先日、Gmail が、Internet Explorer で利用できなくなる件についてご紹介しました。
改めて、Microsoft が提供するサービスで、Internet Explorer がいつまで使えるものか? 確認してみました。
-- Microsoft Teams Web アプリ:
2020年11月30日をもって、Webアプリを利用する場合でも、Internet Explorer はサポート対象外となりました。Microsoft Edge Legacy も2021年3月9日 に完全にサポートが終了するので、一応動作するようですが同様と考えたほうがよろしいでしょう。
-- Microsfot Teams 以外の Microsoft 365 アプリおよびサービス:
2021年8月17日 をもって、サポートを終了します。
つまりWeb版の Office アプリ系のものも、最終的には、2021年8月17日以降は、Internet Explorer では利用できなくなります。
なお上記にもあるように、Chromium版の Microsoft Edge には、Internet Explorer モードが用意されてはいますが、上記の日付を過ぎると、Internet Explorer モードを使用しても利用することはできません。
【Microsoft Edge Legacyについて】
Windows 10 の標準ブラウザとして登場した 旧Microsoft Edge。その後、New Microsoft Edge の登場により、 旧Microsoft Edge は、"Microsoft Edge Legacy" と名前が変更になりました。
なので現在言う "Microsoft Edge" は、"Microsoft Edge Legacy" のことではなく、Chromium版の 新 "Microsoft Edge" になります。
"Microsoft 365 アプリの Internet Explorer 11 のサポート終了と Windows 10 での Microsoft Edge レガシー版のサービス終了" の中でも触れられていますが、2021年3月9日のサポート終了以降は、Chromium版の Microsoft Edge への移行が推奨されることには違いありません。
"現在開発中の Windows 10 の機能" の中で取り上げられていますが、Winodws 10 Ver.2004 からは、Microsoft Edge については、"開発を行っていない機能" という位置づけに変わっています。さらに、その後に公開された Windows 10 Ver.20H2 からは、Legacy 版自体が含まれなくなりました。
Ver.2004 までは、Legacy 版もありますが、同時に "KB4559309" という更新プログラムが配信されており、この適用により New Microsoft Edge への Update が行われるようになります。
【Internet Explorerのサポートについて】
時々 Internet Explorer のサポートが終了したと誤解されている方もいらっしゃるようですが、サポート自体は終了しているわけではありません。
但し、利用に際して推奨していないこと、Microsoft Edge への移行を提案していることは確かです。
-- なぜか?:
Internet Explorer の開発が終了したとは言え、まだまだ巷には Internet Explorer ではないと動作しないサイトもあるのが現実です。Web上に公開されている一般向けのサイトもそうですが、一部企業がパートナー向けに提供している専用のサイトや、企業内で使用されているサイトなどその場もさまざまです。
そうした現状があり、Windows 10 が登場した当初から、Internet Explorer の位置づけは、"後方互換" のためのツールとなっていました。この状況は現在も変わりありません。
-- ライフサイクルポリシーに準じる:
Internet Explorer は、Windows のコンポーネントの一つとして提供されているものです。これは現在も変わりありません。従ってそのライフサイクルはそのOSに準ずることになります。
・ライフサイクルに関する FAQ - Internet Explorer および Edge
この点については、上記の中でも触れているとおりです。
-- Internet Explorer の更新プログラムは提供されている:
一つの例ですが、以下のセキュリティの脆弱性を修正するためのプログラムが、2020年11月に提供されています。
この月には、CVE-2020-17052、CVE-2020-17053、CVE-2020-17058 といった修正プログラムが提供されています。
通常は、上記のサイトにもあるように現在サポートが続いている Window 8.1 や Windows 10 向けになりますが、Windows 7 でも延長サポートを受けている法人向けには提供されます。
<参照>