Windows のおまけのアプリでもある "メモ帳"。Windows には昔からついているいわゆるテキストエディターと呼ばれているアプリです。
上記の画像は、Windows 8.1 に搭載されている "メモ帳" と そのヘルプの画面です。
"メモ帳" と聞いて、なぁ〜んだ、文字しか打てないアプリか?と思われている方も多いかと思いますが、実は侮るなかれ "メモ帳" も常に進化しているんです。今回の Windows の基本操作では、この "メモ帳" について取り上げてみました。
【Windows 8.1のメモ帳】
メモ帳がどう変わってきているか? まずは昔どうだったか?を確認するために、Windows 8.1 を確認してみました。
まずはどんなメニュー構成か? 画像をご覧ください。
まさにこのころの "メモ帳" は古き良き "メモ帳" ですね。同じように文字入力をするためのアプリと言えば、Microsoft Word ですが、Microsoft Word よりもさらに機能を削ったのが、やはり Windows のおまけについてくる リッチテキストエディターと呼ばれる "ワードパッド"。そしてそれよりもさらにシンプルになったのが、まさに Simple is best な感じの "メモ帳" というアプリなわけです。
単純なテキスト文書の編集には非常に重宝なツールで、軽くてサクサク利用できるし、余計な機能がないので、ネットからデータをコピーしてきても余計な書式がついたりしないので便利です。
ただし機能を削ったはいいものの、そこは人によっては、こうあってもらいたい、こういう機能がほしい などなどあるので、巷にはこうしたテキストエディターにも、メモ帳よりももっと使い勝手のいい TeraPad やら、EmEditor、Notepad++、秀丸エディターなどさまざまなテキストエディターがあったりします。またネット環境を生かして利用できるような OneNote や Google Keep のようなツールもあったりします。
昨今では、その用途に応じて選択肢は昔以上に増えています。
【Windows 10 のメモ帳】
さてでは次に、Windows 10 のメモ帳を見ていきましょう!
Windows 8.1 の時と見た目は変わりません。しかしそのメニューを見ると....
ファイルメニューに "新しいウィンドウ" なんて加わっています。もちろん、Windows 10 でもバージョンによっては多少違うかもしれませんが、とりあえず最新チャンネルの Ver.22H2(ビルド19045.2364)では上記のようになっています。
この "新しいウィンドウ" は、現在作業中のウィンドウとは別に、新しいウィンドウを開くときに使用するものです。Windows 8.1 のメモ帳にはない機能ですね。
【Windows 11 のメモ帳】
Windows 11 のメモ帳には、ダークモードが導入されていたりとさらに新しくなっています。
ズームなんて機能もあります。まずは各メニューをご覧ください。
そして "ファイル" メニューには、Windows 10 版の メモ帳 と同様に、"新しいウィンドウ" なんてあります。
つまり、複数のウィンドウが簡単に開けるようになっているわけです。Windows 11 版には設定メニューから "アプリのテーマ" からダークモードの設定も可能になっています。
メモ帳といえば、F5キー一発で、日時が入力できたり、新規作成画面の一行目に ".LOG" と入れておけば、自動的にファイルを開くごとに日付が自動挿入されるなど、他にも便利な機能があったりもします。
これまでできなかった複数ウィンドウを開くのも簡単にできるようになったし、ダークモードにも対応するなど、地味に気が付かないところでいろいろな機能が追加されてたりします。
Windows についてくるテキストエディター 「メモ帳」。
これを機にぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
【更新】
念のため触れておきますが、従来の "メモ帳" も、同時に複数ウィンドウを表示することが全くできなかったわけではありません。
あくまでも、
- ファイルメニュー>新規
- ファイル>開く
と操作した場合、現在開いているウィンドウがクリアされるだけで、新しいウィンドウが立ち上がるわけではない...という意味です。
なので、例えば...
- Windows + "R" でファイル名を指定して実行などを開いて、"notepad" と入力して開く
- Windows 10 の検索ボックスなどで、"notepad" と入力して開く
- メモ帳のショートカットアイコンを作成しておいて、アイコンから随時ダブルクリックなどで開く
- スタートメニューからメモ帳を開く などなど
といった方法で新規ウィンドウを開けば、同時に複数ウィンドウを開くことは可能です。
ただあくまでも、昨今の Windows 10 や Windows 11 の "メモ帳" の場合には、わざわざそんなことをしなくてもファイルメニューから新規ウィンドウが開けるようになった...ということです。
<参照>