2021年06月02日

Windows の基本操作 Vol.2021-6-2
 PCの画面を静止画としてキャプチャーする Part 2

さて第一回は基本的なキー操作によるキャプチャー方法のおさらいでした。第二回では、Windows についているキャプチャーツールについてのご紹介です。

Windows には、Windows 7 以降、画面をキャプチャーするためのツールが、OSの標準ツールとして搭載されています。それが、"Snipping Tool" です。このツールは、現在の Windows 10 にも搭載されています。

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今回はこの、"Snipping Tool" について、ご紹介します。


【利用方法】

Snipping Tool の起動にあたっては、特にショートカットキーが割り当てられておりません。

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上記にもありますが、ご利用の OS によって、若干起動方法が異なります。ちなみに、Windows 10 の場合には、スタート>Windowsアクセサリ と開くと、 "Snipping Tool" が見つかることでしょう。

頻繁に利用する機会があるようであれば、一旦起動した上で、タスクバーにピン留めしておくのも一つの方法です。


--キャプチャーから保存まで:

ちょうどこの記事を書いている最中にやっていた Microsoft Build 2021 の画面をキャプチャーする方法でご説明します。

1) まずは何はともあれ、"Snipping Tool" を起動します

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起動すると画面の上部に、Snipping Tool のツールバーが表示されます

2) 続いて、マウスなどを利用してドラッグしてキャプチャーしたい範囲を選択します

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3) 範囲選択して、マウスのボタンを離すと選択した部分がキャプチャーされ、"Snipping Tool" 内に表示されます

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4) ツールバーのディスクのマークをクリックして保存します。保存形式には、JPEG、PNG、GIF といった画像の形式が選択できます

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--画像の加工:

グラフィックスソフトではないので、利用できる機能はだいぶ制限はありますが、キャプチャーした画像にペンツールを利用して書き込みをしたり、Windows 10 の場合には、"ペイント3D" を利用して編集したりすることも可能です。

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もちろん一旦保存したデータを、ペイントやその他のグラフィックスソフトを利用して加工することは可能です。

Word や Excel、PowerPoint といったような Office 製品であれば Word などに貼りけてから、各アプリの画像編集の機能を利用して編集することも可能ですし、Word などの製品には、出来上がった画像をファイルとして保存する機能もあるので、ある程度 Word や、PowerPoint などで加工したものを改めて図として保存しなおす.... それもありかと思います。


【開発されなくなった機能】

さてこの "Snipping Tool" ですが、Windows 10 Ver.1809 の時に、"開発をおこなっていない機能" という位置づけに変わりました。そしてこれに変わって、Windows 10 に搭載されたのが、"切り取りとスケッチ" になります。

ただしもちろんつい先日公開された Windows 10 の最新バージョン Ver.21H1 にも、まだこの機能は搭載されております。ですがいつになるかはわかりませんが、将来的には、"切り取りとスケッチ" に置き換わっていくものと思われます。


Part 3 では、今後、Windows 10 でのキャプチャーツールの標準ツールともなる "切り取りとスケッチ" について、ご紹介していきます。


<参照>



posted by クリック at 22:00| 東京 ☔| Comment(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Windows Update と 「既知の問題のロールバック」

Windows Update に伴う不具合。あってもらいたくないものの、すべてのユーザーに影響があるような問題ならともかく、特定の環境でのみ発生するようなトラブルの場合、中々その解決にも時間がかかることがあります。

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そんなケースに、一部のコードをロールバックすることで、その問題の解消にいち早く対応していこうとするための手法として、取り入れられたものです。


【一部のコードを元に戻すという手法】

既知の問題のロールバック(Known Issue Rollback)は、非セキュリティ更新プログラムに適用されているもので、Updateをするにあたって、更新前の古いコードを残しておいて、更新を実行。仮に不具合が見つかった場合に、ここをロールバックしていつでも古いコードの状態に戻せるようにする仕組みです。

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ポリシーを利用して新しいコード・古いコードの有効・無効が切り替えられるようになっているため、問題が発生した場合には Microsoft 側で クラウド上で設定を変更、Windows UpdateやWindows Update Businessを通じて各デバイスに通知されるという仕組みです。


【利用された一例】

この "既知の問題のロールバック" が適用された例を一部ご紹介します。

・2021/02/24 配信 KB4601382

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この更新プログラムで発生していた 「Microsoft Word、Microsoft Excel など、任意の Microsoft Office アプリケーションで文書を開こうとすると、"使用可能なメモリまたはディスク領域が十分でないため、Microsoft Excel で文書をこれ以上開く、または保存することはできません" というエラーが表示される」という問題において、既知の問題のロールバックが適用されました。

・2021/03/29 配信 KB5000842

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この更新プログラムでは、これにより「ゲームのパフォーマンスが予想よりも低い」という問題が報告されました。影響を受けるプラットフォームについてはすでに確認されているようですが、この対応においても、既知の問題のロールバックが適用されました。


【法人ユーザーにはポリシー定義 MSI ファイルを提供】

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一般ユーザー向けには、今回ご紹介した "既知の問題のロールパック" は自動的に適用されますが、法人ユーザー向けの場合には、ポリシー定義ファイルが提供されています。「企業のお客様は、エンタープライズ グループ ポリシー インフラストラクチャを使用して、KIR を管理システムに伝達できます」となります。


世界中で8億台を超えたといわれている Windows 10 搭載のデバイス。ないに越したことのないトラブルではありますが、大勢の方が利用しているPCでは、それぞれ様々な環境でご利用になっている状況下において、トラブルは避けられない部分もあります。こうして素早く対応できる仕組みは非常にありがたいものです。


<参照>




デル株式会社

posted by クリック at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | Windows10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする