2020年05月23日

詐欺サイトや詐欺広告の被害にあわないために... Part 2
〜もし電話してしまったら??

"テクニカルサポート詐欺"... オレオレ詐欺 じゃないですが、自分はそんな詐欺などにひっかからないよ... 何て普段から言っている人でも、いざその画面に直面すると慌ててしまう方も多いようです。

・閉じるボタンを押して、閉じても画面が消えない。逆に、画面が次々に増えてくる...
・警告音が部屋中に鳴り響く... 
・思い切ってPCを強制終了してしまっても、PCを再起動してインターネットを開いたら、また同じ画面が出てくる...

こうした症状が出ているからと言って、ほとんどのケースでは、特別何かのソフトが入り込んでしまったわけではありません。
要するにユーザーの危機感を煽っているわけですね。


では、実際にあった事例をみてみましょう....

-- 事例1: 意味のないセキュリティソフトを買わされてしまったケース

電話番号が出てくるものとはちょっと異なりますが、PCがウィルスに感染していると表示されてクリックすると、セキュリティソフトの購入を促されるケースもよくあるパターンです。決済方法はクレジットカードの方がこの場合一般的なようです。

被害にあわれた方から聞いた話では、翌日クレジットカード会社に連絡して、カード番号も無効にしてもらったようです。カード会社に相談して間もなく、カード会社の方で調べてもらったところでは、海外からいくつか今回のサポートソフトとは全く関係ない金額の請求も上がってきていたといわれたそうです。


-- 事例2: 表示された電話番号に電話して、サポート契約をしてしまったケース

Microsoft のサポートに電話して相談しましょう.... といった文言が出て電話番号が出ていたりするわけですが、その電話番号は当然ながら Microsoft のものではありません。そうしたトラップを仕掛けた詐欺集団のもの。

Microsoft などの大手の企業のロゴや、Norton やら、McAfee やらの有名なセキュリティベンダー ロゴを表示させることで、いかにもな表示にしているだけです。

電話番号も、 03-〜 とはじまってたり、05-0〜 と区切り位置をちょっと変えて、いかにも国内の番号のように見せかけていますが、多くの場合海外に転送されて、たどたどしい日本語を話す女性が電話に出て様々な案内をされるようです。

決済方法はクレジットカードか、ギフトカード。PCに Team Viewer などのフリーでも使用できる遠隔ソフトをインストールさせ、これを使用してPCに侵入し、PC内をいろいろ詮索するようです。また AVAST などといったフリーのウィルス対策ソフトがインストールされてしまうケースも。

たちが悪いことに、通常であればこうしたセキュリティ対策ソフトは、McAfeeやらNortonやら、カスペルスキー、トレンドマイクロなどちゃんとしたところのものが入っていればダブってインストールすることは通常できないはずなのに、AVASTなどはインストールできてしまって、それがまたPCの動きに悪影響を与えることになったりします。

実際に被害にあった方から伺った話では、サポート契約には、一例ですが 半年で、31,000円、年間 40,000円などの料金がかかるといわれ、もう一度電話するまでに、近所のコンビニに行って該当の金額相当のギフトカード購入を促されたようです。
その間、こちらからその相手に電話しても二度とつながらないそうで、そして再度電話がかかってきた折に、遠隔で操作されPCのWebカメラを利用して、ギフトカードなどの番号をカメラ撮影して入手していくようです... 


【被害にあったらどこに相談すべきか?】

クレジットカードでの決済などしてしまった場合には、先ずはご利用のクレジットカード会社のサポートに相談しましょう。まずはカードへの請求をストップさせることが必要です。国民生活センター、警視庁サイバー犯罪対策プロジェクトなどといったサイトには、お住まいの都道府県の相談窓口の電話番号などが紹介されていますので、併せてそちらにも相談してみましょう。




<参照>




デル株式会社


posted by クリック at 07:00| 東京 ☔| Comment(0) | セキュリティ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする