ちょうど、11/17前後より、Office 製品に順次新しい UI の適用が始まり、画面が一新して "あれ?" となった方も多かったのはつい先日のこと。このブログでも、この "近日公開の機能" で紹介されていた 新しい UI について取り上げさせていただきました。
Microsoft 365 のサブスクリプション版を最新チャンネル(Current Channel)でご使用の方の場合には、うちで確認する限り上記でも取り上げていますが、タイトルバーに表示された "近日公開の機能" のボタンをクリックすると、作業ウィンドウに表示された "近日公開の機能" の説明の中、この機能のオン/オフの切り替えが可能になっているようなので、こちらからオフにすれば以前の状態に戻すこともできています。
手元の Microsoft 365 Personal や、Microsoft 365 Apps for enterprise を見る限りでは、これは現在も一緒です。
またこの新しいUIの適用はアプリ毎に設定もできるようで、うちの環境で確認する限り、この 新しいUI を Excel では有効にしても、Word では有効にしないといった形で利用することもできるようです。
つまり、Office の各アプリすべてに適用され、オフにすればすべてがオフになるというものでもないようです。
Microsoftコミュニティでもこの機能についての質問もちらほらあるようですし、実際につい先ほどもお客様がいらっしゃったときに確認させていただきましたが、Office 2016/2019 で確認していますが、こうしたプレインストール版を含む永続ライセンス版の統合パッケージを見ていると、Microsoft 365 で表示されているような、"近日公開の機能" のボタンもなく、表示の切り替えもできないことも確認いたしました。
こうなると、Office 2016/2019 では、設定の変更もできないわけですね。中途半端に、Excel だけ 新しいUI が適用されて、Word や、PowerPoint、Outlook などは以前のままと非常に中途半端な状態になってしまうケースも確認いたしました。
いずれはこの 新しいUI がすべてに適用されて運用していくことになりますが、切り替えができない場合には、その状態で運用していかざるを得ないということになります。
【新しいUIの表示をカスタマイズする】
ということで、ならば新しくなった UI をカスタマイズして、なるべくそれ以前の様に表示を近づけるためにはどうしたらいいのか?について今回は取り上げてみました。
まずは、新しいUI が適用される前後でどう違うか? 上記の左が旧UI、そして右が新しいUIになります。
一番大きな違いで、皆さんが "あれ?" とビックリされるのは、画面左上にあった "クイックアクセスツールバー" が 新しいUI 適用後、デフォルトでは表示されなくなっていることでしょう。画面全体の色調ももちろん変わってますが、それ以上にあったはずのものがなくなってしまった... これがビックリされている大きな要因の一つです。
--新しいUIで、クイックアクセスツールバーを表示する:
まずは非表示になった "クイックアクセスツールバー" を表示する設定に変更します。
画面右上の "リボンの表示オプション" をクリックし、"クイックアクセスツールバーを表示する" とクリックします。
こうすると、ちょうど数式バーの上に、"クイックアクセスツールバー" が表示されます。
さらに "クイックツールバーのユーザー設定" のところをクリックし、"リボンの上に表示" とクリックすれば、従来のような配置に近くなります。
"クイックツールバーのユーザー設定" のところで、チェックマークのついているものが表示されますので、必要な項目をクリックしてチェックをつければ、リボンの上にクイックツールバーのコマンドが表示されるようになります。
--コマンドを追加する:
"クイックツールバーのユーザー設定" のところをクリックしても、必要なコマンドが表示されない場合には...
"その他のコマンド" をクリックすると、"Excel のオプション" ダイアログが表示されますので、こちらから必要なコマンドを選択して、"追加" をクリックすると、クイックアクセスツールバーに追加することができます。
【画面の色合いを調整する】
新しいUI が適用されて、起動後の画面は、薄い色合いになっています。これを従来のような色合いにするには以下の手順で変更します。
Excel を例にご紹介します。
1) まずは Excel を起動し、ファイル > アカウント とクリックします
2) "Office テーマ" のところを、"カラフル" に変更します
3) こうすることで、全体の色調は従来の Excel のような感じに変更できます
どうしてもという方は、一度設定を変更してみてください。
【2021/11/27 更新】
<参照>