2022年04月12日

プロダクトキーは使用しない? Office のライセンス認証

US時間2021年10月5日(日本時間10月6日)、"Office 2021" の販売がスタートして、はや半年になろうとしています。昨今では、日本独自の販売形態であるプレインストール版の Office 製品もすっかり "Office 2021" に変わりました。Office 2021 の一般販売開始は、Windows 11 の登場の同日なので、Windows 11 + Office 2021 なんていうパターンでご利用の方も多いかと思います。

さてそんな "Office 2021" ですが、従来までの "Office 2019" までと大きくライセンスの取り扱いが変わってきています。正確に言うと、Office 2019 の最後の方から?というのが正しいのかもしれません。特にプレインストール版においては、従来ついていたような "プロダクトキー" がついていないものもあったりします。

今回はそんな "Office 2021" のライセンスの取り扱いについて取り上げてみました。


【POSA版、ダウンロード版は従来通り】

正規販売店にて購入可能な "POSA版" や "ダウンロード版" の場合には、初回インストール用にプロダクトキーがついていますので、このプロダクトキーを使用してインストールを行います。

基本的な流れは従来通りで、

20220412-2-1-1.jpg 20220412-2-1-2.jpg
  1. https://setup.office.com/ にアクセスします
  2. Microsoft アカウントにてサインインします
  3. 続いて初回インストール用のプロダクトキーを入力します
といった流れになります。

ここで注意すべき点は、Microsoft アカウントのサインイン。最も従来から注意すべき点であって、特別今回からというものではありません。でもそこをいい加減にやってしまうと大変なことになります。
  • ここで入力する あるいは 作成する Microsoft アカウントと今回導入する製品が紐づきます
  • さらにこのアカウントはあとから変更することはできません
  • 再インストールには必ずこのアカウントを使用して行います
  • このアカウント(メールアドレス)が無効になったり削除されないようにしっかり管理しておく必要があります
なので慎重に行う必要があります。

アカウント自体は、新規に取得してもいいし、ご自身ですでにお持ちの Microsoft アカウントでもいいのですが、既に別製品が登録されているアカウントの場合、同じ製品名のものでなければ問題はないと思いますが、仮に複数台のPCをお持ちのケースで同じ製品を一つの Microsoft アカウントに複数の製品を紐づけてしまうと、管理が大変になりますので注意が必要です。

初回インストール用のプロダクトキーは再インストールでは使用できませんし、かといった従来と異なって、Microsoft アカウントのサービスとサブスクリプションのところを開いても、現在はプロダクトキーが表示されないようになっています


【プレインストール版には2つのタイプがある】

さて、ダウンロード版 や、POSA版 は従来とさほど変わらないわけですが、大きく変わってきているのが PC と一緒に販売されるプレインストール版の Office製品です。

Office 2019 までと同じように、パッケージがPCに付属していて、そこに記載された初回インストール用のプロダクトキーを使用するものと、そうしたパッケージが一切ついていないものと2通りあります。今後は、パッケージがついていないものに変わっていくのかもしれませんが、そういった意味では、過渡期なのかもしれません。

では具体的にいくつかのPCメーカーの事例を見てみましょう。

--パッケージがついているパターン:

1) NECのケース

20220412-2-2-1.jpg 20220412-2-2-2.jpg

NECのケースを見ると、従来通りのようなパッケージがついてくるようです。そしてそこに記載されたプロダクトキーを使用してライセンス認証を行います。

再インストールについては、初回紐づけされた Microsoft アカウントのサービスとサブスクリプションのところから行います。



2) VAIOのケース

VAIO の方は、初回起動時に同梱されているプロダクトキーを使用してライセンス認証するようです。

20220412-2-2-7.jpg 20220412-2-2-8.jpg



いくつか見ると、Epson Direct もこっちのパターンのようです。


--プロダクトキーなどがついていないパターン:

そして新しいパターンがこちら。従来のようなパッケージも、またプロダクトキーなどもついてこないタイプです。

1) 富士通のケース

富士通の場合には、Office 2021 からは、プロダクトキーはついてこないようです。

20220412-2-2-3.jpg 20220412-2-2-4.jpg

インストールの際の "アドバイス" のところにも、"パソコンにプロダクトキーカードは添付されていません" ともありますし、"Office 2021の設定には、プロダクトキーカードは必要ありません" とあります。

ライセンス認証の手順としては、いずれかのアプリを最初に起動すると  "Officeを利用できます" "新しいデバイスには、Office *** 2021 が含まれています" と表示されるので、Microsoft アカウントでサインインして画面に従って認証に進むようです。

再インストールについては、従来通り初回紐づけを行った Microsoft アカウントでサインインして、"サービスとサブスクリプション" から行います。



2) Dynabook のケース

Dynabook についてはこちらのパターンのようです

20220412-2-2-5.jpg 20220412-2-2-6.jpg

"事前準備" のところでも触れられていますが、"※旧バージョンのOfficeでは、セットアップ時にプロダクトキーの入力が必要だったため、プロダクトキーが記載されたOfficeパッケージが同梱されていましたが、本バージョンからセットアップ時にプロダクトキーの入力が不要になりました。そのため、Officeパッケージは同梱されておりません" とあります。


Lenovo は、プロダクトキーがついていないケースもあるようで、製品によって異なるようです。また DELL についてもこちらのパターンのようです。


プレインストール版の場合、今回確認した限りでは、メーカーごと、さらには同じメーカーでも製品によって異なるケースもあるようなので、初回インストールの際には注意が必要です。

従来のようなパッケージが最初からついていないケースも多いようなので、そのライセンス認証の方法については、PCに付属の説明書を見るか、PCメーカーのサイトなどで確認してみてください。


<参照>



Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)


デル株式会社


富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART


posted by クリック at 16:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MicrosoftOffice共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報

久しぶりな感じの更新プログラム。今回は、Mac 版 Microsoft Edge の更新プログラムも到着しております。Microsoft Edge については、Insider 版は、独自の更新になり Microsoft AutoUpdate では来ないので、あくまでもStable版の更新となります。

20220412-1-1.png
・Microsoft Edge 100.1186.22040939
・Microsoft Excel 16.61.22041003
・Microsoft OneNote 16.61.22041003
・Microsoft Outlook 16.61.22041003
・Microsoft PowerPoint 16.61.22041003
・Microsoft Word 16.61.22041003

ブログ、リリースノートとも、特に今回の更新内容に関する情報は提供されていないようでした。今後何か新たに実装された機能などの情報が公開された場合には、機会があれば都度ご紹介させていただきます。




Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

posted by クリック at 10:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MAC版Office | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする