こちらはもう一つさらに踏み込んで不要なファイルをチェックして、削除対象のファイルを教えてくれます。この辺りは、ディスクのクリーンアップツールと同じような機能です。
ただしそれより踏み込んで、指定したサイズのデータをチェックしたりする機能もあったりします。大きなファイルを探し出したりするのにも有効な機能です。
3) Process management
起動中のアプリを終了するなどの、プロセスの管理を行う機能です。タスクマネージャーを開いて、プロセスタブを開いた感じです。
4) Startupapps
PC起動時に同時に起動してくる各アプリの有効・無効を切り替えます。やはりタスクマネージャーでいうところのスタートアップタブを開いて行うのと一緒です。
Windows 10 の場合には、
スタート>設定>アプリ>スタートアップ
と開いて設定するものと同様です。
特別目新しい機能があるわけではないのですが、いろんなところに分散してある機能を一つにまとめたというような感じです。これ一つ起動すれば、一応一通りのことが行えるという部分では使いやすいのかもしれません。
一番最初にご紹介した、"Boost you PC’s performance" のところにある "Boost" をクリックしてメモリを解放できる機能はちょっと便利かな?と思います。ただし実はこれも Windows Server 用に提供されている Resource Kit Tools に付属する "empty.exe" を利用すればできることだったりもします。
OSに標準でついてくるツールも、いろんなところに分散して存在しているので なかなか探しずらい部分もあるかもしれませんが、OSに標準でついてくるツールではなかったとしても、今回ご紹介した Windows Server 用の Resource Kit Tools や Systernals をはじめ様々な形でメンテナンスに役立つツールは配布されていたりするわけですね。
<参照>