さて今回の画面のキャプチャーシリーズの最後になります。
Windows 標準搭載のツール以外にも、こうした画面をキャプチャーするためのツールはいろいろあります。最後に、Windows 標準搭載ツールににないメリットもある サードパーティ製の ツール や、Microsoft Edge のキャプチャーツールについてご紹介します。
【標準ツールではできないこと】
"Snipping Tool" や、"切り取りとスケッチ" といった、Windows の標準ツールには1つだけできないことがあります。もっとも、あれはできるのか? これはできるのか? と言われるときりがないのですが、キャプチャーするにあたって、やはり時にはあったほうがいいな?というものに、"マウスカーソル" があります。 Windows に搭載されたキャプチャーツールでは、これがキャプチャーできません。もっとも、Mac で画面をキャプチャーする場合も同じですが....
そうした部分をカバーしてくれるのが、いわゆるサードパーティ製の キャプチャーツール ということになります。
【フリーからシェアウェアまでいろいろ】
こうしたツールは探し始めるときりがありませんね。例えば、"窓の杜" あたりで、"画面キャプチャ―" を検索するといろいろ出てきます。実際にはご自身で試してみて、一番使いやすいと思われるものをご利用になるのが一番かと思います。静止画から動画のキャプチャーまで、いろいろありますね。
一例としてご紹介すると、私が利用させていただいているのは、Sleipnir などのブラウザを提供している Fenrir 社 が提供している "SnapCrab" というツールです。
このツールは上記のキャプチャー画像にもありますが、マウスカーソルもキャプチャーすることができます。
是非いろいろ試して、これは使いやすい!というツールを見つけてください。
【Microsoft Edge のキャプチャーツール】
ブラウザの画面をキャプチャーしたい... Microsoft Edge には、ブラウザの一部をキャプチャーするための "Webキャプチャー" ツールが搭載されています。
1) Microsoft Edge の右上の [...] >Webキャプチャー とクリックします
2) キャプチャーツールになるので、取り込みたい範囲をドラッグして選択します
3) 範囲指定して、マウスを話すと、範囲が選択された右下にコピーのボタンが表示されます
以前に、"Ctrl+Shift+X で画面をキャプチャー【Microsoft Edge】" もご紹介しましたが、Microsoft Edge にはこんな形でWebの画面をキャプチャーする機能があります。
【Officeのキャプチャーツール】
Office 製品にも、画面をキャプチャーするツールがあったりします。
Office 製品上での画面のキャプチャーであればこういったツールも利用可能です。
【クリップボード】
このシリーズでご紹介したキャプチャーの機能も、また本日ご紹介したものも、一部のツールを除くと範囲指定などしたものは一旦クリップボードに保持されます。
最初にも書きましたが、クリップボードに保持されているデータは、通常新しいものがコピーされたりすると古いものは削除され、またPCを再起動するなど電源が切れてしまうとクリップボードに保持されていたデータも消えてしまいます。
そこで便利な機能が、 Windows 10 の "クリップボード履歴" になります。
--Windows 10 の "クリップボード履歴":
クリップボード履歴は、Windows 10 Ver.1809 から搭載されるようになった機能になります。
・操作方法
コピー: Ctrl + C
貼り付け: Windows + V
コピーは従来からの方法と一緒ですが、貼り付け方法が異なります。通常は、Ctrl + V になるわけですが、クリップボード履歴から張り付ける場合には、Windowsキー + V になります。
・初めて使用する
クリップボード履歴を始めて使う場合、Windows キー + V を始めて操作すると、有効にするかどうか?聞いてきますので、"有効にする" をクリックすれば、次回以降、履歴としてコピーしたものが残るようになります。
・制限
機能は順次拡張しているようですが、一応以下のような制限があります。
- 画像、テキスト、HTMLのみ
- 1つ4Mb以下
- ピン留めされてものを含めて50件まで
Windows の標準のクリップボードは、コピーできるものは比較的制限も少なく何でもコピーできる反面、保持できる件数が1つのみでしたから、それからすると、かなり標準の機能が拡張されたということにもなります。
画面キャプチャ―ツール同様、"Clibor" のようなこうしたクリップボードを拡張するツールもあったりしますので、定型文を頻繁に利用するようなケースにはこうしたツールを利用するのも便利かもしれませんね。
ちなみに、今回ご紹介した中では、 "SnapCrab" の場合には、キャプチャーするとすぐに画像データファイルとして保存されますのであえて保存する必要はありません。
<参照>