Word Online、Excel Online などの Office Online において、データの保存先として、これまで利用できていた "Dropboxから開く" という項目がなくなったようです。
だいぶ前に上記のように取り上げましたが、Office Online のシステムの仕様の変更などの背景もあるんでしょうね。Office Online の各アプリから直接 Dropbox 上に保存されているデータを呼び出したり、保存したりすることが出来なくなりました。
Office Online の各アプリを開いても上記のように場所を追加したり、新規作成の場所を指定できないように変わりました。
【Dropbox内のデータをOfficeOnlineで開くには?】
ただし、Dropbox にサインインして、Microsoft Office ドキュメントを開く際に、今後、Office Online の各アプリを既定として開いていいか聞いてくるようなので、Dropbox から開く際には、Office Online を起動させること自体は問題ないようです。
ただし保存先(保存できる場所)は、ファイルを開いた Dropbox 上のみです。
【Dropbox と OneDrive の違い】
今回、Dropbox から Office Online を開くときと、OneDriveから Office Online を開くとき、それぞれ見てみるとちょっと違いもあるようです。
同じ、Office Online ではありますが、Word Online を例にとると、Dropbox からだと、シンプルリボンの切り替えの ON/OFF が可能になっていますが、OneDrive から開いた場合には、すでに選択肢はありませんでした。バージョン情報を見る限りでは、ともに Ver.16.0.12122.32652 と同じものでした。
PowerPoint Onlineの場合には、どちらから開いても、シンプルリボンの切り替えの ON/OFF はあるので、もっとも現在はシンプルリボン化への移行過程ということなんでしょう。いずれは各アプリともどちらから開いても、シンプルリボンに統一されていくものなんでしょうね。
--- 新規作成について:
新規に、Office Online の各アプリを利用してファイルを作成する場合にもちょっと違いがあります。
OneDrive から各アプリを開いた場合には、当然ながら、OneDrive のトップ画面からアプリランチャーを介して、新規作成も可能です。上記の画面にもあるように、OneDrive から開いた各Office Online のアプリの画面左上にはアプリランチャーがありますので、こちらから別のアプリを呼び出すことも可能です。
これに対して、Dropbox から開いた Office Online の各アプリにはそうしたものがないので、Office Online の各アプリの画面から、新規にデータを作成することはできません。
ただし、Dropbox にサインインして、"ファイルを新規作成" とすれば、Word Online などの各アプリを選択して、データの新規作成も可能です。
【変更について】
今回、改めて確認してみてわかったこうした変更について、とくにMicrosoftのサポートサイトなどでは触れているものは見つかりませんでした。
ただし Dropbox の "Dropbox で Microsoft Office をご利用になる場合 - よくある質問" の中で、"Office 365 Online に Dropbox を場所として追加できますか?" という部分で、"Microsoft は Office 365 Online で Dropbox を Place として追加するためのサポートを終了しています" と説明されていることから、少なくとも無料で利用できる Dropbox、Office Online というくくりの中では、機能としてはなくなったものと思われます。
確認はできてませんが、"Office と DropBox に関してよく寄せられる質問" の中では、Dropbox Business プランと、法人向けの Office プランとの連携について説明があるのですが、あくまでも一般個人向けのサービスではないようです。
今回ご紹介した内容については、引き続き確認していきたいと思っていますので、何か情報が入りましたら改めてご紹介させていただきます。
<参照>