"ストアアプリ版の Office 2016 を修復する Part 1" では、改めて、ストアアプリ版の Office 製品がどんなものか?から、アップデート、修復、再インストールについてご紹介しました。
Part 2 では、実際にトラブルに遭遇した場合の対処法なども含めてご紹介させていただきます。
【トラブルシューティング】
ストアアプリ版の Office 製品であっても、トラブルは避けきれません。
一例:
・PowerPoint などの一部の製品が英語表記になってしまった
・PowerPoint などの一部の製品が英語表記になってしまった
プログラム内のメニューなどの表示が英語などの他の言語になってしまうというケースは、C2R版などでも時々聞きます。C2R版の場合には、"Office の言語アクセサリ パック" を導入して設定を行いますので変更するのも、その機能を利用して、Officeの言語設定を変更します。
ただし、ストアアプリ版の Office の場合には、この機能が使えず、基本的には、Windows の設定に準拠するので、Windows がちゃんと日本語で表示されているのに、Office 製品が、それも、一部のみ英語表記になってしまうというのは、明らかにプログラムが正しく動作していないという状況になります。
表示言語の問題に限らず、ストアアプリ版の Office を利用している場合で、こうしたトラブルに遭遇した時には、以下の手順でトラブルシューティングを行ってみてください。
1) 更新プログラムの確認と適用:
ストアアプリの更新プログラムの適用がうまくいっていなかったりすることで、トラブルになるケースもあります。
この場合、Part 1の【アップデート】のところで紹介したように、アップデートプログラムをチェックして、うまくインストールできていないものがあれば再度適用しなおしてみます
2) 修復とリセット:
Part 1 の【修復と再インストール】でも紹介しましたが、ストアアプリ版の Office では、スタート>設定>アプリ>アプリと機能 と開いて、"Microsoft Office Desktop Apps" をクリックし、"詳細オプション" をクリックし、修復あるいはリセットを試してみます
3) 再インストール:
ストアアプリ版をご利用の場合、再インストールには、2つの方法があります。
- ストアアプリ版の再インストール
- デスクトップ版として再インストール
-- ストアアプリ版の再インストール:
Part 1 の【修復と再インストール】で紹介したように、Microsoftストアのアプリを起動して、Microsoftアカウントでサインインして行います。Office Home & Business 2016 などの製品が見つかったらクリックして、"インストール" をクリックします。
詳細は、"プレインストール版 Office 2016 再インストール" をご覧ください。
-- C2R版として再インストール:
ストアアプリ版をご利用の場合、C2R 版に変更して、インストールすることも可能です。
この場合、通常の C2R 版と同様に、マイアカウントホームにアクセスして、Micorosoftアカウントでサインインすると、"Microsoft Home & Business 2016 for PC" などの製品があるはずですので、そちらから、"インストール" をクリックしてインストールします。
【その他】
これまでに、いくつか現時点で確認している部分についてもご紹介します。今後、これらのものは改善されて状況が変わるかもしれませんが、2018年7月末時点で、実際に確認されている事項になります。
1) プログラムを最初に起動する際に、使用許諾契約の画面が表示される
インストール完了後、最初にいずれかの Office 製品を起動すると、"【同意する】を選択すると、Microsoft Officeの使用許諾契約書を承諾したことになります" という画面が表示されます。
ストアアプリ版の場合には、どうもこの画面は、プログラムの更新後にも同様に出るようです。
この画面が表示された場合には、"同意して〜を開始する" をクリックしてから利用してください。いずれかのアプリで同意しておけば、他のアプリを起動しても表示されません。
2) C2R 版のインストールの際の注意しておきたいこと
ストアアプリ版をご利用の方が、マイアカウントからデスクトップ版に切り替えてインストールした場合、今回たまたまなのか? "Office Home & Business 2016 for PC" の他に、"Office 365 ja-jp" がインストールてしまうという症状を確認しています。
たまたまインストールの最中に、Home & Business のはずなのにインストールの画面に、Access のアイコンなどが表示されていたのでどうしてかな?と思っていましたが、結果的に Office 365 Solo もインストールされていたわけです。
ストアアプリ版の Office 2016 が添付されたPCには、Office 365 Solo へのアップグレードパスが用意されているというような話もありますので、その関連で、一緒にインストールされるのかもしれませんが、不要であれば、アンインストールしても問題はありません。
スタート>設定>アプリ>アプリと機能 と開いて、"Office 365 ja-jp" をクリックして、"アンインストール" をクリックすればOKです。
当然ですが、"Office Home & Business 2016 for PC" が削除されることはありません。
今回たまたま Office 365 Solo がインストールされていることを確認して、Office 365 Solo の方は削除しましたが、WordやExcelなどのアプリの使用にも影響はありませんでした。
註)アップグレードパスについては、下記リンクの、"プレインストール版 Office 2016 セットアップ" のところの "Office 365 Solo への切り替え" のところで紹介されております。詳細は以下のリンク先をご確認ください。
ここ数日、たまたま ストアアプリ版の Office 製品のトラブルシューティングをするケースが増えてきたので、ストアアプリ版の Office について、整理してみました。
ストアアプリ版の場合、"Japan Office Developer Support Blog" の中でも紹介されていますが、"Microsoft ストア版 Office 2016 で C2R 版や MSI 版と動作が異なる点として、DLL 読み込み時の検索パスが異なります" とあるように、C2R版やMSI版のような形で利用できない機能などもあります。
ストアアプリであるがゆえに、"ファイル システムやレジストリなどが UWP パッケージ独自の構成となり、また、動作上もそのままアプリを実行する場合とは異なる" といったこともあります。
実際に Excel などの Office 製品をベースにしているようなアプリを提供しているところでは、ストアアプリ版を削除して、C2R版のインストールを推奨しているところもかなりあるようです。こうした場合には、一度アプリ版を削除して、C2R版を再インストールしてご利用になってみてください。
ストアアプリ版では対応できない一例:
今後また機会があれば、ストアアプリ版の Office について取り上げてみたいと思います。
<参照>