Part 1 では、"リモートアシスタンス" についてご紹介いたしました。
慣れてしまえば、何でもないことではありますが、あの操作も簡単とは言い切れません。そこで今回ご紹介するのが "クイックアシスト" という機能になります。
【"クイックアシスト" とは?】
Windows 10 Ver.1607 から導入された Windows10 向けのリモート支援機能で、Windows 10 同士であれば利用可能になります。"リモートアシスタンス" だと、Winodws8.1 なども利用できますが、"クイックアシスト" は、Windows 10 同士でしか利用できません。
"リモートアシスタンス" も "クイックアシスト" も機能的には一緒ですが、"クイック" とあるように、もっと素早く、そして利用しやすく改良されたのが "クイックアシスト" になります。
・リモートアシスタンスで利用可能なOS:
支援する側: Windows 8.1/10
支援される側:Windows 8.1/10
・クイックアシストが利用可能なOS:
支援する側: Windows 10 Ver.1607 以降
支援される側: Windows 10 Ver.1607 以降
【クイックアシストの利用方法】
ではさっそくその利用方法です。
-- クイックアシストの起動:
タスクバーの検索ボックス "ここに入力して検索" に "クイック" ぐらいまで入力すると、"クイックアシスト" という項目が表示されますので、クリックして起動します。
-- 支援をする側:
順番が逆のような感じもするかもしれませんが、"支援をする側" から説明いたします。なぜか?というと、このあと手順をご紹介しますが、支援を受ける側は、支援をする側に表示されたコード番号を入力する必要があるため、どんな過程を経て支援を受けることになるのか?ある程度は理解しておく必要があるためです。
1) "クイックアシスト" を起動し、"支援を提供する" のところの "他のユーザーを支援する" をクリックします
2) すると "セキュリティコードを共有する" という画面が表示されますので、表示されたセキュリティコードを、所定の有効期限内(10分以内)に、支援をする人に連絡して伝えます
** なおこの画面でもお分かりいただけると思いますが、"支援する側" では、Microsoftアカウントでのサインインが要求されます
3) 支援を受ける側の人が、セキュリティコードを入力すると、画面が "共有オプション" の選択画面に変わりますので、必要に応じて選択します
- 完全に制御する:
支援する人が完全にリモートで操作ができるようになります - 画面を表示する:
画面が表示されますが、操作はできません。口頭で操作方法を案内するだけで済むものならばこちらになります
4) 今回は、"完全に制御する" を選択してみました。"完全に制御する" が選択されている状態で、"続行" をクリックします。遠隔支援される側に、"画面共有" のメッセージが表示されますので、支援を受ける側で "許可" をクリックするまで待機中になりますが、"許可" が押されると、相手の画面が表示されます
さてでは、今度は支援を受ける側の操作を見ていくことにしましょう。
-- 支援を受ける側:
1) "クイックアシスト" を起動し、"支援を受ける" のところに、支援をしてもらう人から伝えられたコード番号を入力し "画面の共有" をクリックします
2) 支援してもらう人の画面に、"共有オプション" の選択画面が出ているはずなので、制御の方法を選択してもらうまで待ちます。相手の人が選択されると "画面を共有する" という画面が表示されるので、"許可" をクリックします
3) しばらくすると、画面上部に "クイックアシスト" のツールバーが表示され、支援を受ける体制が整います
-- 遠隔支援を終了する場合:
さて最後は、終了方法です。サポート支援を受けている側は、画面上部にある "クイックアシストのツールバー" の "✖"(閉じるボタン)をクリックします。
"クイックアシストを閉じる" のダイアログが表示されますので、さらに "閉じる" ボタンをクリックすると、"画面共有" の終了の画面が表示されます。この画面が表示されれば、遠隔が終了したことになります。クイックアシストの画面は "✖" で閉じれば完了です。
【クイックアシストの流れ】
個別の操作は上記のような感じですが、具体的にどんな流れになっていくのか?もう一度振り返って確認してみましょう。
支援を受ける側、支援をする側と上記のような流れになるわけですね。
-- 補足:
ところで、遠隔支援する側の画面についてもう少しご紹介しておきます。
"クイックアシスト" で接続されると、遠隔支援する側には画面と同時に上部に、上記のようなツールバーが表示されます。
支援先のPCが、複数台のモニターを利用していた場合にモニターを切り替えるボタンや、コメントを送信するツール、相手のPCのタスクマネージャーを起動できたりなど。最後の "詳細" は、上記画像にあるようなそれぞれのツールの名称の表示・非表示を切り替えるためのボタンになります。
Windows の遠隔支援についてご紹介してきたわけですが、せっかくある Windows の遠隔支援機能。上手に利用したいですね。
さてWindows には、こうした遠隔支援で他の端末と接続するだけではなく、"リモートデスクトップ" という機能もあります。
遠隔でPCに接続するという意味では、"リモートデスクトップ" も似たようなものではありますが、"リモートアシスタンス"とはちょっと違う、"リモートデスクトップ" について、最後に Part 3 で簡単にご紹介したいと思います。
<参照>