2019年05月26日

"令和1年" ではなくて、"令和元年" と表示したい Part 2

以前に一度以下の記事で紹介させていただいた、"令和元年" の表示。


この段階でも、"Windows 用の日本の新元号対応更新プログラムについて - KB4469068" を紹介させていただいて、Windows 7 での例ですが、他のOSでも同様で、Windows 10 Ver.1809 までは、対応してはいても既定では有効になっていないため、手動でレジストリを調整する必要があることをご紹介しました。

現在配布が開始されたものの問題を抱えている、Windows 10 May 2019 Update からは、こちらが既定で有効になっているので、Windows Insider 向けのバージョン以降のものは、Windows 上での "令和元年" 表示も全く問題なくできています。


【タスクバーの表示が "元年" にならない】

とりあえず Windows 7SP1 から、Windows 10 Ver.1809 までのバージョンまでは、一通り "新元号" への対応プログラムは配布されておりますので、既知の問題の有無は別として、表示ができない...そうした状況ではありません。

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しかし、タスクバーの日付のところに採用されている "短い形式" は残念ながら、"元年" 表示ができないため、Windows 10 Ver.1809 にて、レジストリを調整して "元年" を有効にしたところで、"令和元/〇/〇" という表示にはなりません。


【Ver.1903 以降は、タスクバーも元年表示が可能に】

ちょっと古いブログですが、Windows 10 では、以下のブログにもあるように Locale Data は、CDLR が採用されています。


ブログの中では、"In Windows 10 we decided to take advantage of CLDR, the Common Locale Data Repository.  CLDR is a collection of locale data collected cooperatively by the industry to try to be consistent and address some of the above issues by leveraging different experts. " とあります。

-- CLDR とは?

CLDR(Unicode Common Locale Data Repository)とは、Unicode コンソーシアムの提唱するもので、ロケールデータをコンピューターのアプリケーションで使うためにXML形式で提供するものです。

Windows 10 では、これが採用されています。

そして、このCLDR が "新元号" に対応したのが、4/17に公開された情報によれば Ver.35.1 からでした。そのリリースノートにもありますが、この中で、"元年" 表示がデフォルトとうたわれました。

"Japanese calendar" のところで "In Japanese locale, updated to use Gannen (元年) year numbering for non-numeric formats (which include 年); also more consistent use of narrow eras in numeric date formats such as “H31/3/27”." とある通りです。

これを受けて、経済産業省なども、"改元に伴う情報システムの改修等を進めていく上でよくご質問いただく事項について" などとうたっております。

ということで、Windows 10 の場合も、デフォルトで ON になっている Ver.1903 以降については、タスクバーなどの表示も次のような感じで表示されるようになります。

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この元年表示。タスクバーなどできちんと表示されるには、今後自動で Update が来るであろう、Windows 10 May 2019 Update からはきちんと表示されるようになるかと思いますので、今しばらくお待ちください。



<参照>




G-Tune


マウスコンピューター/G-Tune


posted by クリック at 06:48| 東京 ☀| Comment(0) | Windows10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする