一時期、発表された折には話題になりましたが、喉元過ぎれば....ということですっかり忘れられつつあり、あるいは本当にまだご存じではないかともいらっしゃるようなので改めて取り上げさせていただきました。
Windows 7 の時代に登場した キャプチャリング・ソフト "Snipping Tool" ですが、間もなく役目を終えて新しいツールに進化していく予定です。これ自体は、2018年5月に提供された Windows 10 Build 17661 が、Insider Fast に公開された折のブログの中で "A modern snipping experience" として発表されたのが始まり。その後、6月に Build 17704 の時にも、"A note about Snipping Tool" として取り上げられておりました。
RS5 に向けて、Snipping Tool はより進化を遂げて、"切り取り&スケッチ" に Update されるというもの。
現在、Windows 10 Ver.1903 にて、Snipping Tool を開くと....
上記のように、"Snipping Tool が進化します..." というメッセージが表示されます。
"切り取り&スケッチ" を利用するには...
Windowsキー + Shiftキー + "S"
とするだけ。すると画面上部に以下のようなツールが表示されます。
左端から、
・四角形の領域切り取り
・フリーフォーム領域切り取り
・ウィンドウの領域切り取り
・全画面表示の領域切り取り
・閉じる
といったボタンが表示されます。
【"切り取りとスケッチ" の使い方】
では簡単に使い方をご紹介します。
1) Windows + Shift + S で、"切り取りとスケッチ" を呼び出します
2) 例えば今回は、"四角形の領域切り取り" を選択して、キャプチャーしたい場所をドラッグします
3) ドラッグすると自動的にコピーされ、クリップボードに送られます。同時に、画面右下の通知領域のところにもその旨のメッセージが表示されます
4) 通知領域に表示されたメッセージをクリックすると、"切り取りとスケッチ" の画面が表示されて画像の簡単な編集が可能になります
もちろん、コピーされたものはクリップボードにありますので、”クリップボード履歴” が有効になっていれば Windowsキー + "V" で、クリップボード履歴から張り付けて使用することも可能です。
ということで、Windows 10 においては、今後は、"切り取りとスケッチ" にシフトしていきます。Windows7 や Windows8.1 の場合には、Snipping Tool が最後のツールっということになります。
すぐに Snipping Tool がなくなってしまうというわけでもないようですが、いずれは廃止されるもの。Windows 10 を使っていて、あれ? Snipping Tool がない... 何て慌てないようにご注意ください。
<参照>