Windows の基本操作。今回は、「Guest 」アカウント について取り上げてみました。
Windows を起動する際に最初に読み込まれるのがユーザープロファイル。このユーザープロファイルが、つまりは「ユーザーアカウント」になります。もうちょっと厳密にいえば、ユーザープロファイルにログインするために認証のために使用されるユーザー名とパスワードで構成される情報がユーザーアカウント。そして ユーザーアカウントごとにアドレス帳、お気に入り、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックなどの個別ファイル、さらにはWindowsの設定情報(デスクトップ情報、個人設定、アプリケーション設定など)などが保存されます。
さてこれにはいくつかの種類があります。その用途に応じて区分けの方法が異なります。
- ローカルアカウント と Microsoftアカウント
- 管理者 と 標準ユーザー
そうしたユーザーの中、ローカルアカウントの一つになるわけですが、「Guest」アカウントがあります。
Windows 8.1 のころまでは、比較的目に付くところにあった "Guest" アカウント。
上記にもありますが、
コントロールパネル>ユーザーアカウントとファミリーセーフティ>ユーザーアカウント>別のアカウントの管理
とクリックすると、"Guest" アカウントが表示されます。
もっともデフォルトでは "無効" になっていますので、オフと表示されているかと思います。
この "Guest" アカウントですが、上記の右の画像にもあるように Windows 10 以降では同様に開いても表示すらされません。"Guest" アカウントは便利な反面、きちんと設定・管理しておかないとセキュリティ面でのリスクもありますので、安易に有効にすべきではないという意図もあるんでしょうね。
【Guest アカウントとは?】
さてではそうしたことを踏まえて、Guest アカウント について、簡単にご紹介しておきましょう。
Guest アカウントは、ローカルアカウントの一つになります。その PC にユーザーアカウントを持たない人が使用するための一時的なアカウントとして用意されているものです。
ソフトウェアのインストール、設定の変更などについては制限がかかっており、既に導入済みのプログラムなどを利用する際には、仮に一時的に設定変更ができても再起動すると設定は破棄されます。インターネット利用時の閲覧履歴なども残りません。
現在の Windows 10 や Windows 11 ではデフォルトで無効になっていて、ユーザーアカウントの作成のところでも表示されないように、その仕様も変更されています。
【Guest アカウントは有効にする必要はない】
通常、一般のユーザーの方が、既定であえて "無効" になっているこうした Guest アカウント を有効にする必要はないかと思います。
でもどうしても有効にして使うのであれば、多少でもセキュリティ面に配慮した形で利用できるようにパスワードは最低限設定するようにして利用することをお勧めいたします。
そうじゃなければ、ローカルアカウントとして 標準ユーザーで "Guest" 用に、アカウントを作成する程度にとどめていただいた方がいいのかな?と思います。
-- Guest アカウントの状況を確認する:
"コマンドプロンプト" を起動して
net user guest
と入力し、Enter を押します。
「アカウントの有効」のところが、
- YES:有効
- NO:無効
となりますので、上記の画像では、現状では「無効」ということになります。
【それでも何とか? Guest を有効にしたい】
その場合には、以下のような方法があります。
- ポリシーを利用して有効にする
- コマンドプロンプト(管理者モード)でコマンドを実行する
といった方法があります。
1) ポリシーを利用して有効にする(Windows 10 Proなど)
Windows 10 Proなどで、ポリシーが利用できる場合には、「ここに入力して検索」のところに、
2) コマンドプロンプト(管理者モード)でコマンドを実行する
lusrmgr.msc
と入力しても「lusrmgr.msc」が Microsoft Common Console Document が検出されますのでこちらからでもいいですし、Windows + R として、ファイル名を指定して実行のところに、上記コマンドを入力しても上記の画面が表示されます。
あとはGuestを右クリックしてプロパティを開けば、「アカウントを無効にする」という項目がありますので、デフォルトでは上記にあるようにチェックが入っていますので、チェックを外してあげればOKです。
2) コマンドプロンプト(管理者モード)でコマンドを実行する
Windows 10 Home など既定ではポリシーが利用できない場合には、コマンドプロンプトを利用することで可能です。
まずは、コマンドプロンプトを管理者モードで開きます。
net user guest /active:yes
と入力して、エンターを押せば完了です。
先ほど net user guest と入力してエンターを押せば、Guest アカウントが有効になったことをが確認できます。
今回は、"Guest" アカウントを取り上げましたが、ご利用にあたってはくれぐれもご注意の上ご利用ください。
<参照>