Outlook.com ではおなじみのメッセージをピン留めする機能が、デスクトップ版 Microsoft Outlook に追加されることになります。
Microsoft が発行する outlook.com や outlook.jp などのドメインで Microsoft アカウント を取得した場合、これをメールアドレスとしても利用が可能になります。このメールアカウントをWeb上で管理利用するための OWA: Outlook Web App (Outlook on the Web) では、かなり前から利用されていたメッセージのピン留め機能が、いち早く、Beta版 Office Insider 向けに提供がスタートしました。
リマインダーとして保存しておきたいメールを探しやすくするためにも大勢の声が uservoice.com に寄せられていたようですが、これが晴れて実現する形になりました。
【利用方法】
ピン留めしたいメッセージを選択し、ツールバーのピン留めのボタンをクリックします。
だいぶ前にも一度紹介していますが、ツールバーの表示方法には、シンプルリボンとクラッシックリボンの2通りあります。
左がクラシックリボンの場合、そして右がシンプルリボンの場合になります。その切替方法については、以前ご紹介している以下の記事をご参照ください。
"ピン留め" すると、"ピン留め" というグループに振り分けられ、さらに "ピン" のマークも付くようですが、現時点で確認する限り、"ピン"のマークはつかないようです。
【利用条件】
今後この利用できる要件は変わるかもしれませんが現時点では以下のようになっています。
・Microsoft 365 E3以上の契約者で、Exchange Online アカウント利用の場合
・Beta Channel Ver.2010(Build 13301.20004) 以降のバージョン
【既知の問題】
提供がスタートしたばかりの機能でもありますので、現時点で判明している既知の問題もあります。
1) PINの機能は、メールの同期ウィンドウの範囲に限定されますので、この範囲を超えるとPIN留めされたメールは表示されなくなります
2) PIN留めされたものの順番を変更できません
【今後の予定】
Outlook for Android や Outlook for iOS 向けにも提供が予定されています。
Insider 向けにも順次利用できる適用範囲を広げていくようですが、今後フィードバックなどに基づいて、機能改善のため、まれに機能が削除されることもありうるようです。
今回のメッセージのピン留めの機能。OWA上では、法人・個人関係なく利用できますが、Microsoft Outlook 上では、あくまでも、Microsoft 365 E3 以上の法人向けプランをご利用の方が対象になります。
Outlook がより使いやすくなるこの機能。一般の中小企業を対象とした、Microsoft 365 Business Standard や コンシューマー向けにも展開されるといいですよね。少なくともサブスクライバー向けには期待したいところです。今後の展開に期待しましょう。
<参照>