前回に取り上げた以下の記事。
この記事の最後に、
「Windows 10 の時にも触れましたが、Windows 8.1 の場合でも同様で、PC上に流れるサウンドデータを録音するには、"サウンドミキサー"(ステレオミキサー) が必要になります」
とご紹介しました。
なら、サウンドミキサーのないPCだと、PC上を流れる音声や音楽のデータは録画できないのか?というご質問もいただきましたので、今回番外編として、サウンドミキサーの搭載されていないPCでの方法についてご紹介させていただきます。
【サウンド編集ソフトの活用】
サウンドミキサーが搭載されていないと、当然ハード的な問題もあって、OS側だけではどうにも対処ができないわけですが、Windows 10編でもちらっと触れましたが、"仮想オーディオミキサー" なんてものを利用する事でも可能になるようですが、なかなかそこまでやるのは面倒...
そんな場合には、サウンド編集ソフトを活用するのが便利です。
-- 無料で利用可能な "Audacity":
サウンド編集が可能なソフトには、無料のフリーウェアから、シェアウェア、さらにはプロが利用するようなプログラムまでいろいろあります。その中でも、それなりに機能があって、かつ無料で気軽に試せる "Audacity" あたりは、便利なソフトの一つだと思います。
今回はこの "Audacity" を利用した方法をご紹介します。
【Audacityの導入】
Audacity の公式サイトを見るとご覧のように英語です。
上記のリンクをクリックして Audacityの公式サイトにアクセスします。"DOWNLOAD AUDACITY" をクリックするとダウンロードサイトに移動しすぐにご利用の環境にあったプログラムのダウンロードが開始されます。
もちろんじっくり内容を確認してからという場合には、トップメニューにある "DOWNLOAD" から移動してプラットフォーム(OS)を選択してからダウンロードするのもも同様です。
なお "Legacy Windows" というところのリンクをたどってみると、公開されている最新版を利用にあたっては、
が必要になるので、こちらも事前にインストールしておく必要がありますのでリンクをたどってインストールしておきましょう。
うちのWindows 8.1 の場合には、最初これを入れてなかったので、まともに録音できませんでした....。くれぐれもお忘れなく。
なお一応現時点では問題なくダウンロードできますが、Visual C+ 2008 はすでにサポートが終了しているので、近い将来ダウンロードができなくなるかもしれないともありますのでご注意ください。
今回はこうしたものもすべてダウンロードして、Ver.3.02 の Audacity を Windows8.1 のPCにインストールしてみました。
【利用方法】
インストールが完了するとデスクトップ上に "Audacity" のアイコンが表示されます。起動してみると以下のような感じです。
-- PC上を流れる音声を録音する:
普通に、マイクから録音するだけなら、このまま "録音" ボタンを押してマイクに向かってしゃべれば録音できるのですが、マイクを介さないでPC上に流れる音を録音するためには設定を変更します。
まずは上記のように、"音声ホスト" を、"MIME" から "Windows WASAPI" に変更します。
さらに、"録音デバイス" のところを、"マイク" から "スピーカー" に変更します。これで準備完了。
あとは、Radiko で、ラジオ講座をひらいて、録音するなどPC上に流れる音声データの録音が可能になります。
データを保存する際には、ファイル>書き出し とクリックしますが、MP3形式、WAVE形式、さらには、MP3よりも圧縮率の高い OGG形式への保存が可能です。
** "名前を付けて保存"とした場合には、オーディオデータではなく、Audacity のプロジェクトファイルとして保存されてしまいますのでご注意ください。
ということで、今回は、番外編として、サウンドミキサーを搭載していないPCで、PC上を流れる音声を録音する方法を取り上げてみました。なお今回は、Windows 8.1 にてご紹介しましたが、Windows 10 でも、サウンドミキサーが利用できない場合には基本的には一緒です。
【更新】
Audacity には、Portable版と呼ばれる インストールをしないで利用できるバージョンも用意されています。
Audacity のサイトよりリンクをクリックしてダウンロードし、ダブルクリックして開くだけ。
"audacity-win-3.0.2.zip" というファイルがダウンロード出来たら、ダブルクリックします。エクスプローラーが開きますので "すべて展開" をクリックすると展開(解凍)されてフォルダが開きます。
あとは、Audacity.exe をダブルクリックすれば...
といった形で録音が可能になります。
このZIP版は、EXE版の様にCドライブにインストールされるわけではなく、展開してできたフォルダごと USB メモリや、外付けのドライブなどに保存しておいて、必要な時に直接呼び出して利用できます。Cドライブの空き容量が少なくて気になる方はこちらを利用してみるのも一案です。
<参照>