今回は、Windows に標準搭載されているみんな大好き "ペイント" について取り上げてみました。
【"ペイント" とは?】
Windows の標準搭載のアクセサリアプリとして Windows 95 の時代から多くの方に利用されている「お絵かきソフト」です。PCを触って最初にお絵かき....っていう時に "ペイント" を利用されたという方も多いかもしれません。もちろん画像の簡単な加工で利用されている方も多いかと思います。
上記の左の画像は、Windows 10 に搭載されている ペイント(mspaint) の画像です。Winodws 11 のペイントの画面が、右の画像。ちょっと感じがまた変わってきましたね。
【ペイント3Dの登場とペイント】
Windows 10 Creators Update(Ver.1703)の際に、"ペイント3D" が新たに投入され、これが今後 "ペイント" に置き換わるものと位置付けられたことが一時ありました。この次に投入された Windows 10 Fall Creators Upate(Ver.1709)からは、"ペイント" は非推奨となりました。そして代わりに、ストアアプリとして "ペイント" が提供されるようになりました。
3D を扱える "ペイント" として投入されたものではありましたが、やはり従来の "ペイント" のような感じではなかなか使えなかったと、不便を感じた方も多かったようです。同じ "ペイント" とはあるものの、まったく別のソフトですから使い勝手も違いますので仕方ないことかもしれません。
Windows 10 Fall Creators Upate(Ver.1709)から 非推奨になった "ペイント" は、この時以来 Microsoft Store 経由で、ストアアプリとして提供されるようになりました。ただし非推奨とはなりましたが、削除はされることなく現在も Windows 10 には、従来の "ペイント" が搭載されています。
-- そして時代は、Windows 11 に突入:
Windows 11 に搭載されている "ペイント" は、従来のような exe ファイルとして System32 フォルダ内にあるわけではなく、ストアアプリとしてのものがWindows 11 の標準搭載アプリとなっています。
つまりプログラムファイルが保存されている場所も異なるわけです。
従来の "ペイント":
Cドライブ>Windows>System32
ストアアプリ版ペイント:
Cドライブ>ProgramFiles>WindowsApps>Microsoft.Paint....>PaintApp
Windows 11 の方で実際に確認してみましたが、WindowsAppsフォルダ内の "Microsoft.Paint....." を開くと、ちゃんと mspaint.exe がおりました。
--WindowsAppフォルダについて:
Windows のストアアプリが保存されている "WindowsApps" フォルダは、隠しフォルダになっていて、さらにそのアクセス権も TrustedInstaller となっていますので、通常はフォルダの所有権を変更しないと開けないようになっています。
【他のアプリとの連携】
他のアプリとの連携のために、mspaint.exe を指定したい... そんなケースもあるかもしれません。Windows 10 までの ペイントであれば、簡単にできたわけですが、Windows 11 からは、上記でも紹介したような状況で、簡単に変更することはできません。
フォルダの所有権を変更すれば、指定できないわけでもありませんが、この辺りはあまりお勧めできません。そうした点からすると、よっぽどじゃない限り ストアアプリではなく、別途画像編集ソフトを導入して、そちらを指定した方がいいのかな? と思います。機能的にもペイントでできないこともいっぱいできるようになるわけですからね。
Windows 10 までの "ペイント"。そして Windows 11 に搭載されている "ペイント"。同じ "ペイント" でも、大きな違いがあるわけですね。
<参照>