2020年07月08日

Windows File Recovery Tool  Part 2

前回は、"Windows File Recovery Tool" が、Windows 10 Ver.2004 ユーザー向けに提供がスタートしたことについてご紹介いたしました。

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今回からは、この具体的な使い方についてご紹介したいと思います。
まずはもう少し詳細を確認していきましょう。


【コマンドベースのツール】

前回の記事の最後にもちょっと触れましたが、このツールはいわゆる GUI ベースのツールではなく、コマンドベースのツールになります。なので多少慣れてる方でないと面倒な部分も多いかもしれませんが、操作方法はさほど難しくないのでぜひ使ってみてください。

-- 起動する:

スタートボタンをクリックして、メニューをたどっていくと、"W" のところに、"Windows File Recovery" というメニューが確認できますのでクリックして起動します。

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クリックすると、管理者としてコマンドプロンプトが起動するので、UAC(ユーザーアカウント制御) の画面が表示されますので、"はい" をクリックして進みます。

するとコマンドの画面が表示され、プログラムが起動してきます。

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--3つのモード:

"Recover lost files on Windows 10" によると、動作モードには3つあるようです。

20200707-2-3.jpg 20200707-2-4.jpg

1) デフォルトモード/Default mode
2) セグメントモード/Segment mode
3) シグネチャーモード/Signature mode


1) デフォルトモード/Default mode

このモードは、マスターファイルテーブル(MFT)を使用し、失われたファイルを見つけます。 MFTおよびファイルレコードセグメント(FRS)とも呼ばれるファイルセグメントが存在する場合には、デフォルトモードでも適切に機能します


2) セグメントモード/Segment mode:

このモードではMFTは必要ありませんが、セグメントが必要になります。 ちなみにセグメントととは、名前、日付、サイズ、タイプ、クラスター/アロケーションユニットインデックスなど、NTFSがMFTに保存するファイル情報です。


3) シグネチャーモード/Signature mode:

このモードでは、データが存在し、特定のファイルタイプを検索する必要があるだけです。 小さなファイルでは機能しません。 USBドライブなどの外部ストレージデバイス上のファイルを復元するには、署名モードでのみ可能です。

つまり、用途に応じてモードを切り替えてチェックする必要があります。


【ファイルシステムと利用するモード】

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Windowsでサポートされているファイルシステムには、ストレージデバイスやオペレーティングシステムによって FAT、exFAT、ReFS、NTFSと言うように、異なるものがいくつかあります。 非NTFSファイルシステムからのファイルの回復は、シグネチャーモードでのみサポートされています。 

ファイルシステムによって、利用するモードが異なります。

ファイルシステム使用環境推奨されるモード
NTFS最近削除されましたデフォルトモード
少し前に削除セグメントモードで試してみて、ダメであればシグネチャーモード
ディスクをフォーマットした後
破損したディスク
FAT、exFAT、ReFS
リカバリ可能なファイル形式シグネチャーモード

またリカバリ可能なファイル形式には以下の様なものがあります。

拡張子グループファイルタイプ
ASFwma、wmv、asf
JPEGjpg、jpeg、jpe、jif、jfif、jfi
MP3mp3
MPEGmpeg、mp4、mpg、m4a、m4v、m4b、m4r、mov、3gp、qt
PDFpdf
PNGpng
ZIPzip、docx、xlsx、pptx、odt、ods、odp、odg、odi、odf、odc、odm、ott、otg、otp、ots、otc、oti、otf、oth


【ファイルの復元にあたっての注意事項】

"Recover lost files on Windows 10" にもありますが、削除されたファイルを復元するチャンスを少しでも大きくしたいのであれば、コンピューターの使用を最小限にするか、使用を避ける必要があります。

なぜか?

ファイルが削除されると、Windowsファイルシステムでは、削除されたファイルが使用する領域は空き領域としてマークされます。この段階では、ファイルデータがまだ存在し、回復できることを意味します。 ただし、コンピューターを使用するとファイルが作成され、この空き領域がいつでも上書きされる可能性があります。

つまりそれだけファイルを復元できる可能性が低くなるわけです。

次回は、各モードでの具体的な使い方をご紹介いたします。


<参照>



デル株式会社


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Mac 版 Office Insider Fast 更新情報

Microsoft Edge の更新が一時的に停止になる何ていう話を聞いていたのですが、うちの Mac には、相変わらず毎日のように Microsoft Edge の更新がかかっておりました。よくよく見ると、Canary版以外のものが停止になるだけだったようで、うちの Mac に入れているのが Canary 版でしたので、関係なかったようです。

さて Mac 版 Office Insider Fast にも次の更新プログラムが到着しております。

本日配信されているプログラムは以下の通りです。

20200708-1-1.png
・Microsoft Excel 16.40.20070603
・Microsoft OneNote 16.40.20070603
・Microsoft Outlook 16.40.20070603
・Microsoft PowerPoint 16.40.20070603
・Microsoft Word 16.40.20070603

今回の更新について、現時点で特に公開されている情報はございませんでした。

ところで更新履歴をみると、画像にもありますが Microsoft AutoUpdate も着実に更新されているようで、7月5日に、Ver.4.25.20070200 に更新されているようです。

"Release history for Microsoft AutoUpdate (MAU)" の US サイトを見ても、リリースノートとかもあまり更新されていないのであてにはならないのですが、日本語のサイトに至ってはもっと情報が古いので、残念ながらこちらについても、現時点で更新内容など参考にできる情報はないようです。

情報が何か提供されましたら、機会があれば随時ご紹介させていただきます。




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