これまでにも何度も取り上げておりますが、Office 製品には、PCにインストールして利用するデスクトップ版と、モバイルデバイス向けの Mobile版、そして、Web上で利用可能な、Web版があります。
当然ながら、デスクトップ上のPCでできることのすべてば、Mobile版やWeb版で利用できるわけではありません。
今回は、このWeb版のOffice製品についてのご紹介です。
Web版のOfice製品は、その名称も変わってきています。例えば、出始めのころには、"Office Web Apps" 何ていういい方もしてましたが、その後、"Office Online" になり、現在は、"Office for the web" と呼ばれています。
上記にもあるように、Office 2010のころから提供が開始されており、このブログでもかなり前からご紹介させていただいてました。
さて今回注目してみたのは、この中の "Excel for the web"。Web版 Excel です。TechCommunity に、Excelチームが、どれだけ Web 版の Excel に力を注いでいるかが、投稿されております。FY20での目標として、"Customers can use our web app for all their work and should never feel they need to fall back to the rich client" と掲げられております。興味のある方は是非ご覧になってみてください。
【Excel for the webの新しい機能と今後】
さてそんな中で、Excel for the Web が現在どうなっているのか? そして、今後どうなっていくのか? そんなことが、"Excel for the web の新機能" の中で紹介されております。(このサイトは日本語サイトもあります)
Web版の Officeは、Microsoftアカウントがあればどなたでも利用が可能で。ただし、サブスクリプションを利用している方と、そうではない無料版をご利用の方の大きな違いは、商用利用の可否になります。
無料版は、商用利用 不可。これに対して、サブスクリプションを利用している方は、商用利用可となります。
ご覧いただくとお分かりいただけるように、デスクトップ版では、新しいバージョンでしか対応していない、XLOOKUPなどの関数も、Web版では利用できたりします。またWeb版は、データが OneDrive に保存されるため、誤って上書き保存されたデータであっても、バージョン履歴をたどって、復元することも可能です。
-- 今後の Excel for the web:
現在、プレビュー版として提供されている Office Script。Web版では利用できないVBAに変わって処理をなるべく自動化できるようにと導入されたものを始め、グラフの強化など、この辺りは、Ignite 2019 で発表された機能でもあります。
デスクトップ版に比べると何かと機能に制限がかかって同じようにいかないWeb版ではありますが、Excelに限らず、Web版は、PowerPoint でも、Presentation coarch の機能がいち早く搭載されるなど、デスクトップ版とは違った動きをしています。
こうした動き、今後にも注目しておきたいですね。
最後に、もう一つ個人的に気になっている機能に、画像からのデータ挿入という機能があります。Mac版とAndroid版に提供されているもので、画像データから表を検出して自動的にデータを挿入してくれるというもの。
Web版でもさることながら、Windows 版でも搭載してくれないかな?っと気になってます。
<参照>