2022年03月05日

OneDrive と、office.com 〜 アプリで使用可能なファイルサイズと OneDrive で使用可能なファイルサイズ

以前に、OneDrive にファイルをアップロードできない...といった相談を受けたときに、ファイルサイズなどを確認してみたことがあります。OneDrive で利用可能なファイルサイズ、そして office.com の各アプリを利用して利用可能なファイルサイズって調べてみると違っていたりするんですね。

今回改めて、OneDrive 上に保存しているデータを、office.com といった Web アプリや、ローカルのPCにインストールされた Office の各アプリで利用する時に、使用可能なファイルサイズの制限はいかなるものか? 整理してみました。


【OneDrive とは?】

まずは、"OneDrive" について簡単に紹介しておきましょう。

"OneDrive" は、Microsoft が提供している、オンラインストーレッジサービスになります。Microsoft アカウントさえあれば利用可能なもので、無料で利用可能な容量は 5Gb となります。

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もちろん "スタンドアロンプラン" として、単独でも容量を増やして利用可能ですが、Microsoft 365SharePoint の各プランに含まれているので、そうした形でご利用の方も多いかもしれません。

--アップロード・ダウンロード可能なファイルサイズ:

さてそんな "OneDrive" ですが、容量の範囲内であればどんなものでもアップロードや、ダウンロードが可能なわけでもありません。1つのファイルサイズには制限があります。

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"OneDrive と SharePoint の制限事項" の "ファイルのアップロードとダウンロードのサイズ" のところで紹介されていますが、アップロード・ダウンロードともに最大 "250Gb" となっています。ただしこれはあくまでも、OneDrive 上で扱えるファイルサイズということになります。

なかなか個人でこれだけの容量のファイルをアップロードするってことはないと思いますし、さらに言うとこれだけのものをアップロード・ダウンロードするとなると、インターネットの回線速度なんかも影響してくるので結構時間がかかるかもしれません。

"ファイル名とパスの長さ"、Windows や Mac といった、"OS固有の制限事項" などなど、その他 OneDrive をご利用になる上での制限事項については、"OneDrive と SharePoint の制限事項" をご参照ください。


【Office for the web で利用する】

さて本題に入りましょう。Microsoft が提供している "Office for the web" は、Word、Excel、PowerPoint といった Office アプリの Web 版になります。そのポータルサイトになるのが、"Office.com" となります。

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当然ながらデスクトップ版(PCにインストールして利用する Office アプリ)とは機能的にも違いはありますが、さらにサブスクリプションを契約している個人向けの有料版、法人向けの Microsoft 365 で使用する場合の有料版、さらには Microsoft アカウントさえあれば利用可能な無料版との間でも、多少利用できる機能に違いはあります。

ただしそれを踏まえても、Word、Excel、PowerPoint といった各Office アプリの基本的な機能は兼ね備えていますので非常に便利なツールであることには間違いはありません。

-- Excel for the web は、100Mb になる方向:

さて、"Office for the web サービスの説明" のところから、Word for the web、Excel for the web、OneNote for the web、PowerPoint for the web といった各アプリの仕様を確認しても、特にそのファイルサイズに制限がないとは書いてありません。それでさらに調べてみると "What are the file sizes supported by Office Online?" に以下のような情報がありました。

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改めてみると、アプリごとに利用可能なファイルサイズが異なるわけですね。この情報が、US時間 2021/10/20 付 のものです。
実は、Excel for the web って、ファイルサイズの制限が一番大きかったんですね。この時点で、25Mb となっています。

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ですが、2021/12/6付で、"Open & Edit more files in Excel for the Web/TechCommunityBlog" といった記事が公開されました。サブスクライバーに限定はされますが、近い将来には、このファイルサイズの制限が 100Mb まで拡張されるようです。

Excel for the web の場合、"What are the file sizes supported by Office Online?" によれば、25Mb に制限されているようですが、"Excel for the web" で説明を見ると、50Mb を超えるファイルはデスクトップアプリから開くようにあるようです。では、50Mb が上限になるのか?というと、Excel for the web の説明のところではそこまでファイルサイズについて具体的には触れておりませんでした。20Mb を超えると上限に近づいているという警告のメッセージが表示されるともあるようなので、現行では、25Mb と考えておいた方がいいのかもしれません。

いろいろ制約はあるんでしょうけど、PowerPoint for the web で、300Mb、Word for the web で、100Mb というのが現行の制限のようです。Excel for the web だけがこれまでちょっと他のアプリに後れを取っていたわけですね...


<参照>




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posted by クリック at 08:00| 東京 ☁| Comment(0) | その他Office製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする