これまでにも Windows Update に関して何度か取り上げたことがありますが、前回 "KB5018496" のプレビューで提供された更新プログラムについて取り上げたので、改めて確認を兼ねて Windows Update にて提供される更新プログラムについて取り上げてみました。
【更新プログラムの提供時期】
以前に取り上げた記事は以下の通りです。
上記でも触れていますが、通常、リリースされる時期によって、
- 第一週目:Aリリース
- 第二週目:Bリリース
- 第三週目:Cリリース
- 第四週目:Dリリース
となっています。
つまり、通常の Windows Update で毎月提供される更新プログラムは、US時間 第二週の火曜日以降にリリースされるので、"Bリリース" と言うことになります。(日本時間 第二水曜日以降)
これ以外にもさらにこうした時期にとらわれず、緊急にて供されるようなものは、
- 定例外(out-of-band release)
があります。
前回ご紹介した、"KB5018496" のような 第四週目 にリリースされるものを "Dリリース" となります。これらの更新プログラムは "プレビュー" として提供されるものです。
【何故、Windows Update は火曜日なのか?】
第一週目は、Aリリースとはなっていますが、通常月初めと言うことに配慮しリリースされることはほとんどありません。
さて毎月第二週の火曜日(US時間)に配信される定例の Windows Update って、なぜ?火曜日なのか...
これについて、「Windows 10 update servicing cadence」の中では以下のように説明されています。
- 前週に発生したその他の問題に対処するための日(月曜日)を確保するため。
- アップデートをテストしてデバイスに展開し、残りの週に発生する可能性のある問題に対応する時間を十分に確保するため。
また、マイクロソフトは、企業や消費者から特定されたフィードバックや問題を監視し、必要に応じてすぐに修正プログラムの準備を開始できるように、この週の残りの時間を費やしています。
こうしたいろいろな配慮があって、結果US時間第二火曜日(日本時間第二水曜日)となっているわけですね。
【"プレビュー" として提供されるC/Dリリースの更新プログラム】
前回ご紹介した "KB5018496" は、"Dリリース"。つまりは、Webサイトにもあるように "プレビュー" と言う扱いで、自動で更新する設定になっていても、自動ではインストールされません。
そもそも、翌月の Bリリース で提供予定の機能を事前に実際に使用してみて貰うために先行リリースされているもので、必ずインストールしないといけない更新プログラムとは異なります。
なので、Cリリース、Dリリースとして提供される更新プログラムの機能は、翌月のBリリースで反映されたりするのでそれを待っても問題ないものです。当然ながらこれに伴う不具合も十分ありうることです。それを事前に検証してもらうためという意味でのリリースでもあります。
また「2022 年 10 月 25 日 − KB5018496 (OS ビルド 22621.755) プレビュー」の中の新機能の中でも一部あるように、内容によってはこれをインストールしてもすべての人に向けて、すぐにすべての新しい機能が展開されるわけではなく、順次デプロイされていくものもあったりします。
ユーザーとしては、これらの機能については利用できるように待つ以外にはありません。
何気なく更新している Windows Update の更新プログラム。
こうやって見ていくといろいろあったりするんですね。
さて今日は、第二水曜日のWindows Update の日。
Windows にも、Officeにも更新プログラムが到着しております。PCの電源を入れてみていざ使おうとしても動作が重たいな? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、バックグラウンドでこうした Update が始まってたりするからなので、さっさと Update を終えてしまえば、あとは普通に使えるようになりますので、さっさとアップデートはかたずけてしまってください。
<参照>