エクスプローラーを開いたり、何かファイルをダウンロードしたりした時、初心者の方はダブルクリックすれば何でも開けるものと勘違いされる方は相変わらず多いようです。
「何だか?わからないから、とりあえずアイコンをダブルクリックしてみよう....」
そんな時、よく表示される画面が上記のような画面です。
そのファイルを開くためのプログラムがPCにない、あるいは特定のアプリケーションとの紐づけがされていない時に表示されたりするものです。ご覧になったことのある方も多いかもしれません。
そんな時、とりあえず何かで開いてみるか? と "えぃ、やぁ〜" と勢いでクリックしたりすると大変なことになってしまいます。
これは絶対やってはいけません。
特に2枚目の画像にもあるような、"常にこのアプリを使て〜" 何てところにチェックマークが入っていたりすると、大変です。もちろん、1枚目にあるように、Microsot Store で探してインストールすればいいというものでもありません。
メールについてきた添付ファイルを、ダブルクリックしてみたらこんな画面が表示された... なんてこともあるでしょう。
-- まずはいったん中断して確認を:
こんな画面が出たら、まずは一度何もないところをクリックして解除しておきましょう。
そしてそのファイルがどんなものか?を確認するような癖をつけましょう。これがトラブル回避への第一歩になります。深みにはまってからだと、元通りに戻すにも一苦労ですからね..。
【"ファイルの関連付け" とは?】
Windows では、ファイルの拡張子によって、このデータはどういったプログラムで開くものなのか?が決められます。このことを "ファイルの関連付け" といいます。拡張子とは、普段非表示になっていたりすると目にすることもないかもしれませんが、ファイル名を構成する一要素です。
"."(ドット)で区切られた後ろの文字が拡張子になります。文字数はいろいろです。2文字のこともあれば3文字、4文字以上のケースもあります。この拡張子によって、そのデータがどのようなプログラムで開くかが決まってきます。
それだけ大切なものなので、通常は表示しない設定になっていることも多いかと思います。なので、エクスプローラーを開いて、拡張子を表示する設定をオンにしないと表示されない方が多いかもしれません。
そんな "ファイルの関連付け" のところを管理しているのが、Windows 10 のケースだと、上記の画像にもあるように、
スタート>設定>アプリ>既定のアプリ
と開いた画面になります。
【誤って変更してしまうと??】
さて、このファイルの関連付けが変更されてしまうとどうなるのか? 以下の画像はあくまでも一例です。
ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、"office.pdf" というファイルをテキストエディタ(Terapad)に強引に紐づけを変えて、ダブルクリックして開いたのが上記の画像です。
当然ですが、ファイルは開けても何が何だか全くわかりませんね。PDFファイルなので、Adobe Acrobat Reader DC や Microsoft Edge などでは問題なくきちんと開けます。
【関連付けを元に戻すには?】
修正する方法はいくつかあります。簡単な方法から紹介していきましょう。
** 今回の例は、PDFファイルの関連付けが、Wordに変わってしまった例を再現してみました。
1) "プログラムから開く" の利用
- まずは簡単なところから。関連付けの変わってしまったデータファイルの上で右クリック
- プログラムから開く>別のファイルを利用する とクリックします
- 「このファイルを開く方法を選んでください」という画面が表示されたらプログラムを選択し、さらに、"常にこのアプリを使って〜" にもチェックを入れてOKをクリックします
2) "設定" 画面から行う方法
- スタート>設定>アプリと開きます
- 左ペインの "既定のアプリ" をクリックし、右ペインでは、"アプリごとに既定値を設定する" とクリックします
- 起動したいアプリ名をクリックして、"管理" をクリック
- 拡張子のところのわきのプログラム名をクリックして、"アプリを選ぶ" の画面が表示されたら、開きたいアプリ名を選択しその設定を変更します
3) その他
今回詳細には触れませんが、この他にも、
- コマンド (assocコマンド) による方法
- レジストリの変更による方法
もあります。
こうしたトラブルに巻き込まれないように、くれぐれもご注意ください。最初にご紹介したような、どのアプリで開くのか?といった画面が表示された場合には、まずは一度 ESC キーで画面を消して、もう一度今開こうとしているファイルが何なのか? 確認する癖をつけたいですね。
<参照>