2021年11月02日

Windows 11で初回セットアップ時にローカルアカウントが作成できない? Part 1

Windows 11 の場合、当然ながらこれまでの Windows 10 に比べて異なるところがいろいろあります。

その一つに、今回ご紹介するアカウントの問題があります。今回は、このアカウントの作成についてご紹介いたします。


【初回セットアップ時にローカルアカウントが選択できない】

Windows 11 をインストールする、あるいは初回のセットアップをするという段階で、コンシューマー向けに多く販売されている、Windows 11 Home Edition と Windows 11 Professional Edition 以上のものを比較すると、今回ご紹介するアカウントの作成の段階で大きく異なる部分があります。

以下は、富士通のWebサイトで紹介されている Windows 11 のセットアップを紹介したページです。

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ご覧いただくとお分かりいただけると思いますし、既にセットアップを試された方はご存じとは思いますが、アカウントを設定する段階で Microsoft アカウントは必須となります。Windows 10 までの時は、Home Edition でもセットアップ時にローカルアカウントが設定してあとから Microsoft アカウントに切り替えるなんてこともできましたが、Windows 11 Home Edition では、既定ではこれができません。

実はこの件については、"Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する" の中でも以下の様に触れられています。

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"インターネット接続と Microsoft アカウント" のところで、「Windows 11 Home エディションにはインターネット接続と Microsoft アカウントが必要です」と明記されていますね。


-- サインインオプションの先が異なる:

先ほどご紹介した、富士通のWebサイトにもそのセットアップの流れが紹介されていますが、"Microsoft アカウントを追加しましょう" のところで、Microsoft アカウントでのサインインが求められます。基本的には、Windows 11 Home Editon / Professional Edition でも、Microsoft アカウントでのサインインが推奨されるわけです。

富士通のサイトではそこまで紹介されておりませんが、実は "サインインオプション" のところをクリックした時の表示が、Home Edition と Professional Edition 以上では異なります。
  • Windows 11 Home Edition:セキュリティキーでサインイン」のみ
  • Windows 11 Professional Edition:セキュリティキーでサインイン」「オフラインアカウント」が選択できます
Windows 11 Professional で選択が可能な、"オフラインアカウント" というのが、いわゆる "ローカルアカウント" ということになります。PCを使う上で、ネットワーク環境は欠かすことのできないものではありますが、Windows 11 Home Edition では、セットアップの段階で、"Microsoft アカウント" もデフォルトでは必須なわけですね。

では絶対に初回セットアップ時にローカルアカウントが作れないのか? そんなことはありません。

Part 2 では、そうした Windows 11 Home Edition で、ローカルアカウントを作成する方法についてご紹介していきたいと思います。


<参照>





デル株式会社


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富士通 FMV LIFEBOOK CH
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2021年11月01日

仕様を満たさないPCに、Windows 11 はインストールできるのか?

以前より何度も触れているように、Windows 11 はこれまでの OS 以上に、そのインストールできるPCの推奨仕様は非常に高くなっています。推奨というよりも必須の仕様ですね。

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Windows Update を開いてみると、上記のような表示になっていて、"PC 正常性チェックを受ける" なんてところをクリックすると、チェックツールのダウンロードへのリンクに誘導され、これをダウンロードしてインストールしてみると....

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という悲しい結果になったりするわけです。

ということで、PCが、Windows 11 を動作させる最小スペックを満たしていないことはわかりました。上記の結果からすると、CPUに赤いバツが付いていますので、当然ながら Windows 11 に対応した CPU は搭載していません。今回のPCだと、TPM 2.0 なんていう TPM モジュールなんてものも積んでいないのでダメダメなのは明らかです。

Windows 10 Ver.21H1で使用しているPCですが、なんせ13年もの。もとは、Windows Vista だったので、それからすると Windows 10 ですら怪しいところでした。


【Windows 11のシステム要件】

細かいシステム要件をすべてチェックするとご紹介しきれませんので、よく言われている大まかなものだけ取り上げてみます。
"Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する" では、その要件について紹介しています。

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まずインストールできるか?できないか?にかかわるシステム要件では、これまでにも言われていたように、CPU、TPMモジュールへの対応、UEFI、セキュアブート対応などが紹介されています。

仮にこれがクリアできても、その後の "Windows 11 の機能固有の要件" も満たしていないと、Windows 11 のすべての機能が利用できない上に、それが要因で OS の動作に制限がかかることになります。


-- "機能の廃止と削除" にも注意を!:

さて "Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する" では、こうした仕様以外にも、"機能の廃止と削除" についても紹介されています。これは、Windows 10 から、Windows 11 へのアップグレードによって、廃止された機能、削除される機能について紹介されています。

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こちらはインストール後、機能的にどこが変わっているか? というところが確認できるところですが、インストールできた折には確認してみてください。


【仕様を満たしていなくてもインストールできてしまう】

最小システム要件が厳しすぎる、仕様を満たしていないけど、Windows 11 をインストールしたい.... そんな要望は、Windows Insider への提供が開始されたころからありました。Windows Insider 向けへのテスト版では、TPMモジュールや、CPUなどその最小スペックを満たしていないPCでもインストールできるようになっていました。

そして、Windows 11 が正式にリリースされこれがどうなったのか?というと、現状ではどの程度までのものが可能なのか?はわかりませんが、最小システム要件を満たしていないPCでもインストールできるようです。

ただし、

インストール可能 = 利用できる

ではなく、

インストール可能 ≠ 利用できる

という意味になりますのでくれぐれもご注意ください。インストールできるから、使える...というわけではないということです。

インストールができても、今後使う上で予期しないトラブルに見舞われ BSoD エラーなどに遭遇し、PCが突然起動しなくなってしまう可能性は、仕様を満たしているPCに比べて数段高くなっています。それは、Windows 11 自身に限ったことではなく、Windows 11 をターゲットとして作成・販売されたアプリケーション類などもその対象となるでしょう。

Windows 11 で利用するための、各種ドライバーなどは、メーカーなどからの提供もない可能性も高いため、それが要因でまともに使えないこともあるかもしれません。

当然ながら、最小の仕様を満たして使っているわけでもないので、Microsoft からの修正や、サポートは受けることも期待できません。

これについては、


あたりの記事をご覧いただくとよろしいかと思います。

こうしたことを踏まえて、Microsoft でも、"最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする" といったサポートページを用意。

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あくまでも推奨されないので、不具合が発生するリスクを理解した上で、自己責任で試してね?ってことで、ここまで言及しているんですね。これまで新しい OS が登場して、ここまで紹介するのって、ある意味では非常に珍しいことかと思います。


-- ダウンロードしてインストールする:

仕様を満たさない PC の場合には、当然ながら Windows Update でいくら更新をチェックしても表示されることはありません。

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上記のサイトより更新アシスタントや、ISOファイルをダウロードして行う必要があります。


-- 誤ってインストールしてしまったけど元に戻したい!:

幸い Windows 10 の場合には、通常のアップデートと一緒で、インストール後 10 日以内であれば元に戻す機能があります。これは、Windows 11 でも同様です。

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スタート > 設定 > システム > 回復 > 戻る

とすれば、元に戻すことが可能です。

但しあくまでもインストールして、10日以内ですので くれぐれもご注意ください。これを過ぎるとリカバリをしないと元に戻せなくなります。この辺りは、macOS の様に一度アップグレードしてしまうと Time Machine などにバックアップがない限り元に戻せない...というのとはちょっと違って、Windows のいいところなのかもしれませんね。


-- Windows 10 をダウンロードしなおす:

Windows 10 のダウンロードページも、ちゃんと残っています。現在は、Ver.21H1 が提供されています。

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リカバリされて再インストールせざるを得ない場合には上記から、メディアクリエーションツールをダウンロードしてインストールメディアをUSBなどに作成したうえでリカバリしてください。


【快適に使用したいなら、これを機にPCの買い替えも検討を!】

Windows 7 や、Windows 8.1 などから Windows 10 にアップグレードなどして利用されていたPCとなると、すでに5年以上は確実に経過しています。古いものだとうちのもそうですが、10年を超えてたりもします。

そうしたPCの場合、ほぼ Windows 11 の最小スペックは満たしておりません。CPUや、メモリ、ドライブなどの各パーツも、その当時の Windows 7 や、Windows 8.1 向けのものですので、その性能も、昨今10万円以下で販売されているPCに比べても劣るものがほとんどです。

そうしたことを考えた場合、Windows 11 導入を機に、PC 自体の買い替えを検討する というのも一案です。

自動車で例えるなら、10年前のパーツを使った、古いエンジンを積んだ自動車に、単純に最新のシステムやカーナビを搭載しても、そうしたシステムとは連携できずにまともに動作しないとの同じです。


-- Windows 10 は、2025年までサポートが続きます:

もし現在ご使用のPCが、Windows 10 で、そこそこまともにご利用が可能であれば、そのPCは、Windows 10 のPCとして引き続きご使用いただくことをお勧めいたします。Windows 10 の場合、そのサポートは、2025年10月14日 まで続きます。

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さすがにあと4年先となると、PCは買い替える必要が出てくるでしょうから、仮に古いPCで最小スペックを満たさない場合には余計なトラブルに巻き込まれないようにする意味でも、無理して Windows 11 にアップグレードするのではなく、Windows 10 の PC として使用し続けることの方がいいですね。


<参照>



デル株式会社


富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

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