さて第一回は基本的なキー操作によるキャプチャー方法のおさらいでした。第二回では、Windows についているキャプチャーツールについてのご紹介です。
Windows には、Windows 7 以降、画面をキャプチャーするためのツールが、OSの標準ツールとして搭載されています。それが、"Snipping Tool" です。このツールは、現在の Windows 10 にも搭載されています。
今回はこの、"Snipping Tool" について、ご紹介します。
【利用方法】
Snipping Tool の起動にあたっては、特にショートカットキーが割り当てられておりません。
上記にもありますが、ご利用の OS によって、若干起動方法が異なります。ちなみに、Windows 10 の場合には、スタート>Windowsアクセサリ と開くと、 "Snipping Tool" が見つかることでしょう。
頻繁に利用する機会があるようであれば、一旦起動した上で、タスクバーにピン留めしておくのも一つの方法です。
--キャプチャーから保存まで:
ちょうどこの記事を書いている最中にやっていた Microsoft Build 2021 の画面をキャプチャーする方法でご説明します。
1) まずは何はともあれ、"Snipping Tool" を起動します
起動すると画面の上部に、Snipping Tool のツールバーが表示されます
2) 続いて、マウスなどを利用してドラッグしてキャプチャーしたい範囲を選択します
3) 範囲選択して、マウスのボタンを離すと選択した部分がキャプチャーされ、"Snipping Tool" 内に表示されます
4) ツールバーのディスクのマークをクリックして保存します。保存形式には、JPEG、PNG、GIF といった画像の形式が選択できます
--画像の加工:
グラフィックスソフトではないので、利用できる機能はだいぶ制限はありますが、キャプチャーした画像にペンツールを利用して書き込みをしたり、Windows 10 の場合には、"ペイント3D" を利用して編集したりすることも可能です。
もちろん一旦保存したデータを、ペイントやその他のグラフィックスソフトを利用して加工することは可能です。
Word や Excel、PowerPoint といったような Office 製品であれば Word などに貼りけてから、各アプリの画像編集の機能を利用して編集することも可能ですし、Word などの製品には、出来上がった画像をファイルとして保存する機能もあるので、ある程度 Word や、PowerPoint などで加工したものを改めて図として保存しなおす.... それもありかと思います。
【開発されなくなった機能】
さてこの "Snipping Tool" ですが、Windows 10 Ver.1809 の時に、"開発をおこなっていない機能" という位置づけに変わりました。そしてこれに変わって、Windows 10 に搭載されたのが、"切り取りとスケッチ" になります。
ただしもちろんつい先日公開された Windows 10 の最新バージョン Ver.21H1 にも、まだこの機能は搭載されております。ですがいつになるかはわかりませんが、将来的には、"切り取りとスケッチ" に置き換わっていくものと思われます。
Part 3 では、今後、Windows 10 でのキャプチャーツールの標準ツールともなる "切り取りとスケッチ" について、ご紹介していきます。
<参照>