2021年06月05日

Windows の基本操作 Vol.2021-6-4
 PCの画面を静止画としてキャプチャーする Part 4

さて今回の画面のキャプチャーシリーズの最後になります。

Windows 標準搭載のツール以外にも、こうした画面をキャプチャーするためのツールはいろいろあります。最後に、Windows 標準搭載ツールににないメリットもある サードパーティ製の ツール や、Microsoft Edge のキャプチャーツールについてご紹介します。


【標準ツールではできないこと】

"Snipping Tool" や、"切り取りとスケッチ" といった、Windows の標準ツールには1つだけできないことがあります。もっとも、あれはできるのか? これはできるのか? と言われるときりがないのですが、キャプチャーするにあたって、やはり時にはあったほうがいいな?というものに、"マウスカーソル" があります。 Windows に搭載されたキャプチャーツールでは、これがキャプチャーできません。もっとも、Mac で画面をキャプチャーする場合も同じですが....

20210601-4-1.jpg

そうした部分をカバーしてくれるのが、いわゆるサードパーティ製の キャプチャーツール ということになります。


【フリーからシェアウェアまでいろいろ】

こうしたツールは探し始めるときりがありませんね。例えば、"窓の杜" あたりで、"画面キャプチャ―" を検索するといろいろ出てきます。実際にはご自身で試してみて、一番使いやすいと思われるものをご利用になるのが一番かと思います。静止画から動画のキャプチャーまで、いろいろありますね。

一例としてご紹介すると、私が利用させていただいているのは、Sleipnir などのブラウザを提供している Fenrir 社 が提供している "SnapCrab" というツールです。

20210601-4-2.jpg


このツールは上記のキャプチャー画像にもありますが、マウスカーソルもキャプチャーすることができます。

是非いろいろ試して、これは使いやすい!というツールを見つけてください。


【Microsoft Edge のキャプチャーツール】

ブラウザの画面をキャプチャーしたい... Microsoft Edge には、ブラウザの一部をキャプチャーするための "Webキャプチャー" ツールが搭載されています。

1) Microsoft Edge の右上の [...] >Webキャプチャー とクリックします

20210601-4-3-1.jpg

2) キャプチャーツールになるので、取り込みたい範囲をドラッグして選択します

20210601-4-3-2.jpg

3) 範囲指定して、マウスを話すと、範囲が選択された右下にコピーのボタンが表示されます

20210601-4-3-3.jpg

以前に、"Ctrl+Shift+X で画面をキャプチャー【Microsoft Edge】" もご紹介しましたが、Microsoft Edge にはこんな形でWebの画面をキャプチャーする機能があります。


【Officeのキャプチャーツール】

Office 製品にも、画面をキャプチャーするツールがあったりします。

20210601-4-4-1.jpg 20210601-4-4-2.jpg 20210601-4-4-3.jpg

Office 製品上での画面のキャプチャーであればこういったツールも利用可能です。


【クリップボード】

このシリーズでご紹介したキャプチャーの機能も、また本日ご紹介したものも、一部のツールを除くと範囲指定などしたものは一旦クリップボードに保持されます。

最初にも書きましたが、クリップボードに保持されているデータは、通常新しいものがコピーされたりすると古いものは削除され、またPCを再起動するなど電源が切れてしまうとクリップボードに保持されていたデータも消えてしまいます。
そこで便利な機能が、 Windows 10 の "クリップボード履歴" になります。


--Windows 10 の "クリップボード履歴":

クリップボード履歴は、Windows 10 Ver.1809 から搭載されるようになった機能になります。

・操作方法

コピー: Ctrl + C
貼り付け: Windows + V

コピーは従来からの方法と一緒ですが、貼り付け方法が異なります。通常は、Ctrl + V になるわけですが、クリップボード履歴から張り付ける場合には、Windowsキー + V になります。


・初めて使用する

クリップボード履歴を始めて使う場合、Windows キー + V を始めて操作すると、有効にするかどうか?聞いてきますので、"有効にする" をクリックすれば、次回以降、履歴としてコピーしたものが残るようになります。

・制限

機能は順次拡張しているようですが、一応以下のような制限があります。
  • 画像、テキスト、HTMLのみ
  • 1つ4Mb以下
  • ピン留めされてものを含めて50件まで

Windows の標準のクリップボードは、コピーできるものは比較的制限も少なく何でもコピーできる反面、保持できる件数が1つのみでしたから、それからすると、かなり標準の機能が拡張されたということにもなります。

画面キャプチャ―ツール同様、"Clibor" のようなこうしたクリップボードを拡張するツールもあったりしますので、定型文を頻繁に利用するようなケースにはこうしたツールを利用するのも便利かもしれませんね。


ちなみに、今回ご紹介した中では、 "SnapCrab" の場合には、キャプチャーするとすぐに画像データファイルとして保存されますのであえて保存する必要はありません。


<参照>




デル株式会社 デル株式会社



BTOパソコン・パソコン関連商品がお買い得!パソコン工房のセール

posted by クリック at 09:00| 東京 ☔| Comment(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スタートボタンが反応しない

Windows 10 で、スタートボタンをクリックしても全く応答がない....

20210603-1-1.jpg 20210603-1-2.jpg 20210603-1-3.jpg

何となくよく見かけるシーンですが、今回はちょっと事情が違いました。

というのは、スタートボタンだけではなく、通知オプションもクリックしても反応しない。さらに上記の画像ではちゃんと動いている例ですが、最近機能が利用できるようになった "ニュースと関心事" のところも、お天気や気温が表示されず、上記にアイコン一覧の中で、赤枠で囲ったような別のアイコンが表示されており、クリックしても全く応答しない....そんな状況でした。

一応右クリックすれば、タスクマネージャーも起動するし、スタートボタンを右クリックしてシャットダウンできるので、強制終了までする必要はない状況でした。


【まずは試したい再起動】

こんな時には、先ずは再起動して、完全シャットダウンと試すところから....
  • Ctrl+Alt+Del として、一旦サインアウトして、再度サインイン
  • スタートボタンを右クリックから、Shiftキーを押しながらシャットダウン(普通に再起動も同様)での完全シャットダウン
  • Windows Update をかけて、Ver.2004 から、Ver.20H2 への更新
  • コマンドプロンプトを起動して、sfc を実行
  • 通知オプションのところが反応しないので、タブレットモードのオン・オフの切り替えは不可
といった基本的なことを試すものの、今回は効果なし....

今回のケースでは、PowerShell を利用して、"StartMenu Experience Host" を再構築してみるのもいい方法だとわかりました。今回はこの手順について、ご紹介いたします。

1) まずは、タスクバーで右クリックして、"タスクマネージャー" を起動し、さらにプロセスの中から、"エクスプローラー" を見つけて、右クリックして一旦終了させます

20210603-2-1.jpg

2) 続いて、ファイル>新しいタスクの実行 と開いて、"powershell" と入力してOKし、"PowerShell" を起動します

20210603-2-2.jpg 20210603-2-3.jpg 20210603-2-4.jpg

3) PowerShell が起動したら、以下のコマンドを入力

20210603-2-5.jpg

"cmd /c ren %USERPROFILE%\AppData\Local\Packages
\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy.old"


4) これが完了して、PowerShell が再度コマンド待機モードに戻ったら、今度は、"explorer" と入力して、エクスプローラーを再開させます

20210603-2-6.jpg

5) "エクスプローラー" が再開されて、10秒から20秒 再びタスクバーなどが通常通り表示されるまで待ちます


すると、タスクバーの "ニュースと関心事" のアイコンも通常表示に戻り、通知オプションも、そして問題のスタートボタンもきちんと応答するようになることでしょう....。

もっともこれでもダメだとすると、ユーザープロファイルを新規に作り直すなどさらなる深みにはまっていくわけですが、今回はこれで無事動作するようになりました。

ってことで、備忘録でした。


【追加】

今回は利用しませんでしたが、同じく PowerShell を利用して、

"DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth"

を実行しても、改善するケースもあるようなので、次回また同じような環境に遭遇した場合には試してみたいと思います。


<参照>






デル株式会社 デル株式会社

posted by クリック at 08:00| 東京 ☀| Comment(1) | Windows10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする