2022年08月01日

エクスプローラーを開くと「処理しています」となって「応答なし」になる

Windows 10 でも、Windows 11 でも発生しうるトラブルの一つですが、ある時タスクバーにある「エクスプローラー」を起動してみたら、本来表示されるはずのアイコンが表示されず、"処理しています..." となって、その後、タイトルバーには "(応答なし)" と表示されてまったく応答しない....。

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Windows 10 のエクスプローラーを開いたときの例ですが、上記の画像はなかなかこうした場面に遭遇しないので、その時に見かけた画面を合成して作成してみたものです。なので実際のものとはフォントなどの感じはちょっと違うかもしれませんが、こうした画面が出たままで応答しません。

例えば、本来であれば....

Winodws 11 の例:

20220801-1-1.jpg 20220801-1-2.jpg

上記の画像は、Windows 11 Insider Dev版のものなので、ちょっと通常の Windows 11 ともエクスプローラーの表示が違うかもしれませんが、タスクバーのエクスプローラーを開けば、右にあるような形で表示されます。

Windows 10 の例:

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Windows 10 の場合には上記のような感じで、本来は、エクスプローラーが起動してきます。


【エクスプローラーの再起動と他のプログラムの動作】

今回確認した中では、まずはタスクマネージャーを起動して、エクスプローラーを終了し、再開してみました。エクスプローラー自体は正常に終了し、再開しても、再度エクスプローラーを開くと同じ状況。

そうした中で、プログラムを起動したり、ほかのフォルダを開いたりすることは全く問題ない。つまりは、タスクバーなどから、コマンドであっても、タスクバーからダブルクリックなどで起動しても、エクスプローラーだけを起動しようとすると、こうした症状になっておりました。


【エクスプローラーの履歴を削除であっさり解決】

さて今回のトラブル。意外とあっさりと解決に至りました。それが、「履歴」の削除でした。「「エクスプローラー」履歴を消去する方法<Windows 10>」(dynabook)のサイトにもありますが、エクスプローラーを開いたときに読み込まれる「よく使用するフォルダ」や「最近使用したファイル」といった履歴の読み込みが進まずに今回のような症状になるようです。

なのでこの履歴を消去して古い履歴のデータを読み込まなくてもいいようにします。

でもここで問題なのは、エクスプローラーを開いても、「処理しています...」となって、何も操作ができないとなると、この後にご紹介する履歴の消去もできない。


1) 何かしらのフォルダを開く:

もしデスクトップなどにフォルダがあれば、このフォルダを利用すれば履歴の削除が行えます。

2)コマンドプロンプトでGUIのフォルダを呼び出す:

20220801-2-1.jpg 20220801-2-2.jpg
  • Windows + R としてファイル名を指定して実行のダイアログを表示。
  • 名前のところに、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開きます。
  • "start.." とだけ入力してエンターを押せば、GUIのユーザーフォルダが表示されます。
いずれかの方法で、どうにかフォルダを開きます。ここまでが前準備となります。


-- エクスプローラーの履歴を削除する:

Winodws 10 の場合:

1) フォルダを開いたら、表示タブ>オプション と開きます

20220801-3-4.jpg 20220801-3-5.jpg

2) 「フォルダオプション」のダイアログが表示されたら、「全般」タブの「プライバシー」のところにある「エクスプローラーの履歴を消去する」の「消去」をクリックします

以上で完了です。


Windows 11 の場合:

1) フォルダが開いたら、[...] (もっと見る) をクリックして、「オプション」をクリックします

20220801-3-1.jpg 20220801-3-2.jpg

2) 「フォルダオプション」のダイアログが表示されたら、「全般」タブの「プライバシー」のところにある「エクスプローラーの履歴を消去する」の「消去」をクリックします

20220801-3-3.jpg

以上で完了です。

タスクバーなどから、エクスプローラーを開いてみてください。

この件について、インターネットで検索してみると、こうしたエクスプローラーの履歴の削除を紹介しているところよりは、HDDの問題や、ユーザーアカウントの作り直しなどを紹介しているところもあるようです。もちろんそうしたことまでしないといけないケースもあるのかもしれませんが、もっと簡単なところで試せる対処法もあるので、まずは試してみるといいかと思います。


<参照>




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Speaker Coach が、Microsoft Teams に搭載

PowerPoint では、「Presenter Coach」としてすでに一部の言語向けに提供がスタートしている「Speaker Coach」という機能。

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この機能が Public Preview として、Microsoft Teams に搭載されます。今回 Public Preview としてリリースされるこの機能、2021年9月9日付の Microsoft 365 Blog の中でも紹介されていました。

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Microsoft Teams Public Preview」(TechCommunity)を見てみると、現在も様々な Public Preview 機能が紹介されていますが、オンラインプレゼンテーションのスキル磨きをサポートしてくれるこの機能。ユーザーの期待するところも多いかと思います。


【"Presenter Coach" と "Speaker Coach"】

PowerPoint に "Presenter Coach" の機能が搭載されたことは以前にもこのブログでもご紹介いたしました。一部をご紹介すると以下のような記事になります。


ただし残念ながら、PowerPoint に追加されている "Presenter Coach" の機能も日本語環境には対応していないため、「"Presenter Coach" を利用する」でもご紹介しましたが英語環境でないと試すこともできません。ただし、現在は、Mac、Windows、iOS、Android、Web版 などすべてプラットフォームでのご利用が可能になっています。

さてこの PowerPoint の "Presenter Coach" ですが、「PowerPoint’s presenter coach expands to Microsoft Teams and takes on the new name speaker coach」によると、今回の Microsoft Teams への搭載とともに、PowerPoint でも、Microsoft Teams でも、どちらでも「Speaker Coach」と呼ばれるようになるようです。


【"Speaker Coach" の利用環境】

今回、Public Preview となってリリースされる Microsoft Teams における "Speaker Coach" の機能ですが、以下の環境で利用が可能になります。
  • Public Preview channel
  • 利用環境: Windows 10/macOS
  • 対応言語: English のみ

-- 既知の問題:
  • 現時点では、英語環境にしか対応していません。Microsoft Teams のアプリも英語版として起動しないと利用できません
  • チャネルミーティングや "Meet now" オプションを使用してミーティングを開始する場合にはサポートされていません
  • ユーザーが設定でトランスクリプションの Speaker 属性を無効にしている場合、スピーカーコーチを使用することはできません

--Public Preview を利用するには:

当然ながらそのままでは Public Preview 版の利用はできません。以前にご紹介した「Excel Live で、共同作業」の中でも触れましたが、IT管理者が更新ポリシーを設定し、プレビュー機能を有効にする必要があります。その後、各ユーザーがパブリックプレビューに参加するかどうかを個別に選択できるようになります。


【Microsoft Teams の Public Previewで公開されている機能】

TechCommunity の Microsoft Teams のサイトには、「Microsoft Teams Public Preview」というページが用意されています。

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ここでは、今後 Public Preview として提供が開始されるものなどが紹介されております。例えば今回ご紹介したもの以外にも、「Now in public preview: Assign Seats in Together Mode」のように、すっかりおなじみになった Togather mode で、シートアサインする機能などユニークなものもあったりします。

こうした Public Preview で紹介されている機能は、今後すべてのユーザーで使ってもらえるようにするための準備期間として Public Preview に参加されている一部のユーザーに先行公開して、フィードバックを頂き、それをさらに使いやすいものにするように改善していくために公開されているものです。

こうした機能を試してみたいという方はぜひご参加いただき、そして体験いただくと同時に、その使用感や不具合のフィードバックなどといった形で一般公開に向けてご協力いただければと思います。

先日ご紹介した「Excel Live で、共同作業」もそうですが、こうした機能は まだまだ Public Preview の段階なので、一般公開されるまでにはまだ時間がかかりますが、今後の Microsoft Teams が楽しみになってきますね。


<参照>




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	Microsoft 365-PowerPoint/Microsoft Store

posted by クリック at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Microsoft Teams | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする