2022年07月01日

迷惑メール対策を考える (6) 〜 迷惑メールの発信をブロックするブラックリスト

迷惑メール対策を考える (5) 〜 迷惑メール対策に有効なフィルターの活用」の最後のところでちょこっとご紹介した「ブラックリスト」 について今回は改めて取り上げてみました。

迷惑メール対策の一つとして、メール自体の送信(中継)をブロックしてしまおう... という試みも行われています。

ウィルスに感染しているなどの様々な理由で、ある特定の "IPアドレス" からメールが大量に発信されていたりすると、それを検知して、その発信元となる "IPアドレス" が、「ブラックリスト」に登録され、そこからの発信をブロックする... 

20220531-2-4.jpg 20220531-2-5.jpg 20220531-2-6.jpg

メールを送信したときに、送信できなかったりするとエラーメールが戻ってきたりします。

そうしたエラーメールの中には、"送信に至らなかった様々な情報" が掲載されていたりします。英語だったりすると、ついスルーしてしまいがちですが、実はその内容が送れなかった理由を確認する上で非常に大切になるわけです。

0x800.... 」で始まるエラーであったり、「エラー 550 5.5.1」であったりと様々です。そしてそれに応じた対処が必要になります。

さて今回ご紹介する「ブラックリスト」に、メールサーバーなどの "IPアドレス" や、ご自宅に割り振られている "IPアドレス" が、何らかの事情で「ブラックリスト」入りしているようなケースには、「メール メッセージを送信すると、550、553、またはリレー禁止エラーを受信します」にあるようなエラーが戻ってきます。前回にもご紹介しましたが、以下のような例があります。


spamhaus」や「spamcop」のような世界的なレベルで利用されているシステムがこれに該当します。

これらのものは、RBL(Real-time Blackhole List) とか DNSBL(DNS Blackhole List) と言われているものです。


【メールサーバーのIPアドレスがブロックされる場合】

一般のユーザーの方の場合、専用のメールサーバーを独自で運用されているケースは比較的稀なケースになると思います。
ただしこのような場合には、自分で解除申請などの手続きをする必要があります。

一般的に多くの個人ユーザーの場合には、いずれかのプロバイダーから提供されたメールアドレスをご利用と思われます。あるいは、インターネット接続サービスを契約しているプロバイダーより割り振られたIPアドレスを利用してインターネットを利用していることになります。

こうしたケースで自宅のルーターに割り振られたIPアドレスや、プロバイダーのメールサーバーのIPアドレスがブラックリスト入りしてしまうケースもあります。「メール送信後にSPAMHAUSからのエラーメールが届き送信ができない件について」(JCOM)が一例です。この場合、"SPAMHAUS" というブラックリストになりますが、それ以外にもたくさんあります。そんな場合にはそのメールサービスやインターネット接続サービスを提供しているプロバイダーに相談しましょう。

暫定的な対処法としては、Webメールや、他社のメールサービスを代用して一時的に急ぎのメールを送ってみるぐらいしかないかと思います。


【PCに割り振られるIPアドレスがブロックされた場合】

もちろんウィルスに感染しておかしな挙動をしているPCであれば、即刻ネットワークから切り離して、リカバリするなど対処が必要になります。しかし、PC自体がウィルスに感染していないにもかかわらずこうした制限に引っかかってしまうこともあります。

--IPアドレスは自動で割り振られる:

一般的にインターネットサービスを契約して利用する場合、NTTなどの回線業者のほかに、インターネット接続サービスを提供するプロバイダーとの契約が必要になります。

インターネット接続時、ご自宅のルーターなどに割り振られるIPアドレスは、基本的にはルーターによって回線が接続された時に、自動的に取得されるようになっています。一般的には、特定の IP アドレスを使い続けられるような "固定回線" サービスではありません。すなわち、インターネット接続の設定がされているルーターが取得している "グローバルIPアドレス" は、ルーターの再起動などをすると変更されることがあります。

ルーターでは通常一度グローバルIPアドレスを取得しても一定期間は同じIPアドレスが取得できるようにリリース期間が設定されています。このリリース期間を過ぎた場合に初めて再接続した際に別のIPアドレスが割り当てられることになります。

たまたま取得したグローバルIPアドレスが、その前に使っていた人などが要因で、ブロック対象になってたりすると、その新規に取得したグローバルIPアドレスから発信されたメールがブロックされてしまうことになってしまいます。


【ブラックリストに登録されているか?】

ちなみに私が使用しているところのレンタルサーバーでは、SPAMhaus、SPAM Cop はもちろん、28か所のブラックリストを利用してフィルタリングしていました。

またこうしたブラックリストに自分のIPアドレスや、利用しているメールサーバーが登録されているかどうか?といった情報は、Webサイトで確認が可能です。
SPAMhausや、Spamcopのような大手のものではリストインしていないようなもので、multirbl.valli.org で調べるとちらほらリストインしていて、メールを送信しようとすると "エラー 550 5.5.1" のエラーが戻ってきて送信できないケースもありました。

おそらく上記でご紹介した以外にもこうして確認ができる Web サイトはいくつかあると思います。SPAMhaus や SpamCop などのような大手のサイトでは問題なくてもどこかでひっかかってしまうと、特定の相手にメールが送れない....といったことも発生しうるわけですね。


<参照>




デル株式会社 デル株式会社


家族旅行特集 びゅう


BTOパソコン・パソコン関連商品がお買い得!パソコン工房のセール

posted by クリック at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | セキュリティ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報

今回到着した更新プログラムは、Office製品そのものではなくて、Update を管理する Microsoft AutoUpdate の更新プログラムでした。

20220701-1-1.png 20220701-1-2.png
・Microsoft AutoUpdate 4.49

とついでに、

・Microsoft Edge 103.1264

が到着しておりました。

ちなみに Microsoft Edge は、通常版は、Microsoft AutoUpdate を介して、更新プログラムが配信されて来ますが、DEV版 や Canary版 といった Insider 向けの製品は、Mirosoft AutoUpdate 経由では更新されませんので、各プログラムを起動して、

ヘルプ > MIcrosoft Edge の 更新

とクリックして更新する必要があります。





Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

posted by クリック at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MAC版Office | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする