4月に提供された Office 向け更新プログラムの影響で、VBA が組み込まれた Excel を始め、Word、PowerPoint といったプログラムでファイルが破損するというトラブルが発生しております。
現在もまだ一部では修正プログラムの提供が行われていないものもあるため、トラブルは継続中です。
こうした不具合が確認された場合、一つの回避策として、暫定的に更新プログラムを削除する、あるいはOfficeのバージョンをロールバック(バージョンダウン)するといった形で対処されていた方も多かったと思いますが、やっとこの修正プログラムの提供がスタートしたようです。
現時点までの対応状況を整理してみました。
Excel2016/2019/365(C2R版):
月次チャンネル
5月4日配信 Ver.2004(12730.20250)
5月4日配信 Ver.2004(12730.20250)
半期チャンネル
5月4日配信 Ver.1908(11929.20752)/Ver.1902(11328.20572)
5月4日配信 Ver.1908(11929.20752)/Ver.1902(11328.20572)
Office2010/2013/Office2016(MSI版):
なお 2020/05/12 時点で、Office 2013(C2R版)向けの更新プログラムの提供はまだのようです。また、Office 2019 のボリュームライセンス版向けの更新プログラムの提供もまだのようです。
MSI版の場合、Windows Update で自動配信されませんので、上記のリンクより直接ご利用の環境に合わせて、32ビット版、あるいは64ビット版の更新プログラムをダウンロードして適用してください。
更新プログラムの提供状況などについても、"2020 年 4 月の更新適用後、日本語を含む外部参照を行う VBA が読み込まれない問題" の中で情報が更新されております。
詳細をご確認いただく場合には、"2020 年 4 月の更新適用後、日本語を含む外部参照を行う VBA が読み込まれない問題" をご参照ください。
なおこのトラブルが要因で、ファイルが上書きされて削除されてしまったVBAなどについては、残念ながら更新プログラムを適用しても復元ができません。バックアップデータなどからデータを再利用するしか方法がないようです。
【2020/05/19更新】
中々更新ができませんでしたが、Office 2013 のクイック実行版向けに、5/14付で、更新プログラム提供が開始されております。
上記のブログの中で進捗状況がアナウンスされておりますが、"Office 2013 クイック実行向け、Office 2019 ボリューム ライセンス向け、Office 365 半期チャネル (対象指定) 向けに修正を公開" とあります。
Office 2013 の更新プログラム適用後は、Ver.15.0.5241.1000 となります。
<参照>