前回は、Microsoft Outlook についてみてきましたが、今回は Outlook つながりということで、outlook.jp や outlook.com、hotmail.com といった Microsoft が発行するメールアドレスを Web で使用する場合の 「Outlook for the web」 の迷惑メール対策機能についてみていきましょう!
Outlook for the web の場合には、設定>Outlook のすべての設定を表示 とクリックしたうえで、メール>迷惑メール と開くと上記にあるような設定画面が表示されます。では具体的に内容を見ていきましょう。
【Outlook for the web による迷惑メール処理】
「Web 版 Outlook で迷惑メールおよびスパムをフィルター処理する」では、Outlook for the web での迷惑メール処理について紹介されています。
上記のサイトでも具体的にその処理方法が紹介されていますが、実際に Outlook for the web の管理画面から確認していきましょう。
さてその迷惑メールの設定画面を確認してみると....
- 受信拒否送信者とドメイン
- 信頼できる差出人とドメイン
- 受信許可メーリングリスト
から構成されています。改めてその状況を見るとすでにいろいろ登録されていますが、手動で設定した記憶はないので、この辺りは自動で設定されているんでしょうね。構成内容的には、前回取り上げた Microsoft Outlook のケースとほぼ一緒です。
1) 受信拒否送信者とドメイン
いわゆる受信拒否リストになります。ここに追加されたアドレスやドメインからのメールはブロックされメールボックスには入らなくなります
2) 信頼できる差出人とドメイン
ここからのメールは絶対に迷惑メールに入らないようにしたい....そんな場合にはこちらにメールアドレスを追加して迷惑メールフォルダに入らないように調整します
3) 受信許可メーリングリスト
メーリングリストによるメールを確実に受信するために、ここに投稿先のメールアドレスを追加しておくと、迷惑メールにならないように設定することが可能です
この他に、
- 「信頼できる差出人とドメインのリストと受信許可メーリングリストにあるアドレスからのメールだけを信頼する」
- 「信頼できる差出人とドメインのリストにない送信者からの添付ファイル、画像、リンクを拒否する」
を有効・無効に調整することで、さらにそのフィルタリング機能を有効に活用できるようになります。
【迷惑メールのブロック及びブロックの解除】
それでは具体的に、迷惑メールをブロックする手順・解除する手順についてみていきましょう。
--迷惑メールを手動でブロックする:
基本的な操作は、
- メールを選択し、右クリックします
- セキュリティオプション>"迷惑メールとしてマーク" とクリックします
となります。メッセージは迷惑メールフォルダに移動されます。
--迷惑メールブロックを解除する:
- 迷惑メールフォルダにあるメールをクリックするとプレビューウィンドウに、"迷惑メールではない" というリンクがあるのでクリックします
- "迷惑メールではないメールとしてマーク" のダイアログが表示されたら、メールアドレスを確認の上、問題なければ OK をクリックします
上記のように届いたメールを右クリックして、設定・解除ができますが、最初にご紹介した設定画面に入って、個別に "受信拒否送信者とドメイン" に "+追加" のところをクリックして登録することもできます。
--ルールを使用して仕分けする:
Microsoft Outlook 同様に、仕訳ルールを作成して迷惑メール処理することも可能です。
詳細は、「Outlook Web App の受信トレイのルール」や「Outlook.com で受信トレイのルールを使用する」を参考にしてみてください。
なお、法人向けの Outlook for the web にはさらに迷惑メールを報告する機能も付いています。報告することでこのフィルタリングの機能の精度の向上に役立ちます。
さて次回は、迷惑メール対策で定評のある Mozilla の "Thunderbird" についてみていくことにします。
<参照>