最近ちょくちょく聞くのが、PCを使用していると右下の通知のところに、"お使いのバージョンのWindows 10はまもなくサービス終了を迎えます。サポートを継続するために、クリックして新しいバージョンのWindows 10をダウンロードしてください" と表示されるので心配される方の声。
ご存知のように、Windows にしても、Office にしても、サポート期限があります。現在この表示が出てくる方は、Windows 10 Ver.1909 をご利用のケースになります。
モダンライフサイクルポリシーの適用されている Windows 10 にはサポートの終了がありません。ただし、リリースされたバージョンごとに、サポート期間が、基本的には18カ月ときまっています。ですので常に新しいバージョンにUpdateして利用する必要があります。
今回問題になっている Windows 10 Ver.1909 は、2019年秋にリリースされたバージョン。このサポート期限が、"2021年5月11日" と迫ってきているので、こうしたメッセージが表示されています。
ちなみに、一つ前の Windows 10 Ver.1903 は、2020年12月8日 にサービスが終了しております。
【モダンライフサイクルポリシーと固定ライフサイクルポリシー】
Microsoft 製品における ライフサイクル ポリシー には、大きく分けて、
- 固定ライフサイクルポリシー
- モダンライフサイクルポリシー
があります。すべての製品を紹介するときりがないので、その典型的なものだけご紹介すると、
1) 固定ライフサイクルポリシー:
従来の、Windows 7や、Windows 8 といった製品は、固定ライフルサイクルポリシーが適用されております。最初からサポート終了日が提示されています。製品発売から、メインストリーム5年。延長ストリーム5年といった形で、10年間のサポートを提供するというものです。
Office製品でいえば、Office 2016 とか、Office 2019、WordやExcelの各アプリの単体製品 といったような買切版がこれに該当します。
2) モダンライフサイクルポリシー:
"ライフサイクルに関する FAQ - モダン ポリシー" の中の、"モダン ライフサイクル ポリシーの定義を教えてください" にもあるように、"製品またはサービスについて公開されたサービスおよびライセンスの要件に従って最新の状態を保ち、製品またはサービスを使う権利を持っている限りサポートされます" というものですが、製品やサービスを使う権利としてはこの通りですが、ご利用のPCが、こうした製品を使い続ける要件を満たしているうちは問題ありませんが、能力不足になると、必然的にそのPCでは使い続けられない...ということになります。
今回のテーマにもなっている Windows 10 は、まさにこの "モダンライフサイクルポリシー" が適用されています。同様に Microsoft 365 Personal などのようなサブスクリプションとして提供されている Office 製品もこちらのポリシーが適用されています。
【Updateするには?】
通常は、
スタートボタン>設定>更新とセキュリティ
から、Windows Update をクリックして行います。おそらく、"ダウンロードしてインストール" といった表示がすでに出ているかと思います。
現在、提供されているのは、Ver.20H2 となります。
さらに、以下のところからのダウンロードも可能です。
【今後の更新について】
Windows 10 は、Insider 版では、Beta Channel では、すでに、Ver.21H1 になっていますし、Dev Channel では、Ver.Dev とかになっていてどんどん先に進んでいます。
今年の下期(秋)に予定されている Ver.21H2 開発コード "Sun Valley" は大幅に変わるようなことが言われていますので、上期(春)にリリースされる予定の Ver.21H1 は、さほど大きな変化もないようです。
たしかに Beta Channel で更新した際も、あれ?という間に更新が完了していました。いずれにしても今後の情報を楽しみにしたいですね。
<参照>