確定申告のシーズンを迎えようとしています。
e-Tax をご利用になる方も多いかと思いますが、e-Tax のシステムを使用して行うためには、PC側でその要件を満たしている必要があります。
詳細は国税庁のホームページをご参照いただくとして、その使い方もさることながら、先日 1月15日に正式にリリースされた Microsoft Edge で、このシステムが利用できるのか?について取り上げてみました。
e-Tax のシステムには、
1) PCにインストールして利用するもの インストール版
2) PCにインストールしないで使用する Web版
3) スマートフォンで行うSP版
の3つが用意されています。
PCで行う場合には、前者の2つになるわけですが、当然ながらどんなPC、Webブラウザでもいいわけではありません。
単にWebのシステムを使用してデータを作成し、印刷して使用するだけであれば問題ありませんが、e-Tax のシステムを使用して、カードリーダーを使用した、電子申告の場合には、PC側もその推奨環境を満たしている必要があります。
【新しいMicrosoft Edge では不可】
さてそこで最初に結論から申し上げますと、先日公開された新しい Microsoft Edge では、このシステムが使用できません。
Microsoft Edge 自体は、システムを使用する上での推奨環境に入っていますが、これはあくまでも、従来の Microsoft Edge(正式には Microsoft Edge Legacy)で行うためのものになります。
"Microsoft Edgeをご利用の方へ(令和2年1月30日)" でも紹介されていますが、新しい Microsoft Edge は推奨環境外となります。
ただし従来の Microsoft Edge であっても、"「Microsoft Edgeでe-Taxソフト(WEB版)やNISAコーナーなどの各種コーナーを利用するに当たっては、事前にMicrosoft Storeへアクセスし、 専用のEdge機能拡張をダウンロードする必要があります 」とありますが、どうすればいいですか" にあるように Microsoft Store より 拡張機能を追加する必要があります。
【自動配信が4月以降になった理由】
新しい Microsoft Edge が、1月15日から配信がスタートして、世界的には自動配信が始まりつつあるのに日本ではこうした事情を踏まえて、自動配信のスケジュールが4月以降順次ということになりました。
以前にもご紹介しましたが、現時点では、新しいMicrosoft Edge を直接ダウンロードしてインストールすることが可能ですが、インストールするとご紹介したように e-Tax が利用できなくなります。なので、Microsoft Edge で行う場合には一旦 新しい Microsoft Edge を削除して、旧来の Microsoft Edge(Microsoft Edge Legacy) に戻す必要があります。自動配信がスタートしていない現在は、普通にアンインストールが可能です。
ただし自動配信がスタートして、自動で Update された場合、それ以降は、新しいMicrosoft Edge の削除ができなくなります。つまり Microsoft Edge Legacy へ戻せなくなるわけです。
そんな背景もあって、4月以降順次にずれたわけですね。
【Internet Explorer 11 は引き続き利用可能】
e-Tax を使用する推奨環境には、"Internet Explorer 11"(以下 IE と略)も入っています。ただしこの IE は以前から何度かご紹介しているように現在脆弱性を抱えています。
もっともこのサイトを使用する上で問題になるようなものではないので、暫定的にIPAのサイトや、Microsoft のサイトでも紹介されているような措置を行った上でご使用いただく分には IE をご利用いただいても問題はないかと思います。
今後は、新しい Microsoft Edge にも対応していくと思われますが、今年はとりあえず Microsoft Edge Legacy あるいは、Internet Explorer 11 で行う必要があります。
なお当然ながら、1月14日にサポートが終了した、Windows 7 はサポート対象外になっていますのでご注意ください。
<参照>
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