2022年10月11日

Microosft Word で作成された年賀状を開くと「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される 〜 Word 2013 編

はがき作成ウィザード」で作成されたデータを開くと、「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示されるという記事を取り上げさせていただきました。


突然、「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示されたりしていると、何等か?トラブルの事例のように思われがちですが、これ自体は、セキュリティ強化による副作用のようなもので、トラブルというよりも仕方ない部分もあります。

さて同様のことは、何も Windows 10 や Windows 11、Word for Microsoft 365 といった新しいものでのみ発生しているものではありません。Word 2013 など古いPCでも発生しております。ということで、今回は、Word 2013(Windows8.1環境下)での例として取り上げてみました。


【Word2013でも「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される】

Word の「はがき作成ウィザード」を利用して作成された文面データを開いてみます。

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すると上記のように、「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示されます。とりあえず "OK" をクリックして閉じると、はがきの画面は表示されますが、当然 VBAマクロが実行されないので、必要な機能が利用できなくなります。

どんな VBAマクロ がこれに含まれているのか?については、右の画像にある通りで、この VBAマクロ が動作することで成り立つ機能ということになります。


-- 「はがき作成ウィザード」を利用してみる:

では具体的に Word 2013 にて、「はがき作成ウィザード」を利用して、年賀状の文面を作成してみましょう。

1) 差し込み文書タブ>はがき印刷>文面の作成 とクリックし、ウィザードが起動したら、画面に沿って各種設定を行いながら進みます

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2) そして年賀状が完成

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完成直後の画面では、VBA マクロ も動作しているので、"はがき文面印刷" というタブも表示され、各種機能が利用できるようになっています。


-- いったんデータを保存して再度開いてみる:

では続いて、いったんデータを保存して該当データを再度開いてみましょう。

1) 今回作成した年賀状を開くといきなり「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示されます

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2) とりあえず「OK」で閉じて進むと、データは表示されます(左)が "はがき文面印刷" というタブは表示されません。作成直後(右)の画像と比べると一目瞭然ですね

20221011-5-6.jpg 20221011-5-5.jpg


【対処法】

さて今回は、Word2013/Windows8.1 という環境下での問題になりますが、基本的な対処法は一緒です。ただし、Word 2013 の場合には、"version"  のところは、"15.0" となります。

1) Windowsキー + "R" と押下げて、「ファイル名を指定して実行」のダイアログを表示し、「名前」のところに「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動します

20221011-6-1.jpg 20221011-6-2.jpg

2) 続いて、HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\15.0\Word\Security のキーに移動します

20221011-6-3.jpg

3) そしてそこに、右クリックから、新規>DWORD(32ビット)値(D) とクリックして、"SkipSignatureCheckForUnsafeVBA" という名前を付けてエンターでいったん確定します。その後そこを再度ダブルクリックで開いて、"" を、"1" に変更し、OKで閉じます

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4) 続いて、上記と同じ手順で Word 用に "SkipSignatureCheckForUnsafeWLL" というキーを作成し、"" を、"1" に変更し、OKで閉じます

20221011-6-7-1.jpg 20221011-6-8-1.jpg

5) こうして2つのキーを追加したら、レジストリエディターを閉じます

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6) 続いて Word 2013 の場合にはトラストセンターも必要でしたので次の設定に入ります。Word を起動し、ファイル>オプション とクリックして、Word のオプションの画面を表示します

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7) 左ペインの「セキュリティセンター」をクリックし、右ペインの "Microsoft Word セキュリティセンター" のところの、"セキュリティセンターの設定" を開きます

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8) 左ペインの「信頼できる場所」をクリックして、「新しい場所の追加」をクリックします。当初テンプレートの場所として表示されていた、"C:¥Program Files¥Microsoft Office 15¥Root¥Templates" を追加してあげます

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9) あとは "OK" でいったんすべてのダイアログを閉じます。そして改めて年賀状のデータを開きます。すると今度は "VBAマクロ" を有効にするかどうか?聞いてくるようになるので、"有効" にしてあげると、従来通りご利用いただけるようになります

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今回確認したところでは Word 2013(32ビット版)の場合には、レジストリの設定だけではなく、最後に紹介しているようにWord側のトラストセンターの設定も必要でした。おそらくご利用のバージョンによっては、レジストリを変更しただけではダメなケースも出てくるんだと思いますので、トラストセンターの設定を開いて、ちゃんとテンプレートの保存されている場所が登録されているかどうか?確認してみてください。

セキュリティ上の理由で今回のようになっているので、当然、Windows 8.1 だろうと、Word 2013 だろうと、同じようにブロックされるわけで、逆にそうじゃないと意味がありません。

ということで、今回は、Word 2013 編 ということで、Word 2013 を例にご紹介いたしました。

ところで、久しぶりに Word 2013 を使ってみて "あれ?" と思った違いですが、Word 2013 の場合には、エラーダイアログの「詳細情報」をクリックすると、ヘルプウィンドウが立ち上がってくるようですね。内容的には一緒ですが、Word for Microsoft 365 のように、ブラウザが起動して「アドインと VBA マクロが無効」のウェブサイトが開くのかと思いましたが違いました....


<参照>



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Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報

昨日ご案内した分が、ちょっと間が空きすぎたので久々に更新をかけたわけで、配信自体はもうちょっと前だったはずですが、本日も更新プログラムが到着しております。

本日到着した更新プログラムは以下の通りです。

20221011-1-1.png
・Microsoft Excel 16.67.22101000
・Microsoft OneNote 16.67.22101000
・Microsoft Outlook 16.67.22101000
・Microsoft PowerPoint 16.67.22101000
・Microsoft Word 16.67.22101000

昨日もそうでしたが、リリースノート、ブログともに、今回の更新に関する情報は特にございませんでした。今後情報が公開された折には改めてご紹介させていただきます。

ちょっと確認する時間がなくて期間が開いちゃうと立て続けに更新がやってくることになるのですが、それだけ以前のようにバンバン更新が到着しているってことですね。手探りながら、実際に触ってみて、変わったところなどチェックしてみたいと思っています。




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