IEや、Microsoft Edge を利用して、Webサイトを印刷したり、メモ帳などのアプリを利用して印刷する分には、"通常使うプリンター" として設定したプリンターがちゃんと表示されるのに、Word や Excel などといった、Office 系のアプリのみ設定が反映されず "Microsoft Print to PDF" などになってしまう...
実はこの症状は、かなり前から発生しているものです。ただし具体的にどんなタイミングで、どうして発生するのか? まではまだよくわかっていないようです。
【発生する要件】
唯一、発生する要件としてわかっているのは、ストアアプリ版の Office 2016/2019 を利用している場合に発生するものだということです。ただし、当初は、何も問題なく使えていたのに、途中からこうした症状になってしまうのが、まだ解明できていないところのようです。
"ストア版 Office で既定のプリンターが反映されないことがある" の中でも原因であろうと思われることとして、"Windows 側で変更した内容が仮想レジストリに正しく反映されず、不一致となることで本記事の現象が発生する可能性があります" ということが紹介されていますが、現状根本的な解決に向けての修正プログラムの提供には至っておりません。
【暫定的な対処法】
現状は把握しているようで、根本的な解決に向けて取り組んではいるようですが、まだ解決には至っていない問題で、一応以下のような回避策が提示されています。
1) アプリのリセット:
・スタート>設定>アプリ>アプリと機能 と開くと、"Microsoft Office Desktop Apps" という項目がありますので、こちらをクリックして、さらに、"詳細オプション" を開きます
・画面をスクロールすると "リセット" ボタンがありますので、クリックして、Office のリセットを行います
2) C2R版に入れなおす:
-- アンインストール
・まずは、先ほどと同じ手順で、スタート>設定>アプリ>アプリと機能 と開いて、"Microsoft Office Desktop Apps" をクリックします
・今度はリセットではなくさらにその下にある "アンインストール" をクリックします
削除したら次の作業に入る前に一度、PCは再起動しておきましょう。
-- C2R版のインストール
・最初に Office をインストールする際に紐づけをした、Microsoft アカウントで、"サービスとサブスクリプション" の画面に移動します
・そこに表示されたご利用の Office 製品名の脇にある "インストールする" をクリックすれば、インストールが開始されます
Microsoft コミュニティなどでもまだまだ時々見かけることもありますが、リセットだけでも解決するケースもあるようですから、先ずはリセットから試してみるといいかもしれませんね。
*** 注意 ***
実際に自分で対処した方法で、他にも、"Microsoft Print to PDF" を削除したらいいんじゃないか?ということで、削除して見たこともあります。"Microsoft Print to PDF" を削除したことで、正しく "通常う使うプリンター" が認識されるようになったこともありました。
ただし逆にプリンターが見つからない...となって印刷自体が全くできなくなってしまったこともありました。
その際には、改めて "Microsoft Print to PDF" を再インストールして、とりあえず元に戻りましたが、単に削除すれば、残ったものから正しいものを自動的に設定してくれるものでもないようですので、ご注意ください。
"ストア版 Office で既定のプリンターが反映されないことがある" の中でもありますが、"仮想レジストリに正しく反映されず、不一致となる" とあるように、Windows 側の設定が ”仮想レジストリ” 側に正しく反映されていないためで、仮に、仮想レジストリ側に、"Microsoft Print to PDF" の情報しか反映していないとこれが削除されると印刷すべきプリンターがないとなってしまうんでしょうね。
今後、こちらに関して何かしら修正が入った時には、またご紹介させていただきます。
<参照>