Chromiumベースの 新しいブラウザ "New Microsoft Edge" 。"Edgium” と呼ばれたりもしてますがまだ正式な名称ではないようです。
現行の Windows 10 向けの EdgeHTML/Chakra版「Microsoft Edge」の後継という位置づけで開発が進んでいる New Microsoft Edge ですが、そんな New Microsoft Edge に、IE mode が提供されています。
今回はこの "IE mode" について確認してみました。
検証環境:
Windows 10 Ver.1903 (ビルド18362.267)
New Microsoft Edge Ver.77.0.235.5
【IEモードの有効・無効】
この "IE mode" ですが、デフォルトでは有効になっていません。
1) まずは、New Microsoft Edge を起動し、アドレスバーに、"edge://flags" と入力して、エンターを押します
2) "Experiments" という画面が表示されたら、"Search flags" のところに、"IE Integration" と入力すると、検索結果が表示されます
3) 続いて、”Enable IE Integration” のところの、"Default" をクリックして、"IE mode" をクリックします
4) 最後に "Restart" をクリックして、New Microsoft Edge を再起動して完了です
* "Experiments" というページは、単純に直訳すれば "実験" ということになります。文字通りまだ実験的に提供されている機能なのでこの機能を有効にすることで、ブラウザのデータが失われたりプライバシーやセキュリティが損なわれたりすることもありますよ?というメッセージが上部に警告として表示されています。現時点では、あくまでもそうしたことを理解した上でお試しください。
IEモードは現状、Internet ExplorerがインストールされているPC上でしか利用できない機能になっています。なので、Mac版の New Microsoft Edge では利用できません。
【設定をしたがIEで開くが出てこない!】
設定が終わったのでいざ IE mode の確認に... ということで喜び勇んで New Microsoft Edge を起動。
実は、設定は上記の設定で完了なわけですが、ご覧の通りどうも現在のDEV版ではさらに設定が必要なようでした。
通常はこの設定が完了後、設定>その他のツール と辿っていただくと、本来であれば "このページを Internet Explorer で表示する" が出てくるはずが、現行バージョンでは出てきません。
調べてみたら、Techcommunity のところで同様の質問が上がっていました。
【実際にIEが起動している】
実際に Microsoft のサイトを New Microsoft Edge の IE mode で開いたところ。左上のアドレスバーのところには、IEの水色のアイコンが表示されます。
IE mode で開いて、タスクマネージャーを見てみるとわかりますが、プロセスの中に、Internet Explorer が起動していることがわかります。IE mode とはいえ、モードというより、IE 自身が Edge の中で起動している... そんな感じなんですね。
Google Chrome だと、拡張機能に、"IE Tab" というものがありますが、こうしたものとはちょっと違うようです。
昨日、IE はもう使わない方がいいとも書きましたが、まだ時々推奨ブラウザがIEなところもあったりするので、もうしばらくは "IE mode" って必要なんでしょうかね?
試しに、IE mode で、Facebook にアクセスしてみると... やはりブラウザをアップデートしてと出てきますね。当然ですが、ちゃんとIEとして認識されているってことですね。
<参照>